干かんばつの春はるが続つづいて
ブリキバケツの中なか 猫ねこが鳴なく
揺ゆれるアカシアの合奏がっそう
雨雲あまぐもの薫かおりに胸むねは躍おどる
涸かれた太陽たいように潤うるおす涙なみだ
それはあなたの内うちなる海うみ
砂漠さばくは一夜いちや限かぎり 泥どろの女王じょおう国こくに
泥濘ぬかるんだ朝あさの吉報きっぽう
号外ごうがいの見出みだしが空そらを舞まう
教会きょうかいはすでに浸水しんすい
讃美歌さんびかの響ひびきに胸むねは躍おどる
眠ねむりから覚さめたらきっと
あなたはもう
何なにもかも覚おぼえていない
僕ぼくのことすら
晴はれた最後さいごの日ひ 輝かがやいた虹にじ
それは僕ぼくらの生いきた証あかし
恋こいをした 僕ぼくは恋こいをした
その広ひろい海うみに
触さわれないほどに
見みえないほどに
あなたで満みちた泥どろの国くにに
嗚呼ああ 僕ぼくは溺おぼれていたい
夏なつが息いきを返かえすまで
ひとねむり
干kanばつのbatsuno春haruがga続tsuduいてite
ブリキバケツburikibaketsuのno中naka 猫nekoがga鳴naくku
揺yuれるreruアカシアakashiaのno合奏gassou
雨雲amagumoのno薫kaoりにrini胸muneはha躍odoるru
涸kaれたreta太陽taiyouにni潤uruoすsu涙namida
それはあなたのsorehaanatano内uchiなるnaru海umi
砂漠sabakuはha一夜ichiya限kagiりri 泥doroのno女王joou国kokuにni
泥濘nukaruんだnda朝asaのno吉報kippou
号外gougaiのno見出midaしがshiga空soraをwo舞maうu
教会kyoukaiはすでにhasudeni浸水shinsui
讃美歌sanbikaのno響hibiきにkini胸muneはha躍odoるru
眠nemuりからrikara覚saめたらきっとmetarakitto
あなたはもうanatahamou
何naniもかもmokamo覚oboえていないeteinai
僕bokuのことすらnokotosura
晴haれたreta最後saigoのno日hi 輝kagayaいたita虹niji
それはsoreha僕bokuらのrano生iきたkita証akashi
恋koiをしたwoshita 僕bokuはha恋koiをしたwoshita
そのsono広hiroいi海umiにni
触sawaれないほどにrenaihodoni
見miえないほどにenaihodoni
あなたでanatade満miちたchita泥doroのno国kuniにni
嗚呼aa 僕bokuはha溺oboれていたいreteitai
夏natsuがga息ikiをwo返kaeすまでsumade
ひとねむりhitonemuri