レイセイニー第五実験地区 歌詞 赤塚優一 ふりがな付

「どうして、こんな...」
心臓しんぞうまでまだ遠とおいだろう
「もうやだ...」なんて
彼かれらは誰だれかと呟つぶやいた
「どうして、こんな...」
魅みた光景こうけいには、またならぬだろう
「そうしてみんな」
築きずき上あげた地ちをカタカタ壊こわすだろう
「どうして、こんな...」
あたかも君きみだけバラバラ弾はずむだろう
「許ゆるして、どうか...」
彼かれらは居いないが呟つぶやいた

確たしかに、もう
裏切うらぎり 再さい 切きり
只今ただいま

そう、
火事場かじばと煙けむりを燻いぶして進すすめば
右手みぎてが置おき去ざり、左ひだりはないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
鋼はがねを乱みだして規律きりつも乱みだせば
存あるはず貴女あなたは存あるはずないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。

そう、
踵かかとと旋毛つむじを併あわせて笑わらえば
観みるしかないもの見みることないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
嘸さぞかし羨うらやみ赤色あかいろ染そめれば
分析ぶんせき・観察かんさつ 落おち度どはないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、レイセイニー
仕方しかたないよね

「どうして、こんな...」
他地区たちくからの連絡れんらくなぞ、もう無ないのだろう?
「どうして、こんな...」
物語ものがたりを描えがいたのだろう
「やっぱり、そうか!」
そもそも詞しは、
そもそもそもそもそもそもそもそもそも無意味むいみだろう
「やっぱり、そうだ!」
「墜落ついらく寸前すんぜんサテライト」

そう、
遥はるかな大地だいちを惨みじめて嗤わらえば
そもそも大地だいちが汲くむことないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
鉄屑てつくず集あつめて傷口きずぐち抉えぐれば
残念ざんねん、あなたに帰路きろなど無ないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。

そう、
肌はだけた骨ほねごとシチューにしちゃえば
良いいことばかりで不幸ふこうも無ないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
「彼かれらが来きちゃう」とガヤガヤ騒さわげば
君きみならもう裏切うらぎるしかないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、レイセイニー
仕方しかたないよね

そう、
腎臓じんぞう摘出てきしゅつ成功せいこうしちゃえば
彼かれらもこちらに手てを出ださないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
貴女あなたの心臓しんぞう動うごかす力ちからが
彼かれらは今いまにも奪うばう途とならば
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。

あぁ!
「救出きゅうしゅつ」「ヒーロー」「誰だれかの憧あこがれ」
そんなのそもそもキャラではないが
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに。
内気うちきで惨みじめで、スゴくもなければ
その覚悟かくごで補おぎなうしかないわ
冷静れいせいに、冷静れいせいに、冷静れいせいに、レイセイニー
ここから逃にげ出だせ
嗚呼ああ ほら