夏休なつやすみ僕ぼくは最後さいごの日ひ ひとりで川かわを上のぼった
飛沫しぶきに濡ぬれて岩いわを飛とび越こえ あの滝たきを目指めざした
そこにみんなが主おもと呼よぶ 魔物まものが棲すんでいて
つり竿ざおふたつに折おるほどの 虹にじの色いろした山女魚やまめ
僕ぼくは子供こどもだったけれど あいつに挑いどんだひとりで
遠とおい夏なつ 故郷こきょうの川かわ 流ながれの下したに虹にじが走はしった
つり竿ざお振ふって息いきひそめ あいつを探さがし続つづけた
日暮ひぐれせまるその時とき 竿さおが弓ゆみなりにしなる
僕ぼくを流ながれに引ひき込こむほど 手強てごわい当あたりだった
リール巻まいて引ひき寄よせれば 水面すいめんに波なみ 立たち上あがる
僕ぼくは子供こどもだったけれど 男おとこらしく闘たたかった
遠とおい夏なつ 故郷こきょうの川かわ 飛沫しぶきをあげて虹にじが躍おどった
少年しょうねんのきっと最後さいごの日ひ 僕ぼくにはあの日ひがそう
ついにマボロシ釣つりあげて 両手りょうてで掴つかんだけれど
身体からだごと僕ぼくは弾はじかれて 虹にじは流ながれに逃にげた
あいつに負まけて泣なきじゃくり あの時とき 釣つりをやめた
僕ぼくは子供こどもだったけれど 大人おとなになろうと決きめた
遠とおい夏なつ あの日ひから 心こころのなかに虹にじが泳およいでる
僕ぼくは大人おとなになったけれど あの夏なつの あの日ひだけ
少年しょうねんの時ときのまま 虹にじの色いろした 夢ゆめを探さがしてる
夏休natsuyasuみmi僕bokuはha最後saigoのno日hi ひとりでhitoride川kawaをwo上noboったtta
飛沫shibukiにni濡nuれてrete岩iwaをwo飛toびbi越koえe あのano滝takiをwo目指mezaしたshita
そこにみんながsokoniminnaga主omoとto呼yoぶbu 魔物mamonoがga棲suんでいてndeite
つりtsuri竿zaoふたつにfutatsuni折oるほどのruhodono 虹nijiのno色iroしたshita山女魚yamame
僕bokuはha子供kodomoだったけれどdattakeredo あいつにaitsuni挑idoんだひとりでndahitoride
遠tooいi夏natsu 故郷kokyouのno川kawa 流nagaれのreno下shitaにni虹nijiがga走hashiったtta
つりtsuri竿zao振fuってtte息ikiひそめhisome あいつをaitsuwo探sagaしshi続tsuduけたketa
日暮higuれせまるそのresemarusono時toki 竿saoがga弓yumiなりにしなるnarinishinaru
僕bokuをwo流nagaれにreni引hiきki込koむほどmuhodo 手強tegowaいi当aたりだったtaridatta
リriールru巻maいてite引hiきki寄yoせればsereba 水面suimenにni波nami 立taちchi上aがるgaru
僕bokuはha子供kodomoだったけれどdattakeredo 男otokoらしくrashiku闘tatakaったtta
遠tooいi夏natsu 故郷kokyouのno川kawa 飛沫shibukiをあげてwoagete虹nijiがga躍odoったtta
少年syounenのきっとnokitto最後saigoのno日hi 僕bokuにはあのnihaano日hiがそうgasou
ついにtsuiniマボロシmaboroshi釣tsuりあげてriagete 両手ryouteでde掴tsukaんだけれどndakeredo
身体karadaごとgoto僕bokuはha弾hajiかれてkarete 虹nijiはha流nagaれにreni逃niげたgeta
あいつにaitsuni負maけてkete泣naきじゃくりkijakuri あのano時toki 釣tsuりをやめたriwoyameta
僕bokuはha子供kodomoだったけれどdattakeredo 大人otonaになろうとninarouto決kiめたmeta
遠tooいi夏natsu あのano日hiからkara 心kokoroのなかにnonakani虹nijiがga泳oyoいでるideru
僕bokuはha大人otonaになったけれどninattakeredo あのano夏natsuのno あのano日hiだけdake
少年syounenのno時tokiのままnomama 虹nijiのno色iroしたshita 夢yumeをwo探sagaしてるshiteru