燃もやすのは恐おそれ
灯ともすのは命いのち
痺しびれる記憶きおく
いま在ある現うつつは幻覚げんかくか
わたしをここまで
育はぐくみ造つくった
苦にがく美味うまなる 闇やみ
微笑ほほえむ聖女せいじょと
嗤わらえる悪魔あくまが
向むかい合あう晩餐ばんさんの
銀燭あかりに跪ひざまずき
今宵こよいも渇かわく喉のどに
垂たらされる 一滴いってき
人ひとは毒味どくみ役やく 受うけ皿ざらの肉体にくたい
嗅かぎ分わけていく 見みえぬ行ゆく手てを
苦くるしみ藻も掻かいても
毒どくに毒どくを以もって 蝕むしばまれながら
舌先したさき触ふれる 微かすかな甘あまさに酔よい痴しれて
生いきることを貪むさぼる
果敢はかない 心こころを
築きずいてきたもの
城壁じょうへきを巡めぐらせ
眠ねむれる王者おうじゃと
目め醒さめる奴隷どれいは
寝台しんだいと牢獄ろうごくで
同おなじ夢ゆめ 彷徨さまよう
頸元くびもとに当あてられた
赤金あかがねの月つきの刃は
忍しのぶ暗殺者あんさつしゃ すべて消けせばいい
断たち切きられても この眼めは視みよう
甘美かんびなる地獄じごくを
燃もやしては焦こがれ まだ灯ともる命いのち
痺しびれる記憶きおく いま在ある現うつつも幻覚げんかくか
やがて死しが充みちてくる
誰だれも毒味どくみ役やく 受うけ皿ざらの肉体にくたい
試ためされ選えらぶ 見みえぬ行ゆく手てを
悦よろこび喘あえぎつつ
毒どくに毒どくを以もって 蝕しょくばまれようと
舌したに留とどまる 僅わずかな甘あまさに酔よい続つづけ
生いきることを貪むさぼれ
燃moやすのはyasunoha恐osoれre
灯tomoすのはsunoha命inochi
痺shibiれるreru記憶kioku
いまima在aるru現utsutsuはha幻覚genkakuかka
わたしをここまでwatashiwokokomade
育hagukuみmi造tsukuったtta
苦nigaくku美味umaなるnaru 闇yami
微笑hohoeむmu聖女seijoとto
嗤waraえるeru悪魔akumaがga
向muかいkai合aうu晩餐bansanのno
銀燭akariにni跪hizamazuきki
今宵koyoiもmo渇kawaくku喉nodoにni
垂taらされるrasareru 一滴itteki
人hitoはha毒味dokumi役yaku 受uけke皿zaraのno肉体nikutai
嗅kaぎgi分waけていくketeiku 見miえぬenu行yuくku手teをwo
苦kuruしみshimi藻mo掻kaいてもitemo
毒dokuにni毒dokuをwo以moxtuてte 蝕mushiばまれながらbamarenagara
舌先shitasaki触fuれるreru 微kasuかなkana甘amaさにsani酔yoいi痴shiれてrete
生iきることをkirukotowo貪musaboるru
果敢hakaないnai 心kokoroをwo
築kizuいてきたものitekitamono
城壁jouhekiをwo巡meguらせrase
眠nemuれるreru王者oujaとto
目me醒saめるmeru奴隷doreiはha
寝台shindaiとto牢獄rougokuでde
同onaじji夢yume 彷徨samayoうu
頸元kubimotoにni当aてられたterareta
赤金akaganeのno月tsukiのno刃ha
忍shinoぶbu暗殺者ansatsusya すべてsubete消keせばいいsebaii
断taちchi切kiられてもraretemo このkono眼meはha視miようyou
甘美kanbiなるnaru地獄jigokuをwo
燃moやしてはyashiteha焦koがれgare まだmada灯tomoるru命inochi
痺shibiれるreru記憶kioku いまima在aるru現utsutsuもmo幻覚genkakuかka
やがてyagate死shiがga充miちてくるchitekuru
誰dareもmo毒味dokumi役yaku 受uけke皿zaraのno肉体nikutai
試tameされsare選eraぶbu 見miえぬenu行yuくku手teをwo
悦yorokoびbi喘aeぎつつgitsutsu
毒dokuにni毒dokuをwo以moxtuてte 蝕syokuばまれようとbamareyouto
舌shitaにni留todoまるmaru 僅wazuかなkana甘amaさにsani酔yoいi続tsuduけke
生iきることをkirukotowo貪musaboれre