風街へ愛をこめて 歌詞 泉谷しげる ふりがな付

この街まちの厚あつい雲くもに
紛まぎれてしまっては
お前まえの姿すがた捜さがしにくい
さまよう十字路じゅうじろ

悪わるいのはすべてオレさ
何度なんども悲かなしませ
今いまさらの優やさしさなんて
「決意けつい」を邪魔じゃまする

地上ちじょうに漂ただよう想おもいは
たやすく届とどかない
過去かこに頼たよってはダメなのか
これからの愛あいになれるか

愛あいされた記憶きおくから
蘇よみがえる悔くやしさ
あの時ときに気きづけなかったコト
思おもい知しるがいい

遠とおい日ひの花火はなびではなく
今いまの道みちがあるように
自分じぶんだけの視界しかいには
愛あいする人ひとが

この街まちで過去かこなど消けして
生いき抜ぬく者ものたちよ
話はなせない事実じじつのゆくえ
嘘うそに変かえてゆく

時ときの翼つばさまにあうように
どこで生いきようと
街まちの底そこに堕おちたとしても
お前まえを捜さがし出だす

愛あいの叫さけび虚むなしく
夜空よぞらを彷徨うろつく
戻もどる世界せかい思おもい描えがき
これからの愛あいにするのさ

忘わすれてた記憶きおくから
風かぜが吹ふいてくる
今いまなにが起おきているのか
なにが始はじまる

銀色ぎんいろの光ひかり降ふる
目めの前まえの道みちをゆく
街まち影かげを踏ふむたびに
何なにを想おもい起おこす

愛あいされた記憶きおくから
蘇よみがえる悔くやしさ
あの時ときに気きづけなかったコト
思おもい知しるがいい

遠とおい日ひの花火はなびではなく
今いまの道みちがあるように
自分じぶんだけの視界しかいには
愛あいする人ひとが