水瓶の唄 歌詞 河島英五 ふりがな付

運はこんでくれる乗のり物ものと
不自由ふじゆうの無ないお金かねさえあれば
どこへでも行いけるだろう
その足あしを鍛きたえなくとも
百万ひゃくまん冊さつの書物しょもつを読よみ
一いち日中にちじゅうテレビの前まえに居いれば
どんな事ことでも知しる事ことができるだろう
その部屋へやに寝ねころんだままで
だけど友ともよそれで それで自由じゆうになれたかい?
だけど友ともよそれで それで自由じゆうになれたかい?

同おなじ考かんがえの人ひと以外いがいは
誰だれも側そばに寄よせつけなければ
いさかいは無なくなるだろう
心こころにくもりが あるままでも
違ちがう言葉ことばだとか 違ちがうしぐさだとか
違ちがう神かみを信しんじているとか
覚おぼえてしまった やり方かたで
人ひとは人ひとを区別くべつする
だけど友ともよそれで それで自由じゆうになれたかい?
拳こぶしを固かたく握にぎりしめて
何なにも持もたずに 生うまれてきたのに

年老としおいる事ことも無なく
つらい仕事しごとも無なければ
涙なみだ流ながすことさえ知しらず
ぼんやり暮くらしてゆけただろうが
水瓶みずがめの中なかに欲ほしいだけの
水みずが満みちあふれていれば
奪うばい合あう事ことも無ないだろう
分わかち合あう心こころが無なくても
だけど友ともよそれで それで自由じゆうになれたかい?
水瓶みずがめの中なかの 少すこしばかりの水みずを
分わかち合あって 生いきよう

水瓶みずがめの中なかの 少すこしばかりの水みずを
分わかち合あって生いきよう……

水瓶みずがめの中なかの 少すこしばかりの水みずを
分わかち合あって生いきよう……

水瓶みずがめの中なかの 少すこしばかりの水みずを
分わかち合あって生いきよう……