「私わたしが死しんでも 悲かなしむ人ひとなんて どこにもいない」
十じゅう七歳ななさいで"永遠えいえんの眠ねむり"についた女おんなの子この日記にっきです
「なんで 私わたしには父とうさんがいないの」
「なんで 私わたしには母かあさんもいないの」
「どうして 二人ふたりは 私わたしを捨すてたの」
誰だれにも 相談そうだんできない子こでした
「授業じゅぎょう参観さんかん 三者さんしゃ面談めんだん イヤダ イヤダ もう」
「おまえんちの父とうさんと母かあさん
何なんで来こないんだって また言いわれた」
「世界せかいで 私わたしだけ とり残のこされてるみたい」
「学校がっこうに行いきたくない 行いきたくない 行いきたくない…」
「うちに帰かえったって 居場所いばしょなんかない」
友達ともだちさえ いない子こでした
最後さいごのページ
「神様かみさま 教おしえて下ください
いつか私わたし 幸しあわせになれるカナ
幸しあわせになりたいよ」
彼女かのじょが一番いちばん欲ほしかったものは
お金かねでもなくて 洋服ようふくでもなく
隣となりに父とうさんと母かあさんがいて
あたたかいごはんと愛あいでした
もう涙なみだを流ながす必要ひつようはないと
彼女かのじょが選えらんだ"永遠えいえんの眠ねむり"
それは十七じゅうしち年間ねんかん 生いきてきた中なかで
一番いちばんやさしい表情かおでした
「私watashiがga死shiんでもndemo 悲kanaしむshimu人hitoなんてnante どこにもいないdokonimoinai」
十juu七歳nanasaiでde"永遠eienのno眠nemuりri"についたnitsuita女onnaのno子koのno日記nikkiですdesu
「なんでnande 私watashiにはniha父touさんがいないのsangainaino」
「なんでnande 私watashiにはniha母kaaさんもいないのsanmoinaino」
「どうしてdoushite 二人futariはha 私watashiをwo捨suてたのtetano」
誰dareにもnimo 相談soudanできないdekinai子koでしたdeshita
「授業jugyou参観sankan 三者sansya面談mendan イヤダiyada イヤダiyada もうmou」
「おまえんちのomaenchino父touさんとsanto母kaaさんsan
何nanでde来koないんだってnaindatte またmata言iわれたwareta」
「世界sekaiでde 私watashiだけdake とりtori残nokoされてるみたいsareterumitai」
「学校gakkouにni行iきたくないkitakunai 行iきたくないkitakunai 行iきたくないkitakunai…」
「うちにuchini帰kaeったってttatte 居場所ibasyoなんかないnankanai」
友達tomodachiさえsae いないinai子koでしたdeshita
最後saigoのnoペpeージji
「神様kamisama 教oshiえてete下kudaさいsai
いつかitsuka私watashi 幸shiawaせになれるseninareruカナkana
幸shiawaせになりたいよseninaritaiyo」
彼女kanojoがga一番ichiban欲hoしかったものはshikattamonoha
おo金kaneでもなくてdemonakute 洋服youfukuでもなくdemonaku
隣tonariにni父touさんとsanto母kaaさんがいてsangaite
あたたかいごはんとatatakaigohanto愛aiでしたdeshita
もうmou涙namidaをwo流nagaすsu必要hitsuyouはないとhanaito
彼女kanojoがga選eraんだnda"永遠eienのno眠nemuりri"
それはsoreha十七juushichi年間nenkan 生iきてきたkitekita中nakaでde
一番ichibanやさしいyasashii表情kaoでしたdeshita