佐原さばらばやしの太鼓たいこも あんたが居いないと淋さびしいねえ
江戸えどまで十じゅう七里ななりか 遠とおいよねえ あんた…
浮雲うきぐもぽっかり 西にしの空そら
しおからトンボが スーイスイ
お江戸えどで あいつは 何なにしてる
おまえの眼鏡めがねで 見みておくれ
つるべ落おとしの夕暮ゆうぐれは
恋こいのゆくえに 気きがもめる…
一ひい・二ふう・三みい・四よ いつまで待またす
勝手かってなんだね 男おとこって
宵よいからひとりで 手酌てじゃく酒ざけ
つがいのトンボが フーラフラ
返文たよりのひとつも 書かけぬほど
お江戸えどはそんなに いい街まちか
佐原さばらばやしを 聞ききながら
くどき上手じょうずに のせられた
一ひい・二ふう・三みい・四よ あれから五年ごねん
辛つらいことだね 惚ほれるって
利根とねの河原かわらの 尾花すすきさえ
江戸えどへ江戸えどへと 何故なぜなびく…
一ひい・二ふう・三みい・四よ いつ帰かえるやら
泣なけてきそうな 茜雲あかねぐも
佐原sabaraばやしのbayashino太鼓taikoもmo あんたがantaga居iないとnaito淋sabiしいねえshiinee
江戸edoまでmade十juu七里nanariかka 遠tooいよねえiyonee あんたanta…
浮雲ukigumoぽっかりpokkari 西nishiのno空sora
しおからshiokaraトンボtonboがga スsuーイスイisui
おo江戸edoでde あいつはaitsuha 何naniしてるshiteru
おまえのomaeno眼鏡meganeでde 見miておくれteokure
つるべtsurube落oとしのtoshino夕暮yuuguれはreha
恋koiのゆくえにnoyukueni 気kiがもめるgamomeru…
一hii・二fuu・三mii・四yo いつまでitsumade待maたすtasu
勝手katteなんだねnandane 男otokoってtte
宵yoiからひとりでkarahitoride 手酌tejaku酒zake
つがいのtsugainoトンボtonboがga フfuーラフラrafura
返文tayoriのひとつもnohitotsumo 書kaけぬほどkenuhodo
おo江戸edoはそんなにhasonnani いいii街machiかka
佐原sabaraばやしをbayashiwo 聞kiきながらkinagara
くどきkudoki上手jouzuにni のせられたnoserareta
一hii・二fuu・三mii・四yo あれからarekara五年gonen
辛tsuraいことだねikotodane 惚hoれるってrerutte
利根toneのno河原kawaraのno 尾花susukiさえsae
江戸edoへhe江戸edoへとheto 何故nazeなびくnabiku…
一hii・二fuu・三mii・四yo いつitsu帰kaeるやらruyara
泣naけてきそうなketekisouna 茜雲akanegumo