夢ゆめをみた
記憶きおくのかけらが組曲くみきょくのようにシンフォニーを奏かなでた
そう これはそんな夢ゆめの話はなし
たどたどしくなぞった
か細ぼそい線せんの日々ひびのスケッチが
ある日ひ突然とつぜん カラフルに色付いろづくような
走馬灯そうまとうのような
下駄げたの音おと? 祭囃子まつりばやし? 風鈴ふうりん……
そっか! 高一こういちの夏なつ 慣なれない浴衣ゆかたと下駄げたで縁日えんにちの境内けいだい
ふわふわしてるのは きっと それだけのせいじゃない
振ふり返かえらない君きみに足並あしなみ合あわせあがった息いき
「ねえ」 口くちをついたその時とき あがった花火はなび
左側ひだりがわの君きみの頬ほおを照てらし 消きえた足あしの痛いたみ
砲撃ほうげきのような 太鼓たいこのような 花火はなびの音おと ビート刻きざみ
この時ときがずっと続つづけばいい 初はじめてそう思おもった
ねえ 君きみはどんなふうに覚おぼえてる?
ねえ 覚おぼえているよ ねえ 覚おぼえているよ ねえ ねえ
生うまれた時ときのこと もちろん覚おぼえてない
ハイハイからよちよち歩あるき出だし
最初さいしょの記憶きおく? うん 五ご歳さい
はやる気持きもち みない信号機しんごうき
駆かけた大通おおどおり みえた葬式そうしき
それからバスに乗のってデパートのおもちゃ売うり場ば
はいパラダイスです 時間じかんを忘わすれ
レストラン誕生たんじょう日びケーキ
5本ほんの火ひを吹ふき消けし
こうして来年らいねん再来年さらいねん ろうそくがどんどん増ふえていったら?
今日きょうのことも忘わすれちゃう? 突然とつぜん怖こわくなった
ねえ 覚おぼえてる? ねえ 覚おぼえてる?
そして今夜こんや
「ただいま」と言いう気力きりょくゼロ へとへと って誰だれもいないけど
お湯沸ゆわかし ソファーに倒たおれ テレビじゃなくてつけたラジオ
河原がわらの誰だれかのサックスの音おと
混まじり合あうトーンとノート
やかんの音おとも溶とけ合あって
掃除機そうじきだって溶とけ合あって
グラス 冷凍れいとう庫この氷こおり ウィスキー ソーダ ハイボールをつくった
小ちいさな街まちの 小ちいさな家いえの 小ちいさな部屋へやの 小ちいさな窓まどからみえる
色いろんな家いえの窓明まどあかり カラフルにみえた いつもより
この時ときがずっと続つづけばいい そう思おもいながら眠ねむりに落おちた
鼓動こどう 歩あるく 歩あるく 走はしる 歩あるく
風鈴ふうりん 信号機しんごうき 玄関げんかん 祭囃子まつりばやし クラクション コンロ
花火はなび 窓まどの明あかり 吹ふき消けし
そう こんなふうに そう そう こんなふうに
花火はなびのようにカラフルに ケーキのようにカラフルに
ラジオのようにカラフルに
浴衣ゆかたのようにカラフルに 信号機しんごうきのようにカラフルに
窓明まどあかりのようにカラフルに
ねえ 覚おぼえているよ
ねえ 覚おぼえてる?
そう こんなふうに そうこんなふうに
今夜こんや こんなふうに ほら こんなふうに
ねえ ねえ 覚おぼえてる? こんなふうに
そう こんなふうに そう こんなふうに そう こんなふうに
そう こんなふうに
生うまれ 泣ないて 笑わらって 食たべて 記憶きおくが積つみ重かさなる
ハイハイ 歩あるく 景色けしき 音おと 匂におい 記憶きおくが積つみ重かさなる
自分じぶん 他人たにん 恋こい 学校がっこう 仕事しごと 疑問ぎもん 抵抗ていこう 勢いきおい 葛藤かっとう
変化へんか 進化しんか 退化たいか 繰くり返かえし 記憶きおくが積つみ重かさなる
ろうそく増ふえて 増ふえて 増ふえて 増ふえて 増ふえて
やがて記憶きおくは消きえていく
たぶん どうやら きっと 絶対ぜったい いつか なぜか みんな
記憶きおくは消きえていく
忘わすれ 忘わすれ どんどん忘わすれ 忘わすれ 忘わすれられ 忘わすれ
忘わすれ 忘わすれ どんどん忘わすれ やがて記憶きおくは消きえていく
夢ゆめをみた
記憶きおくのかけらが組曲くみきょくのようにシンフォニーを奏かなでた
そう これはそんな夢ゆめの話はなし
たどたどしくなぞった
か細ぼそい線せんの日々ひびのスケッチが
ある日ひ突然とつぜん カラフルに色付いろづくような
そして花火はなびのように ろうそくのように 窓明まどあかりのように
一瞬いっしゅんで消きえていくような
走馬灯そうまとうのような
夢yumeをみたwomita
記憶kiokuのかけらがnokakeraga組曲kumikyokuのようにnoyouniシンフォニshinfoniーをwo奏kanaでたdeta
そうsou これはそんなkorehasonna夢yumeのno話hanashi
たどたどしくなぞったtadotadoshikunazotta
かka細bosoいi線senのno日々hibiのnoスケッチsuketchiがga
あるaru日hi突然totsuzen カラフルkarafuruにni色付iroduくようなkuyouna
走馬灯soumatouのようなnoyouna
下駄getaのno音oto? 祭囃子matsuribayashi? 風鈴fuurin……
そっかsokka! 高一kouichiのno夏natsu 慣naれないrenai浴衣yukataとto下駄getaでde縁日ennichiのno境内keidai
ふわふわしてるのはfuwafuwashiterunoha きっとkitto それだけのせいじゃないsoredakenoseijanai
振fuりri返kaeらないranai君kimiにni足並ashinaみmi合aわせあがったwaseagatta息iki
「ねえnee」 口kuchiをついたそのwotsuitasono時toki あがったagatta花火hanabi
左側hidarigawaのno君kimiのno頬hooをwo照teらしrashi 消kiえたeta足ashiのno痛itaみmi
砲撃hougekiのようなnoyouna 太鼓taikoのようなnoyouna 花火hanabiのno音oto ビbiートto刻kizaみmi
このkono時tokiがずっとgazutto続tsuduけばいいkebaii 初hajiめてそうmetesou思omoったtta
ねえnee 君kimiはどんなふうにhadonnafuuni覚oboえてるeteru?
ねえnee 覚oboえているよeteiruyo ねえnee 覚oboえているよeteiruyo ねえnee ねえnee
生uまれたmareta時tokiのことnokoto もちろんmochiron覚oboえてないetenai
ハイハイhaihaiからよちよちkarayochiyochi歩aruきki出daしshi
最初saisyoのno記憶kioku? うんun 五go歳sai
はやるhayaru気持kimoちchi みないminai信号機shingouki
駆kaけたketa大通oodooりri みえたmieta葬式soushiki
それからsorekaraバスbasuにni乗noってtteデパdepaートtoのおもちゃnoomocha売uりri場ba
はいhaiパラダイスparadaisuですdesu 時間jikanをwo忘wasuれre
レストランresutoran誕生tanjou日biケkeーキki
5本honのno火hiをwo吹fuきki消keしshi
こうしてkoushite来年rainen再来年sarainen ろうそくがどんどんrousokugadondon増fuえていったらeteittara?
今日kyouのこともnokotomo忘wasuれちゃうrechau? 突然totsuzen怖kowaくなったkunatta
ねえnee 覚oboえてるeteru? ねえnee 覚oboえてるeteru?
そしてsoshite今夜konya
「ただいまtadaima」とto言iうu気力kiryokuゼロzero へとへとhetoheto ってtte誰dareもいないけどmoinaikedo
おo湯沸yuwaかしkashi ソファsofaーにni倒taoれre テレビterebiじゃなくてつけたjanakutetsuketaラジオrajio
河原gawaraのno誰dareかのkanoサックスsakkusuのno音oto
混maじりjiri合aうuトtoーンnとtoノnoートto
やかんのyakanno音otoもmo溶toけke合aってtte
掃除機soujikiだってdatte溶toけke合aってtte
グラスgurasu 冷凍reitou庫koのno氷koori ウィスキwisukiー ソsoーダda ハイボhaiboールruをつくったwotsukutta
小chiiさなsana街machiのno 小chiiさなsana家ieのno 小chiiさなsana部屋heyaのno 小chiiさなsana窓madoからみえるkaramieru
色iroんなnna家ieのno窓明madoaかりkari カラフルkarafuruにみえたnimieta いつもよりitsumoyori
このkono時tokiがずっとgazutto続tsuduけばいいkebaii そうsou思omoいながらinagara眠nemuりにrini落oちたchita
鼓動kodou 歩aruくku 歩aruくku 走hashiるru 歩aruくku
風鈴fuurin 信号機shingouki 玄関genkan 祭囃子matsuribayashi クラクションkurakusyon コンロkonro
花火hanabi 窓madoのno明aかりkari 吹fuきki消keしshi
そうsou こんなふうにkonnafuuni そうsou そうsou こんなふうにkonnafuuni
花火hanabiのようにnoyouniカラフルkarafuruにni ケkeーキkiのようにnoyouniカラフルkarafuruにni
ラジオrajioのようにnoyouniカラフルkarafuruにni
浴衣yukataのようにnoyouniカラフルkarafuruにni 信号機shingoukiのようにnoyouniカラフルkarafuruにni
窓明madoakaりのようにrinoyouniカラフルkarafuruにni
ねえnee 覚oboえているよeteiruyo
ねえnee 覚oboえてるeteru?
そうsou こんなふうにkonnafuuni そうこんなふうにsoukonnafuuni
今夜konya こんなふうにkonnafuuni ほらhora こんなふうにkonnafuuni
ねえnee ねえnee 覚oboえてるeteru? こんなふうにkonnafuuni
そうsou こんなふうにkonnafuuni そうsou こんなふうにkonnafuuni そうsou こんなふうにkonnafuuni
そうsou こんなふうにkonnafuuni
生uまれmare 泣naいてite 笑waraってtte 食taべてbete 記憶kiokuがga積tsuみmi重kasaなるnaru
ハイハイhaihai 歩aruくku 景色keshiki 音oto 匂nioいi 記憶kiokuがga積tsuみmi重kasaなるnaru
自分jibun 他人tanin 恋koi 学校gakkou 仕事shigoto 疑問gimon 抵抗teikou 勢ikioいi 葛藤kattou
変化henka 進化shinka 退化taika 繰kuりri返kaeしshi 記憶kiokuがga積tsuみmi重kasaなるnaru
ろうそくrousoku増fuえてete 増fuえてete 増fuえてete 増fuえてete 増fuえてete
やがてyagate記憶kiokuはha消kiえていくeteiku
たぶんtabun どうやらdouyara きっとkitto 絶対zettai いつかitsuka なぜかnazeka みんなminna
記憶kiokuはha消kiえていくeteiku
忘wasuれre 忘wasuれre どんどんdondon忘wasuれre 忘wasuれre 忘wasuれられrerare 忘wasuれre
忘wasuれre 忘wasuれre どんどんdondon忘wasuれre やがてyagate記憶kiokuはha消kiえていくeteiku
夢yumeをみたwomita
記憶kiokuのかけらがnokakeraga組曲kumikyokuのようにnoyouniシンフォニshinfoniーをwo奏kanaでたdeta
そうsou これはそんなkorehasonna夢yumeのno話hanashi
たどたどしくなぞったtadotadoshikunazotta
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走馬灯soumatouのようなnoyouna