雫しずく ひとつ ひとつ ひとつ 滴したたるように
知しらず知しらず 募つのり 募つのっていく
私わたしの奥おくの奥おくの奥おくの 小ちいさな火ひが灯ともるのを見みている
色いろを 重かさね 重かさね 重かさね 塗ぬり足たしても
どこか虚像きょぞうじみて見みえる自画像じがぞう
箱はこを開あけて 開あけて 開あけてもその中なかに
何なにもないとしたら
重力じゅうりょくに逆さからって浮うかび上あがる鉄てつの舟ふねはどこへ行いくのか
ああ なぜ暗闇くらやみもなく光ひかりを知しり得えるだろう
あれは最後さいごの灯火ともしび
いいえ ようやく届とどき始はじめた来光らいこう
人ひとはひとり ひとり ひとり違ちがっていても
最後さいごに行いく場所ばしょは同おなじでしょう
何なにを抱だいて 抱だいて 抱だいて生いきても
それは置おいていく約束やくそく
終着地しゅうちゃくちへ向むかって
乗のり合あわせた人ひとの群むれは身みを寄よせ合あうの
ああ なぜ過あやまちもなく自分じぶんを知しり得えるだろう
これは償つぐないの記録きろく
いいえ、あなたにしたためている手紙てがみ
今いま、今いまが生うまれて
今いま、今いまが終おわる
今いま 今いま 今いまを積つみ上あげる 今いま
ああ なぜとりとめもなく涙なみだが落おちるのだろう
これが望のぞんだ結末けつまつ
いいえ これこそ静しずかな前まえぶれ
私わたしが待まちわびていた 始はじまり
雫shizuku ひとつhitotsu ひとつhitotsu ひとつhitotsu 滴shitataるようにruyouni
知shiらずrazu知shiらずrazu 募tsunoりri 募tsunoっていくtteiku
私watashiのno奥okuのno奥okuのno奥okuのno 小chiiさなsana火hiがga灯tomoるのをrunowo見miているteiru
色iroをwo 重kasaねne 重kasaねne 重kasaねne 塗nuりri足taしてもshitemo
どこかdokoka虚像kyozouじみてjimite見miえるeru自画像jigazou
箱hakoをwo開aけてkete 開aけてkete 開aけてもそのketemosono中nakaにni
何naniもないとしたらmonaitoshitara
重力juuryokuにni逆sakaらってratte浮uかびkabi上aがるgaru鉄tetsuのno舟funeはどこへhadokohe行iくのかkunoka
ああaa なぜnaze暗闇kurayamiもなくmonaku光hikariをwo知shiりri得eるだろうrudarou
あれはareha最後saigoのno灯火tomoshibi
いいえiie ようやくyouyaku届todoきki始hajiめたmeta来光raikou
人hitoはひとりhahitori ひとりhitori ひとりhitori違chigaっていてもtteitemo
最後saigoにni行iくku場所basyoはha同onaじでしょうjidesyou
何naniをwo抱daいてite 抱daいてite 抱daいてite生iきてもkitemo
それはsoreha置oいていくiteiku約束yakusoku
終着地syuuchakuchiへhe向muかってkatte
乗noりri合aわせたwaseta人hitoのno群muれはreha身miをwo寄yoせse合aうのuno
ああaa なぜnaze過ayamaちもなくchimonaku自分jibunをwo知shiりri得eるだろうrudarou
これはkoreha償tsugunaいのino記録kiroku
いいえiie、あなたにしたためているanatanishitatameteiru手紙tegami
今ima、今imaがga生uまれてmarete
今ima、今imaがga終oわるwaru
今ima 今ima 今imaをwo積tsuみmi上aげるgeru 今ima
ああaa なぜとりとめもなくnazetoritomemonaku涙namidaがga落oちるのだろうchirunodarou
これがkorega望nozoんだnda結末ketsumatsu
いいえiie これこそkorekoso静shizuかなkana前maeぶれbure
私watashiがga待maちわびていたchiwabiteita 始hajiまりmari