風かぜの音おとで目覚めざめた夜明よあけは薄明うすあかり
あなたの肩かたにかけるシーツ
そっと腕うでをのばしてラジオをつけましょうか
もうそこまで来きたタイフーン
ブラインドのすきまの空そらは不思議ふしぎな色いろ
厚あつい雲くもが動うごいてゆくわ
銀色ぎんいろの草くさも木きも妖あやしくゆれはじめて
もう すぐに外そとはタイフーン
あの夏なつの島しまの苦くるしい潮しおの香かおり
ここへ ここへ ここへ
あなたがお茶ちゃを飲のんでさよなら云いう頃ころは
この部屋へやもひどい雨あめの中なか
ちっぽけな町まちじゅうが止とまってしまえばいい
今日きょうはどこへも行いかせないわ
あの夏なつの恋こいの苦くるしいときめきを
ひとり ひとり ひとり
私わたしの胸むねの奥おくに生うまれた台風たいふうが
シーツの海うみを吹ふいてゆくの
哀かなしくてこわいからあなたを離はなさないわ
もう すぐに外そとはタイフーン
風kazeのno音otoでde目覚mezaめたmeta夜明yoaけはkeha薄明usuaかりkari
あなたのanatano肩kataにかけるnikakeruシshiーツtsu
そっとsotto腕udeをのばしてwonobashiteラジオrajioをつけましょうかwotsukemasyouka
もうそこまでmousokomade来kiたtaタイフtaifuーンn
ブラインドburaindoのすきまのnosukimano空soraはha不思議fushigiなna色iro
厚atsuいi雲kumoがga動ugoいてゆくわiteyukuwa
銀色giniroのno草kusaもmo木kiもmo妖ayaしくゆれはじめてshikuyurehajimete
もうmou すぐにsuguni外sotoはhaタイフtaifuーンn
あのano夏natsuのno島shimaのno苦kuruしいshii潮shioのno香kaoりri
ここへkokohe ここへkokohe ここへkokohe
あなたがおanatagao茶chaをwo飲noんでさよならndesayonara云iうu頃koroはha
このkono部屋heyaもひどいmohidoi雨ameのno中naka
ちっぽけなchippokena町machiじゅうがjuuga止toまってしまえばいいmatteshimaebaii
今日kyouはどこへもhadokohemo行iかせないわkasenaiwa
あのano夏natsuのno恋koiのno苦kuruしいときめきをshiitokimekiwo
ひとりhitori ひとりhitori ひとりhitori
私watashiのno胸muneのno奥okuにni生uまれたmareta台風taifuuがga
シshiーツtsuのno海umiをwo吹fuいてゆくのiteyukuno
哀kanaしくてこわいからあなたをshikutekowaikaraanatawo離hanaさないわsanaiwa
もうmou すぐにsuguni外sotoはhaタイフtaifuーンn