苦くるしくて 苦くるしくて
真夜中まよなかに 眼めがさめた
妻つまの足あしが 腹はらにのってる
安やすらかな 寝息ねいきたてて
腹はらがたって はらいどけたら
足あしで探さぐって 探さがしている
一緒いっしょになって はや十余年じゅうよねん
これじゃないぞ 恋こいした女おんなは
しかしまてよ この女おんなも
幸福しあわせさがしに 疲つかれてるのか
妻つまの足あしを そっとひきよせ
腹はらにのせたら 妙みょうにおちつく
私わたしの幸福しあわせ 計はかりにのせれば
これぐらいの 重おもさなのだ
人ひとという字じに かさなりながら
うちの妻つまと こよい眠ねむろう
頭あたまゆすられ 眼めがさめた
子供こどもの手てが 額ひたいにのってる
はらいどけずに 寝顔ねがおをのぞけば
何なにか夢見ゆめみて 微笑ほほえんでいる
早はやく大おおきく なっておくれと
祈いのるように つぶやけば
寝ねがえりうって ちゃんと大だいの字じ
うちのマナイキと こよい眠ねむろう
愛いとしき妻つまと ナマイキと
へたな川かわの字じ かきながら
ふとんに眠ねむれば せせらぎの音おと
人生じんせいが流ながれる 水みずの音おと
苦kuruしくてshikute 苦kuruしくてshikute
真夜中mayonakaにni 眼meがさめたgasameta
妻tsumaのno足ashiがga 腹haraにのってるninotteru
安yasuらかなrakana 寝息neikiたててtatete
腹haraがたってgatatte はらいどけたらharaidoketara
足ashiでde探saguってtte 探sagaしているshiteiru
一緒issyoになってninatte はやhaya十余年juuyonen
これじゃないぞkorejanaizo 恋koiしたshita女onnaはha
しかしまてよshikashimateyo このkono女onnaもmo
幸福shiawaseさがしにsagashini 疲tsukaれてるのかreterunoka
妻tsumaのno足ashiをwo そっとひきよせsottohikiyose
腹haraにのせたらninosetara 妙myouにおちつくniochitsuku
私watashiのno幸福shiawase 計hakaりにのせればrininosereba
これぐらいのkoreguraino 重omoさなのだsananoda
人hitoというtoiu字jiにni かさなりながらkasanarinagara
うちのuchino妻tsumaとto こよいkoyoi眠nemuろうrou
頭atamaゆすられyusurare 眼meがさめたgasameta
子供kodomoのno手teがga 額hitaiにのってるninotteru
はらいどけずにharaidokezuni 寝顔negaoをのぞけばwonozokeba
何naniかka夢見yumemiてte 微笑hohoeんでいるndeiru
早hayaくku大ooきくkiku なっておくれとnatteokureto
祈inoるようにruyouni つぶやけばtsubuyakeba
寝neがえりうってgaeriutte ちゃんとchanto大daiのno字ji
うちのuchinoマナイキmanaikiとto こよいkoyoi眠nemuろうrou
愛itoしきshiki妻tsumaとto ナマイキnamaikiとto
へたなhetana川kawaのno字ji かきながらkakinagara
ふとんにfutonni眠nemuればreba せせらぎのseseragino音oto
人生jinseiがga流nagaれるreru 水mizuのno音oto