霧きりに隠かくれて 行いく船ふねの
波なみが別わかれの 文字もじになる
追おえばあなたを 苦くるしめる
思おもい切きるには 辛つらすぎる
耐たえる私わたしの 身みがわりに
鳴ないて悲かなしい 海峡かいきょうつばめ
どうか聞きかせて 欲ほしかった
ついて来こいとの ひと言ことを
壁かべに煤すすけた 時刻表じこくひょう
あなた教おしえて 行いき先さきを
船ふねの明あかりが 尾おを引ひいて
ひとり泣なかせる 海峡かいきょうつばめ
北きたへ行いく人ひと 戻もどる人ひと
船ふねを乗のり継つぎ 帰かえる人ひと
待まっていたなら くれますか
せめて葉書はがきの 一枚いちまいを
夢ゆめで今夜こんやは 逢あいに行いく
海うみを渡わたって 海峡かいきょうつばめ
霧kiriにni隠kakuれてrete 行iくku船funeのno
波namiがga別wakaれのreno 文字mojiになるninaru
追oえばあなたをebaanatawo 苦kuruしめるshimeru
思omoいi切kiるにはruniha 辛tsuraすぎるsugiru
耐taえるeru私watashiのno 身miがわりにgawarini
鳴naいてite悲kanaしいshii 海峡kaikyouつばめtsubame
どうかdouka聞kiかせてkasete 欲hoしかったshikatta
ついてtsuite来koいとのitono ひとhito言kotoをwo
壁kabeにni煤susuけたketa 時刻表jikokuhyou
あなたanata教oshiえてete 行iきki先sakiをwo
船funeのno明aかりがkariga 尾oをwo引hiいてite
ひとりhitori泣naかせるkaseru 海峡kaikyouつばめtsubame
北kitaへhe行iくku人hito 戻modoるru人hito
船funeをwo乗noりri継tsuぎgi 帰kaeるru人hito
待maっていたならtteitanara くれますかkuremasuka
せめてsemete葉書hagaきのkino 一枚ichimaiをwo
夢yumeでde今夜konyaはha 逢aいにini行iくku
海umiをwo渡wataってtte 海峡kaikyouつばめtsubame