ダリア 歌詞 幸村精市(永井幸子) ふりがな付

ある朝あさ 寝坊ねぼうして あわてて部屋へやを飛とび出だし
ネクタイ 上手うまく結むすべず 寝癖ねぐせついたまま

「今日きょうはよく晴はれた日ひだ 空そらが青あおい」なんて
時間じかん忘わすれ いつものクセで 降おり立たつ庭にわで

咲さき誇ほこる ダリアの花はなは 僕ぼくの背せを 軽かるく追おい越こし
見上みあげれば 色鮮いろあざやかに 流ながれ出だすメロディ
体からだごと 倒たおれやすくて 大切たいせつに支ささえることが
必要ひつような花はなだったのに こんなに 綺麗きれいに咲さくから

思おもえば あの頃ころは まだ何なにもわからなくて
なんだか はやる心こころを ただもてあました

急いそぐ駅えきの途中とちゅうで 不意ふいに立たち止どまった
初はじめて見みる 知しらない景色けしき 空そらは青あおくて

まるで今いま 君きみはダリアの 花はなのように 心こころ奪うばって
目めの前まえを 駆かけ抜ぬけてゆく 一瞬いっしゅんのメロディ
明日あしたまた 会あえるとしたら この時間じかん 忘わすれないよう
少すこしだけ 遅おそめの朝あさで 出でかける 髪かみをとかして

そういえば ダリアの花はなの 花言葉はなことば 知しらないけれど
今日きょうはもう 眠ねむりについて 明日あすを夢見ゆめみよう
咲さき誇ほこる 君きみはダリア いつまでも 綺麗きれいなままで
少年しょうねんの 心こころに咲さいて 散ちらない 届とどかない場所ばしょで