招待しょうたいされた覚おぼえは無ないが
黒くろい幌馬車ほろばしゃが迎むかえに来きた
鞭声べんせん鳴ならすつぎはぎドール
「飛とび切きりスイートなもてなしを」
招待状しょうたいじょうは何処どこにも無ないが
揺ゆらぐ幌馬車ほろばしゃが向むかったのは
高尚こうしょうな程ほど気味きみの悪わるい
「ようこそ我われらが館やかたへと」
真まっ青さおな顔かおで ふらめきながら
灰皿はいざらの様ように彼かれは言いう
「そうだ!しがらむ赤あかい糸いとも
全部ぜんぶ投なげ棄すててしまおうぜ
キャンドルの灯ひを灯ともせ 揺ゆらせ
蝋ろうが溶とけるまで踊おどるのさ」
招待客しょうたいきゃくは他ほかにいないの?
疑問ぎもん提供ていきょうも虚むなしくなる
「私わたしとほら踊おどりましょ」
カボチャの臭においで汚よごれた少女しょうじょ
わっと驚おどろく様ような味あじのデザートに認したためた誓ちかいの言葉ことば
「どうぞお口くちになさって、きっと御お気きに召めされる筈はず」
ラルラ!
「いつまでたっても夢見ゆめみがちな
アンタもちょっとは気付きづこうぜ」
干涸ひからびた風船ふうせん 泥どろに塗まみれ
キャンドルの灯ひは点ともされた
「何なにを馬鹿ばかな事ことを、あれはアンタが懇切こんせつ丁寧ていねいに書かいたんだろう」
「そうだ!拍はく打うつ赤あかい林檎りんご
全部ぜんぶ投なげ棄すててしまおうぜ
キャンドルの灯ひを灯ともせ 揺ゆらせ
蝋ろうが溶とけるまで踊おどるのさ」
「いつまでたっても甘あまえがちな
アンタもそろそろ気付きづいたか?」
単純たんじゅんな程ほど気味きみの悪わるい
どうやら夜明よあけは来こないらしい
「ついでに一ひとつ確認かくにんするが
アンタもここで働はたらくよな?」
招待syoutaiされたsareta覚oboえはeha無naいがiga
黒kuroいi幌馬車horobasyaがga迎mukaえにeni来kiたta
鞭声bensen鳴naらすつぎはぎrasutsugihagiドdoールru
「飛toびbi切kiりriスイsuiートtoなもてなしをnamotenashiwo」
招待状syoutaijouはha何処dokoにもnimo無naいがiga
揺yuらぐragu幌馬車horobasyaがga向muかったのはkattanoha
高尚kousyouなna程hodo気味kimiのno悪waruいi
「ようこそyoukoso我wareらがraga館yakataへとheto」
真maっxtu青saoなna顔kaoでde ふらめきながらfuramekinagara
灰皿haizaraのno様youにni彼kareはha言iうu
「そうだsouda!しがらむshigaramu赤akaいi糸itoもmo
全部zenbu投naげge棄suててしまおうぜteteshimaouze
キャンドルkyandoruのno灯hiをwo灯tomoせse 揺yuらせrase
蝋rouがga溶toけるまでkerumade踊odoるのさrunosa」
招待客syoutaikyakuはha他hokaにいないのniinaino?
疑問gimon提供teikyouもmo虚munaしくなるshikunaru
「私watashiとほらtohora踊odoりましょrimasyo」
カボチャkabochaのno臭nioいでide汚yogoれたreta少女syoujo
わっとwatto驚odoroくku様youなna味ajiのnoデザdezaートtoにni認shitataめたmeta誓chikaいのino言葉kotoba
「どうぞおdouzoo口kuchiになさってninasatte、きっとkitto御o気kiにni召meされるsareru筈hazu」
ラルラrarura!
「いつまでたってもitsumadetattemo夢見yumemiがちなgachina
アンタantaもちょっとはmochottoha気付kiduこうぜkouze」
干涸hikaraびたbita風船fuusen 泥doroにni塗mamiれre
キャンドルkyandoruのno灯hiはha点tomoされたsareta
「何naniをwo馬鹿bakaなna事kotoをwo、あれはarehaアンタantaがga懇切konsetsu丁寧teineiにni書kaいたんだろうitandarou」
「そうだsouda!拍haku打uつtsu赤akaいi林檎ringo
全部zenbu投naげge棄suててしまおうぜteteshimaouze
キャンドルkyandoruのno灯hiをwo灯tomoせse 揺yuらせrase
蝋rouがga溶toけるまでkerumade踊odoるのさrunosa」
「いつまでたってもitsumadetattemo甘amaえがちなegachina
アンタantaもそろそろmosorosoro気付kiduいたかitaka?」
単純tanjunなna程hodo気味kimiのno悪waruいi
どうやらdouyara夜明yoaけはkeha来koないらしいnairashii
「ついでにtsuideni一hitoつtsu確認kakuninするがsuruga
アンタantaもここでmokokode働hataraくよなkuyona?」