「生うまれ変かわれるなら鯨くじらがいいな」
いつも窓まどをみつめる君きみの言葉ことば
二重瞼ふたえまぶたが鈍にぶく閉とじた朝あさに知しったよ
世界せかいはどこまでも薄情はくじょうなんだね
沈黙ちんもくする大気たいきの底そこ
君きみを攫さらって歩あるくプールサイド
月夜つきよの水葬すいそう
宇宙うちゅうを口くちに含ふくんだら
魔法まほうのかかる季節きせつだね
もう一ひとつ目めの栓せんは抜ぬいたよ
終おわらない夏なつに
ただ渦うずを巻まいた
まるで古ふるびた映画えいがみたいな景色けしきだ
僅わずかでも確たしかに水位すいいは下さがっていく
君きみが壊こわれ始はじめるまでの日々ひびも
音おとを立たてながら流ながれてしまうみたいで
丑三うしみつ時どき 夜よるの帳とばり
君きみは笑わらってくれる
プールサイド
秘密ひみつの追悼ついとう
重おもい重おもい闇やみを背負せおって
細ほそい弧こを描えがいた
あの月つきがさ
鯨くじらの目めの玉たまみたい
カルキの匂におい 目眩めまい 寒さむい
胸むねが痛いたい
今いま、空そらが落おちてきた。
ねえ飛沫しぶきをあげてみせて
魔法まほうの解とける時間じかんだよ
もうこれで全部ぜんぶ栓せんは抜ぬいたよ
僕ぼくだけを残のこし 空からになった水みず
金色きんいろの朝あさの中なか
「 」
「生uまれmare変kaわれるならwarerunara鯨kujiraがいいなgaiina」
いつもitsumo窓madoをみつめるwomitsumeru君kimiのno言葉kotoba
二重瞼futaemabutaがga鈍nibuくku閉toじたjita朝asaにni知shiったよttayo
世界sekaiはどこまでもhadokomademo薄情hakujouなんだねnandane
沈黙chinmokuするsuru大気taikiのno底soko
君kimiをwo攫saraってtte歩aruくkuプpuールサイドrusaido
月夜tsukiyoのno水葬suisou
宇宙uchuuをwo口kuchiにni含fukuんだらndara
魔法mahouのかかるnokakaru季節kisetsuだねdane
もうmou一hitoつtsu目meのno栓senはha抜nuいたよitayo
終oわらないwaranai夏natsuにni
ただtada渦uzuをwo巻maいたita
まるでmarude古furuびたbita映画eigaみたいなmitaina景色keshikiだda
僅wazuかでもkademo確tashiかにkani水位suiiはha下saがっていくgatteiku
君kimiがga壊kowaれre始hajiめるまでのmerumadeno日々hibiもmo
音otoをwo立taてながらtenagara流nagaれてしまうみたいでreteshimaumitaide
丑三ushimiつtsu時doki 夜yoruのno帳tobari
君kimiはha笑waraってくれるttekureru
プpuールサイドrusaido
秘密himitsuのno追悼tsuitou
重omoいi重omoいi闇yamiをwo背負seoってtte
細hosoいi弧koをwo描egaいたita
あのano月tsukiがさgasa
鯨kujiraのno目meのno玉tamaみたいmitai
カルキkarukiのno匂nioいi 目眩memai 寒samuいi
胸muneがga痛itaいi
今ima、空soraがga落oちてきたchitekita。
ねえnee飛沫shibukiをあげてみせてwoagetemisete
魔法mahouのno解toけるkeru時間jikanだよdayo
もうこれでmoukorede全部zenbu栓senはha抜nuいたよitayo
僕bokuだけをdakewo残nokoしshi 空karaになったninatta水mizu
金色kiniroのno朝asaのno中naka
「 」