沙旅商 歌詞 Sano ibuki ふりがな付

全すべて零ぜろのような国くに 砂すなの雨あめ
生死せいしの境さかいに吹ふかれる 名声めいせい
ふらり楽らくになって 空そらに向むかった
彼かれらに手てを振ふって 心こころの羅針らしんのゆくまま

赤あかく燃もえる太陽たいよう 無情むじょうのお頭かしら
そこで伸のびる影かげが迎むかえうは蜃気楼かいやぐら
まるで闘たたかうかのような この目めで見みつめた
夢ゆめをただ 守まもりたいだけなのさ

戸惑とまどい歎なげき抱かかえ込こんでも意味いみはない
淋さびしさなら とうに忘わすれただろう
今いまは亡なき屍しかばねの希望きぼうを捉とらえたまま
嵐あらしの中なか、進すすめ 続つづけ

馬鹿ばか言ごと 戯ざれ言ごとすら叶かなえてみせよう
希望きぼうに飢うえた悲かなしき者もの達たちよ
聳そびえ立たった恐怖きょうふに 高鳴たかなるぜ 理想郷りそうきょう
僕ぼくら止とまらない

ゆらり過よぎった願望がんぼうに怯おびえた
ありもしない楽園らくえんにただ震ふるえた
溢あふれてしまったら全すべてが
無駄むだになってしまう だなんてさ
初はじめから分わかっているんだ

幾いくつもの景色けしきを潜くぐり抜ぬけた先さきで知しる
空そらに消きえた 誰だれかの祈いのりの歌うたを
偶然ぐうぜんとか宿命しゅくめいとか別べつにいらないから
終おわりにしようぜ 後悔こうかいに嘆なげく夜よるを

聴きこえたんだろう あの闇やみを切きり裂さいた声こえが
命いのちを賭かけた覚悟かくごの燈あかしが
未開拓みかいたくの風かぜを受うけ、尚更なおさら響ひびくなら
突つき進すすめ 傲慢ごうまんに夢ゆめの淵ふちへ

昇のぼるライトの向むこう 幻まぼろしの真実しんじつよ
まだ醒さめない夜よるに踊おどっていろよ
枯かれ果はてた同おなじ空そらの下した
続つづく 零ぜろの王国おうこくで

馬鹿ばか言ごと 戯ざれ言ごとすら掴つかんでみせよう
見みてろ 希望きぼうに飢うえている者もの達たちよ
光ひかり輝かがやく太陽たいようの元もと 滲にじんだ絶望ぜつぼうも
それら全すべて前兆ぜんちょうの道みちでしかないのさ
矛盾むじゅんと冗句じょうくで出来できているはずの体からだならば
秘ひめたる無限むげんを無下むげには出来できないから
聳そびえ立たつな 過去かこよ 高鳴たかなるぜ 理想郷りそうきょう
必要ひつようないぜ 勇気ゆうきは 笑わらえるね くだらねえ
変かえるさ 全すべてをこの手てで