三度笠さんどがさより ドスよりも
情なさけ一ひとつが 欲ほしかった
赤あかいトンボが スイスイと
秋あきの山坂やまさか 飛とぶころは
俺おれはお前まえの 夢ゆめばかり
昨日きのう筑波つくばの 風かぜに泣なき
今日きょうは大利根おおとね 雨あめに泣なく
身みから出でたとは 言いいながら
今いまじゃ錆付さびつく やくざ性さが
連つれも欲ほしいよ 日ひの昏くれは
生いきて来きたのが ひとりなら
死しんで行いくのも ただひとり
どうせお前まえも ひとり旅たび
恋こいの塒ねぐらを 貸かしてやる
俺おれの腕かいなの 中なかで死しね
三度笠sandogasaよりyori ドスdosuよりもyorimo
情nasaけke一hitoつがtsuga 欲hoしかったshikatta
赤akaいiトンボtonboがga スイスイsuisuiとto
秋akiのno山坂yamasaka 飛toぶころはbukoroha
俺oreはおhao前maeのno 夢yumeばかりbakari
昨日kinou筑波tsukubaのno 風kazeにni泣naきki
今日kyouはha大利根ootone 雨ameにni泣naくku
身miからkara出deたとはtatoha 言iいながらinagara
今imaじゃja錆付sabitsuくku やくざyakuza性saga
連tsuれもremo欲hoしいよshiiyo 日hiのno昏kuれはreha
生iきてkite来kiたのがtanoga ひとりならhitorinara
死shiんでnde行iくのもkunomo ただひとりtadahitori
どうせおdouseo前maeもmo ひとりhitori旅tabi
恋koiのno塒neguraをwo 貸kaしてやるshiteyaru
俺oreのno腕kainaのno 中nakaでde死shiねne