1. 星野源の『Week End』は、なぜ唐突に「電波」が出現するのか?

星野源の『Week End』は、なぜ唐突に「電波」が出現するのか?

まあ、星野源をよく知らない人のイメージは、たぶん「ハイハイ、イケメンね。歌も売れてるのね。

2016年11月11日


この記事の目次
  1. ・星野源 最新情報
  2. ・オンエア情報
  3. ・リリース情報
  4. ・配信情報
  5. ・星野源 Profile


まあ、星野源をよく知らない人のイメージは、たぶん「ハイハイ、イケメンね。歌も売れてるのね。俳優もやっててコントもやってて、本とかも出してるみたいね。ハイハイすごいすごい」とか、こんなもんだろう。『Week End』をちょっろっと聴かせたところで「ハイハイ、薄いPOPな曲歌っとるわ」とか思われるかもしれない。まあ、間違っちゃいない。



さらに言えば『Week End』のライブ動画を観て「身体を交わそうの歌詞で胸もむ仕草してるじゃねーか!この曲、週末にセックスしてー!って歌詞じゃねーか!ハイハイ、イケメンならエロいこと言っても許されるわけね!薄いわ!」とか思われてるかもしれない。まあ、間違っちゃいない。

“さよなら
目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 ここから 始まる
夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
身体を交わそう
花が色づく頃は”


けどね。もうちょい、歌詞とかも見てやって下せえよと。まず、この曲は「さよなら」「始まる」「夢」「身体」みたいな対比で構成されてるわけだ。「身体を交わそう」はセックスの暗喩だっつーのは、まあその通りだろう。ポイントは後半でここが「言葉を交わそう」に歌詞が変化してるところだ。

“夢から目が覚めたら 君を連れて
未来を今 踊る
週末の街角 朝まで
言葉を交わそう
今を踊る すべての人に捧ぐ
君だけのダンスを 世間のフロアに出て叫べ”


わざわざ「身体を交わそう」から「言葉を交わそう」に変化させてる。さらにそのすぐ後で「今を踊る すべての人に捧ぐ」という壮大な宣言がくるわけだ!いきなり壮大すぎるだろ、星野源!星野源は、暗い奴もアンチも含めた「すべての」人間に向かって歌っている。しかも「君だけのダンスを 世間のフロアに出て叫べ」ときた!ここが急にメッセージっぽくなるわけだ。ここら辺はあくまでさらりと歌ってる。だが、曲の要だ。

“さよなら
目が覚めたら すべて連れて
未来を今 変える
週末の街角 朝まで
電波を 世間を 未来を 踊ろう"


この怒涛の終盤を見てくれよ。「君を連れて 未来を今踊る」だった箇所は「すべて連れて 未来を今変える」に変わってる!そう、この曲は「無茶な口説き方」「俯いた貴方」「心に空いた穴」も、ネガティブやマイナスの象徴である「夜」「すべて連れて未来を今変える」っつー歌なんだ!

さらに、ラストは「電波を世間を未来を踊ろう」としめてる!唐突に出てくる「電波」は何だ?星野源は、突然電波発言するイカレた電波ヤローだったのか?違うな。星野源には『電波塔』という曲がある。これはラジオのことを歌った曲だ。ライムスター宇多丸がやってる『ウイークエンド・シャッフル』っつーラジオ番組に「スーパー・スケベ・タイム」の名前でジングル送って採用されたこともある。『Week End』のタイトルは、もちろんこの番組にもかかってる。それほどのラジオ好き。「電波」「言葉」の象徴だ。

この曲は、確かに「週末にセックスがしたい」っつー分かりやすい意味がある。同時に、自分の「言葉」で、自分の「身体」で未来を変えよう、っつー意味も込められてんだ!

しかもだ。「週末」は、普通のつづりなら「weekend」。間を空けない。じゃあなんでこの曲のタイトルは『Week End』とわざわざ間を空けてるんだ?これは、弱い(Weak)心の状態を終わらせる(End)意味をかけている。だからこの曲は「さよなら」で始まり、「さよなら」で終わってる。弱い夢を終わらせて、今、現実の未来を変えるからだ!そういう曲だ!

ね。星野源はとんでもねえ野郎ですよ!スケベソングに見せかけた強烈なメッセージソングのような、そんなこと感じさせるほどのドスケベなシロモノ作ってるわけですよ!だからこそこの曲は、俯いて暗くてネガティブな人にこそ聴いてもらいてーわけです。そして、あなただけのダンスを踊ってもらいてーわけです。



TEXT:テイキけん

星野源 最新情報

オンエア情報

「MTV VMAJ 2017 -THE LIVE-」
10月1日(日)21:00-23:00(初回放送)
※イベント内で星野源の受賞コメントが紹介されます。

リリース情報

星野 源 10th New Single『Family Song』
発売中 
初回限定盤(CD+DVD):VIZL-1214 ¥1,800+税
通常盤(CD):VICL-37307 ¥1,200+税
【CD収録内容(初回限定盤・通常盤 共通)】
1. Family Song   日本テレビ系 水曜ドラマ「過保護のカホコ」主題歌
2. 肌  花王ビオレuボディウォッシュCMソング
3. プリン
4. KIDS (House ver.)
【初回限定盤特典DVD 『Home Video』 】
・新春Live 2days 『YELLOW PACIFIC』 ライブ映像 

Voice Drama
ワークソング 
Snow Men 
口づけ 

Continues
時よ
・「プリン」 Recording Documentary
星野源と友人によるコメンタリー付

配信情報

星野 源『Family Song』
https://jvcmusic.lnk.to/hoshinogen

iTunes Store: https://itunes.apple.com/jp/album/id1264565974?app=itunes&ls=1
レコチョク  : http://recochoku.jp/album/A1008150405/
mora     : http://mora.jp/package/43000005/VICL-37307/
iTunes Storeほか主要配信サイト、dヒッツほかラジオ型定額制聴き放題サービスで配信中

星野源 Profile

1981年、埼玉県生まれ。音楽家・俳優・文筆家。
2000年にバンドSAKEROCKを結成。2010年に1stアルバム『ばかのうた』、11年に2ndアルバム『エピソード』を発表。

13年発売の3rdアルバム『Stranger』はオリコンウィークリーチャート2位を記録。2015年5月にリリースしたシングル『SUN』が、オリコンウィークリーシングルチャートにおいて自己最高となる2位、各配信チャートで軒並み1位を記録するなど大ヒットを記録。

8月には弾き語りソロライブ「星野源のひとりエッジ in 武道館」を開催、2日間でのべ26000人を動員した。12月にリリースしたアルバム『YELLOW DANCER』は自身初となるオリコンウィークリーアルバムチャートで1位を獲得、現在までに35万枚の大ヒットを記録し、同年末の『第66回NHK紅白歌合戦』への初出場を果たした。

昨年10月5日にリリースしたシングル『恋』は社会現象とも呼べる大ヒットを記録し、年末の『第67回NHK紅白歌合戦』での2年連続出場を果たした。

俳優として、映画『箱入り息子の恋』(13/市井昌秀監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)等に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞等の映画賞を多数受賞。ドラマ『コウノドリ』(15/TBS)、大河ドラマ『真田丸』(16/NHK)、『逃げるは恥だが役に立つ』(16/TBS)など出演作多数。声優として初主演のアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」(17/湯浅政明監督)が公開中。

作家として著書『蘇える変態』、『働く男』、『そして生活はつづく』、『星野源雑談集1』『いのちの車窓から』を刊行。2017年3月には第9回伊丹十三賞を受賞した。

2016年3月からはニッポン放送でレギュラー番組「星野源のオールナイトニッポン」がスタート。

2017年には第54回ギャラクシー賞ラジオ部門 DJパーソナリティ賞を受賞した。

音楽家・俳優・文筆家として、幅広く活躍中。

星野 源 オフィシャルサイト
http://www.hoshinogen.com/

星野 源 オフィシャルTwitter
https://twitter.com/gen_senden

星野 源 Facebookページ
https://www.facebook.com/hoshinogen2012

星野 源 YouTube オフィシャルチャンネル
https://www.youtube.com/c/hoshinogenCh

テクニックよりも、あくまで歌で描く世界…

ファンキーでグルーヴィ浪速のソウルバン…