最後のチョコレート 歌詞 ホタルライトヒルズバンド ふりがな付

息いきも詰つまる会議室かいぎしつを抜ぬけて
屋上おくじょうのドアを開あけたら広ひろがる
ビルの群むれ
人気にんきのないベンチに委ゆだねたら
ポケットの中なかに忍しのばせたチョコレート
ひとかじり

毎日まいにちが夢ゆめのようだった
君きみといたあの季節きせつ
今いまはなんだか虚むなしくて
幻まぼろしのよう

風かぜが流ながれてる
雲くもひとつない 空そらの下した
君きみはどこにもいない
きっと君きみだけがぼくのすべて
心こころの中なか かすかに揺ゆれる
何度なんども何度なんども

落おち込こんだ時どきいつも君きみがくれた
冗談じょうだんみたいに袋ふくろいっぱい詰つめたチョコレート
ひとかじり

ありがとう 君きみに出逢であえて
溶とけ始はじめた想おもい出では
甘あまくほろ苦にがい

時ときが流ながれてく あとひとつぶ
食たべようかな まだやめとこうかな
今いまも張はり付ついて 離はなれない
心こころの中なか くしゃくしゃ 銀紙ぎんがみ

ずっと ずっと
何なにも変かわらないこの想おもい
色褪いろあせてしまわぬように
包つつみこむ

チョコレート
最後さいごのひとつ 少すこしかじり
手てを止とめる
すぐなくならないように
君きみが身体中からだじゅう 溢あふれてくるよ
甘あまく切せつなく
何度なんども何度なんども
噛かみ締しめている

何度なんども何度なんども