夜よるの香かおり 雨あめが引ひいていく
暗くらい部屋へやで息いきを吐はいている
笑わらった顔かおが板いたについている
彼かれ らどこか先さきを見みている
妄想もうそうに耽ふけって 長針ちょうしんが戻もどってくる
何なにも言いわないで おもむろに背せを向むけゆく君きみはだれ
最高さいこうの幸福こうふくまで 光ひかりのたもとまで
きっときっと終わらないおわんない
わだちに咲さいた花はな 絡からみつく根ねをほどいて
まだ まだ想おもいは消きえぬまま
開ひらく
窓際まどぎわ 顔かおを出だした 木漏こもれ日びはやさしく
何なにも知しらないでいることの怖こわさを知しる君きみはだれ
ただそっと 手てを合あわせて問とう
静寂せいじゃくは心地ここちよく肺はいに満みちて
それでも小ちいさな猛毒もうどくの小瓶こびんを携たずさえたまま
歩あるいていく
悔恨かいこんも背負しょったままで
その全部ぜんぶを捨すてないで
きっときっと泣なかない
わだちに咲さいた花はな 枯かれ落おちても色いろめいて
まだまだ
終わらないおわんない
旅たびの終着点しゅうちゃくてんまで いつか帰かえる場所ばしょへ
一いっ歩ぽ 一いっ歩ぽ刻きざんだ
わだちに咲さいた花はな やがてその実みを結むすんで
ただ ただ
そこに或あった
夜よるの香かおり 花はなが咲さいている
暗くらい部屋へやで息いきを吐はいている
夜yoruのno香kaoりri 雨ameがga引hiいていくiteiku
暗kuraいi部屋heyaでde息ikiをwo吐haいているiteiru
笑waraったtta顔kaoがga板itaについているnitsuiteiru
彼kare らどこかradokoka先sakiをwo見miているteiru
妄想mousouにni耽fukeってtte 長針choushinがga戻modoってくるttekuru
何naniもmo言iわないでwanaide おもむろにomomuroni背seをwo向muけゆくkeyuku君kimiはだれhadare
最高saikouのno幸福koufukuまでmade 光hikariのたもとまでnotamotomade
きっときっとkittokitto終わらないowannai
わだちにwadachini咲saいたita花hana 絡karaみつくmitsuku根neをほどいてwohodoite
まだmada まだmada想omoいはiha消kiえぬままenumama
開hiraくku
窓際madogiwa 顔kaoをwo出daしたshita 木漏komoれre日biはやさしくhayasashiku
何naniもmo知shiらないでいることのranaideirukotono怖kowaさをsawo知shiるru君kimiはだれhadare
ただそっとtadasotto 手teをwo合aわせてwasete問toうu
静寂seijakuはha心地kokochiよくyoku肺haiにni満miちてchite
それでもsoredemo小chiiさなsana猛毒moudokuのno小瓶kobinをwo携tazusaえたままetamama
歩aruいていくiteiku
悔恨kaikonもmo背負syoったままでttamamade
そのsono全部zenbuをwo捨suてないでtenaide
きっときっとkittokitto泣naかないkanai
わだちにwadachini咲saいたita花hana 枯kaれre落oちてもchitemo色iroめいてmeite
まだまだmadamada
終わらないowannai
旅tabiのno終着点syuuchakutenまでmade いつかitsuka帰kaeるru場所basyoへhe
一ixtu歩po 一ixtu歩po刻kizaんだnda
わだちにwadachini咲saいたita花hana やがてそのyagatesono実miをwo結musuんでnde
ただtada ただtada
そこにsokoni或aったtta
夜yoruのno香kaoりri 花hanaがga咲saいているiteiru
暗kuraいi部屋heyaでde息ikiをwo吐haいているiteiru