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NINJAMAN JAPAN が魅せるエンターテインメント 笑いあり、涙ありの第二章完結ライヴ【ライブレポート】

“正義の味方、はじめました”がキャッチコピーのNINJAMAN JAPAN。2017年1月14日、恵比寿club aim公演でその第二章が完結。

2017年2月1日


この記事の目次
  1. ・『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負』ライブレポート
  2. ・『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負〜前哨戦』
  3. ・『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負〜初戦”初陣”』
  4. ・オフィシャルリンク


ハードロック×芝居×アクションという独特のステージで魅了する“正義の味方、はじめました”がキャッチコピーのヴィジュアル系バンドNINJAMAN JAPAN。
メンバーはSarino(Vo) / Lida(G) / Daishi(G) / Metal(B) /Dewey(Dr)の5人。

“忍者” “戦隊ヒーロー”という分かりやすいキーワードと、悪の組織と戦うという王道ストーリーを軸に様々なストーリーを展開してきたが、2017年1月14日、恵比寿club aim公演でその第二章が完結となった。

『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負』ライブレポート

『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負〜前哨戦』

一部(アコースティック公演)



 忍者の衣装とはかなり印象の違う黒のスーツに身を包み、静かにメンバーが登場。落ち着いたバーでの演奏のような雰囲気が漂う中『餞』を奏でる。このままシックなムードが続くかと思いきや、曲が終わると敵役のキャスト陣もステージに上がり、全員が台本を手にした。この日、初めての朗読劇に挑戦したのだ。

本番前、メンバーたちも未知の世界だと言っていたが、もちろん観る側も未知の世界。会場に突然Metalによるト書きの言葉が響き渡り、物語が始まった。いつものライヴで観る芝居とは違い、台詞だけで進んでいくこの朗読劇をどう鑑賞していいのか、最初は観客にやや戸惑いがあり、場もシーンと静まり返っていたが、それぞれの頭の中に文字が紡いでいく情景が構築されていくと、登場人物の感情や行動が手に取るように分かってきて物語の世界に引き込まれ、笑い声がだんだんと増えていった。



事故死したが幽霊となって仲間の前に姿を現し、やり残したことを仲間に託し叶えてもらうというストーリー。精神年齢が低いと幽霊の姿が見えるというので、仲間の中には姿が見えずに幽霊と会話をしようとする者もいる。幽霊として姿が見えている時間に制限があり、元走り屋の仲間たちが願いを叶える為にファミリーカーやエコカーで峠を走り抜けるのだが、台詞で繰り広げられるカーチェイスの場面は臨場感と笑いが満載で飽きさせない。メンバーのキャラクターを活かした配役も良かったし、台詞のみでの表現力の高さも初めてとは思えない程で、幽霊の姿が消えていくラストは切なさもあり、終わってみれば短編映画を観たような気分だった。

 終わってホッとしたのか、全員が緊張から解放された笑顔で、この初の試みに対する感想を口にする。一息ついてまた、アコースティックライヴへ戻り『RAMBLING SKY』を披露。その静かで穏やかな空気を残したままステージを後にした。

『NINJAMAN JAPAN試練の10番勝負〜初戦”初陣”』

二部

 ファンにはお馴染みの、悪の組織【ブラックサタンデビルス団】が登場し、メンバーと戦う芝居&アクションが舞台で華やかに繰り広げられ二部がスタート。いつもやられてばかりの【ブラックサタンデビルス団】がニンジャマン対策として今回用意してきたのは、とてつもなく巨大で邪悪な力を召喚するアプリだ。轟音が鳴り響き、その力が召喚されたらしいのだが、どこに召喚されたかが分からず困る。



場面は一転し、ニンジャマン一行の2017年新春特訓シーンへ。Metalが指揮をとり、くじ引きでDJ、ミット、キック、ドラムの担当を決め、DJの特訓紹介(早口)とバスドラムのリズムに合わせながら本気のキックをミットに10回当てていくという、かなり本格的な内容だ。しかもDJは噛まずに言い切れなければスクワット10回のペナルティーがある。もちろんキック担当が一番体力を使うのだが、3度のくじ引きの全てでキックのくじをLidaが引くという神がかりのような結果に驚きと笑いが起きた。その特訓の途中で轟音が鳴る。気づくとその場からMetalの姿が消えていた。どうやら、とてつもなく巨大で邪悪な力がMetalの体に召喚されたようで、それまでの和やかだった表情が一変したMetalがメンバーを蹴散らしていく。

手のつけられなくなったMetalをどうしたらいいか、メンバーは【ブラックサタンデビルス団】と共に考える。召喚した力に対する攻略法をまたアプリで探し、魔祓いの剣が必要だと知り剣探しが始まった。なんとか剣を見つけ出したが、その瞬間に豹変して暴れるMetalが襲いかかってくる。【ブラックサタンデビルス団】はMetalを取り押さえ「俺たちごと切って下さい!!」と叫んだ。迷いながらも剣を貫くと、Metalは元に戻り【ブラックサタンデビルス団】は悪の心が取り除かれていい人に変わっていた。ニンジャマンと戦っていたという記憶もなくなっていた敵に、メンバーは「これからの新しい人生を楽しんで下さい」と優しく声をかける。お互いにこれまで戦ってきたことを忘れ「ありがとう」と言葉を交わして、NINJAMAN JAPAN第二章の物語は完結した。



 その芝居の流れのまま【ブラックサタンデビルス団】として7年半、メンバーと共に舞台で過ごしてきたわっしょい後藤とモリケンが、客席にも「ありがとうございました!!」と深く頭を下げる。実は、この公演をもって2人が卒業するのだ。この芝居のストーリー、そして劇中の台詞も彼らを送り出す為に組み込まれたものだったのだろうとファンは感じていたに違いない。2人が涙で言葉を詰まらせながら挨拶をした。ここで曲へと移行する流れだったようだが、その進行を遮りアドリブで2人がメンバー1人ずつに思い出と感謝の言葉を述べる。メンバーもファンも、2人の涙と言葉に瞳を潤ませていて、演奏が始まってもいないのに既にライヴのエンディングのような状況に。この後大丈夫かと思うような空気であったが、それを一蹴してライヴゾーンへ突入した。



 挨拶代りの新テーマソング『忍の戦士 ニンジャマン』で軽快に発進。一部のアコースティックバージョンでじっくり聴かせた『餞』、王道のハードロックテイストが詰まったアレンジやコーラスが心地いい『Fly away』まで一気に突っ走る。最初のMCでSarinoが「何が起きるか分からないのがライヴ」と言い、その生きた流れを一緒に楽しもうと誘い込んで次の曲『SHINOBI』へスムーズに入っていったのだが、その言葉が偶然とは思えないことが発生。

イントロ部分でLidaの機材トラブルでストップしてしまい一同苦笑い。その間、先程のアドリブで行われた涙の挨拶シーンについての話で場をつなぐ。すぐに機材は復活し、今一度気持ちをひとつにして再開。疾走感のある『忍の戦士 ニンジャマン』とは対照的な雰囲気を持つテーマソング『月光NINJAMAN』、ポンポンを使ってみんなで踊る『FIRE BALL』で、会場との一体感を更に増していった。彼らの曲の中で珍しいスローナンバー『Long walk』でしっとり聴かせた後は、Sarinoの煽りでハードラインへ戻る。

間奏にメンバー紹介のコール&レスポンスを挟んだ『KAGE』、『百花乱舞』を経てのMCでは、Sarinoが改めてわっしょい後藤とモリケンの卒業、そして新しい出発を祝い、今後のバンドに対して「2017年もNINJAMAN JAPAN、俺たちらしく、俺たちにしかできないことを、ど真ん中を突き進んでいきたい」と強く誓った。が、その途端にSarinoのスイッチが入ってしまったようで、「もうね、悲しくて俺…(2人のこと)好きだから」と、急に涙をにじませる。

Metalが「おい、まだ何曲かあるで、早いんちゃう(笑)!?」と、いつものように絶妙なツッコミを入れ、Daishiも「優しい子なんでね~。でも本人たち(ステージ上に)いないのにね(笑)」と、後ろを向いて言葉の出ないSarinoをフォローしながら笑いで場をつなぐと、客席からもSarinoを温かく見守りながらも後押しする声援が届けられた。「(“戦友(とも)よ 忘れないから” “今は旅立ちの時”という今の状況を描いているような歌詞の)『Long walk』の前で泣くなら分かるけど、今から『Never Give Up!』いう曲やのに泣いてたらアカンやん!!  Give Upしてるやん(笑)」とMetalが優しく喝を入れるように促すと、回復したSarinoが「Give Upしないですよ!! みんないけるか~!!」と叫び曲へ。

曲中も時折悲しみの感情に襲われているのか、Sarinoが歌えなくなるシーンもあったが、自らを奮い立たせているのが分かる力強いパフォーマンスを見せる。涙の原因となった2人のダンサーを呼び込んでの『隠密Dancers』でも表情を崩しそうになるSarinoだが、彼らと一緒に踏む最後のステージを噛みしめながら乗り切る。「思いっきり暴れていこうぜ!!」と自分に言い聞かせるように煽って、ラストの『碧い鳥』を悲しみを振り切るように歌い上げた。

 アンコールの冒頭「1日たりとも同じ日って絶対にこない。俺たちって、いい夢見たいんです。毎日刺激的で、毎日笑って怒って泣いて…っていうのが大好きな奴らが集まってるんです。だから俺、NINJAMAN JAPAN好きなんですよ。すっごい男臭いでしょ? なかなかこういう集団ってないし、そんな仲間って出会えることないと思うので、このメンバーと一緒にこれからも頑張っていきたいと思います」と、SarinoがNINJAMAN JAPANを紹介しながらバンド愛を語。そして、少ない残り時間を考え「儚い時間だけど、一生ずっと楽しんでいられる、そんな時間を俺は作りたい。全力でやるから俺たちに力貸してくれ~!!」と『BATTLE FORCE』へ。

シャウトとモッシュの嵐で熱くなったまま『Dreamer』で会場をひとつにして激しく全ての力を爆発させた。曲が終わると、わっしょい後藤とモリケンにメンバーからプレゼントと手紙が渡され、Metalは「俺たちがここまでやってこれたのはこいつらのおかげです。卒業したらうちは出戻りは許しません。そうしないと俺が多分いつまでもダラダラズルズルして“帰ってこいや~”ってすぐ言っちゃうんで(笑)。幸せになっといで…って感じです」と労いの言葉に淋しさをにじませて2人を送り出した。いつもはメンバー5人でしかやらない“心の闇に悪がいる限り、俺たちは走り続ける。我らNINJAMAN JAPAN!!”の決めポーズを2人を交えて行い、心にその景色を刻んだ。



メンバーと一緒にNINJAMAN JAPANを彩ってきた仲間の卒業は、ファンにとっても淋しいことなのだろう。NINJAMAN JAPANという世界を愛してきたファンの思いがひしひしと伝わってくる心温まるライヴだったと肌で感じた。さて、長年戦ってきた悪の組織がいなくなり、これからどういった展開をしていくのか…誰もが期待を大きく膨ませるのは必至である。まぁ、人間味あふれる彼らのことだ、きっと魅力的でハートフルなストーリーを持ってきてくれることだろう。まだ見ぬ新章へ思いを募らせながら、開幕を待っていたい。

TEXT&PHOTO:袖山綾子

オフィシャルリンク

NINJAMAN JAPAN Official website
http://ninjaman-japan.com/

ライブ情報

◎一部(アコースティック公演)
「NINJAMAN JAPANの”前略、椅子の上より”」
◎二部
「NINJAMAN JAPAN 第3章!」

会場 渋谷CLUB CRAWL
OPEN / START
[一部] OPEN 17:30/START 18:00
[二部] OPEN 19:30/START 20:00

PRICE
[一部] ADV ¥2,000/DOOR ¥2,300(共にdrink別)
[二部] ADV ¥4,000/DOOR ¥4,300(共にdrink別)

出演 NINJAMAN JAPAN

チケット
1. TICKET(入場順)
2. BAND物販チケット(1/14〜)
3. eplusチケット(2/1〜)
4. 当日券

◎お問い合わせ
渋谷CLUB CRAWL 03(3498)3114

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