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【インタビュー】遊助が持つ千羽鶴のイメージは「増えていくもの」 (1/2)

歌手デビュー10周年を迎えた『遊助』。ポップなアップチューンとなったニューシングル『千羽鶴』は、「誰に頼まれてもないのに、勝手に高校野球(の番組)のテーマ曲になったらいいな(笑)」と思いながら作った1曲だ。が、しかし。蓋を開けたみたら「2019tvk高校野球神奈川大会中継テーマソング」に決定。この運の強さ、やはり“もってる男”と言えるのではあるまいか。人懐っこいが無駄なことを言わない――そんな飾らない真摯なスタンスが、彼の書く歌詞のメッセージ性につながっているのかもしれない。
■遊助(ゆうすけ)
上地 雄輔(かみじ ゆうすけ )
俳優・タレント・歌手

あの時千羽鶴を折ってくださった皆さん、ありがとうございます

──ニューシングル『千羽鶴』は、夏らしい作品になりましたね。

遊助:リリースが夏って決まっていたので、夏に合うように。ゆっくりミニアルバムの様に聴いて欲しいっていうのもあったので、いろんな表情の曲を選びました。


──昼、夜、さらに視覚や香り……と、いろんな角度から夏を思わせるような曲が並んでますね。

遊助:確かに!そう思ってもらえると嬉しいですね。


──タイトル曲『千羽鶴』について。「千羽鶴」って、私の中では「つるす」ものってイメージだったんです。でも遊助さんは、曲の中で千羽鶴を飛ばしている。このアイデアはすごいなと思いました。

遊助:僕の中では、千羽鶴はどんどん増えていくイメージ。


──それは高校野球の大会での思い出に重なる?

遊助:そうそう。野球の試合で負けたチームが、勝ったチームに渡す。だから勝ち進むとどんどん増えていくんです。


──あぁ、千羽鶴を託すって習慣があるそうですね。

遊助:そう、託されるんです。だから千羽鶴には託された願いが込められているし、自分のチームの千羽鶴には、誓いが込められている。僕にとって千羽鶴ってそういうイメージなんですね。で、この曲をもらって聴いた瞬間に「千羽鶴だ」って思ったんです。千羽鶴が飛んで行くイメージが広がった。



──最初に出て来た歌詞は?

遊助:サビの「風よ吹け 千羽鶴 想い乗せて」ですね。そこから広げていきました。


──歌詞を広げていくにあたり、他にテーマやイメージはありましたか?

遊助:今回、高校野球の神奈川県大会のテーマソング(=「2019tvk高校野球神奈川大会中継テーマソング」)になったんですけど、じつは、そこを狙い撃ちして作ったんです。


──作る前に、そういうお話しがあった、と。

遊助:いや、そういう話はまったく無かったんですけど(笑)。


──え?

遊助:でも「テーマソングやりたい」と思って、勝手に作りました。


──ええええ?すごいとっかかりですね(笑)。

遊助:(笑)今年、高校野球神奈川大会が100周年を迎えるんです。100周年だから101回目の大会になるんですね。僕もちょうど「遊助」として10周年を迎えて、11年目を迎えるツアーも決まっていたし、40代にもなった。いろんな節目の年だったんです。

もちろん高校時代に野球をやっていて、神奈川県大会に出場したりしてたっていうのもあったし。そういういろんなものが重なって「絶対に(テーマソングを)歌いたい」って思った。誰かに頼まれたわけでもないし、作った曲がテーマソングになるかもわからなかったけど、自分の中で「やりたい」って強く思ったから、作り始めたんです。


──なるほど。だから歌詞にも、野球を想像させる単語が多く使われているんですね。

遊助:そうですね。ただ、試合に出ている選手だけじゃなく、ベンチの選手やアルプススタンドで応援している選手や、家族……そういう仲間達にもスポットライトを当てられるような曲にしたいと思って。「俺達がいるぞ」っていうような。応援している人の目線になるように言葉を選んでいきましたね。


──高校球児にとっての「千羽鶴」って何のシンボル?

遊助:その人によっていろいろあるとは思うけど、希望、祈り、誓い、とかじゃないかな。あと、個人的には「千羽鶴」はベンチにいつもあるものってイメージもありますね。千羽使って「勝利」って描かれたものとかありました。

そういえば、今、話してて思ったんですけど、うちのチーム(=横浜高校)の千羽鶴って、誰が作ってたんだろうな。選手の家族の人達とかかなぁ。男子校だったから、生徒が中心になって作った……とかは無いと思うんだけど」


──選手の父兄の皆さんや、OBのご家族の皆さんとかも作っていたのかもしれないですね。千羽折るのは、大変だったと思うし。

遊助:そうですよね。「YH(=横浜高校)」って描かれているものとか、いろんな千羽鶴があったから、大変だったと思うんです。でも誰が作ったか聞いたことがない……御礼を言えないまま、今まで来ちゃったなぁ……御礼を言いたいなぁ……」


──まずは、この場で言ってみたらどうですか。

遊助:そうですね。「あの時、千羽鶴を作ってくれた皆さん、ありがとうございます!」


──折ってくれた方、どなたかが、読んでくれるといいですね。『千羽鶴』の歌詞の中で、遊助さんが気に入っている部分は?

遊助:どこだろう……ちなみに、どこですか?


──「大丈夫さ 大胆に 大歓声 胸抱いて」ってフレーズですね。他の部分とアプローチが違うし、韻を踏んでいるのもそうですけど、単語の順番が良く考えられていると思いました。

遊助:僕もそこにします(笑)。


──ありがとうございます(笑)。この部分は、メロディーもフックがきいていて、印象に残りました。

遊助:「大丈夫さ」~「輝いた未来だ」までは、最後に付け足した部分なんですよ。「この歌詞を入れたいから、こういうメロディーつけて」ってお願いしたんです。ホームランの打球がパコーンって空に弧を描いて、キラーンって光って、その先に勝利がある……っていうイメージで書いた歌詞ですね。僕も好きなフレーズです。

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遊助(上地雄輔)1979年4月18日生まれ。 神奈川県横須賀市出身。 ドラマ、映画、バラエティ、CMと多岐にわたり活躍。 幼稚園時代から野球を始め、野球の名門・横浜高等学校を卒業。 高校時代は松坂大輔とはチームメイトで、バッテリーを組んでいた。 2009年3月に“遊助”としてシングル「ひまわ···

この特集へのレビュー

女性

yasu

2019/07/11 01:34

千羽鶴や遊助ツアー第2章!!とても楽しんでいます!!

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