
分かってる。東京女子流と言えば、知らない人からは「あーそんなアイドルいたような…」と言われる知名度であり、アイドル好きからも「アーティスト宣言したんでしょ(笑)」と言われるような立ち位置であることは。
東京女子流は2015年の1月にアーティスト宣言して、一部の可愛い曲は封印してる。しかも、よりにもよって、アーティスト宣言してから歌割りが多かったメンバーが腰痛で卒業しちまってる。正直なところ、絶賛苦戦中である。
4人体制になってからの楽曲とか知らないだろ?『純白の約束』とか結構イイ曲なんだぞ!「え、それタイトルからしていかにもアイドルっぽい(笑)純白って(笑)結局アイドルなの(笑)」とか思ってんだろ!
“変わらないままで 君はそのままで
此処に居てほしい”
今はいない「君」との約束を僕は忘れない、って感じの内容の歌詞なんだが。たとえば「変わらないままで 君はそのままで 此処に居てほしい」この歌詞よ。これはヲタの声でもあるわけだ。女子流かわいい!変わらないでアイドルのままでいて!という声をくんでるわけだ。女子流はアーティスト宣言で路線を変えているけどね!
“もうなにも失いたくないよ
遠い君が住む場所まで
僕のメロディーが届きますように”
こことかも見て下さいよ、「もう何も失いたくないよ」!このグループは実際のところ、小西という歌唱メンを失っている。「もう何も失いたくない」って、めっちゃ切実な歌詞だからね!「遠い君が住む場所まで」って歌詞も、芸能界を引退した小西にも向けているからね!また、離れていったヲタにも向けてるからね!
“瞳が合えば すぐにわかるよ
ココロの声だって。”
極め付けはこのフレーズですよ!エースの新井ひとみに「瞳が合えば」と歌わせて、MVでもひとみが瞳合わせてくるここね!「ココロの声だって。」なぜ「ココロ」がカタカナなんだ?しかもわざわざ「。」までつけて強調してる、このフレーズは何なんだ?そう、これは封印曲の『おんなじキモチ』とかけている。人気曲の『おんなじキモチ』を封印することを惜しむ声があるのは、ヲタと「瞳が合えばすぐにわかる」んだ!やってる側だって今でも、ある程度は「おんなじキモチ」なんだ!
しかしそれでも、分かっている上で、新たな路線に進む!それはなぜか?それはアイドルでもアーティストでもない時に、もっと最初に、音楽の楽しさを味わった瞬間に持っていたはずの、音楽の楽しさを伝えるという、純粋な自分に課した「純白の約束」を守る為だ!自分に課した約束を守るためには、音楽の道をもっと突き詰めていくには、同じことばっかりやってらんねーんだ!あえて修羅の道に進んでんだ!歌詞の「君」とは自分達のことでもあるんだ!
(笑)をつけてる君もそうだろ?嘲笑う為に音楽を聴いてたわけじゃないだろ?アイドルかアーティストかの議論をするために生まれてきたわけじゃないだろ?多分、小さい頃に自分自身で決めた「約束事」とかもあるだろ?そういうのを刺激する曲なんだよ、これは!
今の絶妙な立ち位置の女子流が歌うから意味があるんだよ!
だから、4人体制になってからの女子流の曲、もうちょっと知ってもらいたいよね。この絶妙な立ち位置ならではの魅力を感じられること、私が「約束」しますから!
TEXT:テイキけん
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