名ななし宿やどなし 甲斐性かいしょうなしと
微笑わらい流ながせる ひとが好すき
口くちの悪わるさは その裏うらがえし
赤あかいちょうちん 浮世うきよ坂ざか
「あなた…」いいわね 寄より道みちも
外そとはにわかの 銀ぎんの雨あめ
人ひとのご縁えんは つながるように
出来できているのね いつの世よも
肩かたを並ならべて お酒さけに酔よって
口くちの滑すべりも うれしくて
いつか故郷こきょうの あの歌うたに
雨あめも合あいの手て 銀ぎんの雨あめ
使つかい古ふるしの お店みせの傘かさを
借かりて手てにして たわむれて
そうよまだまだ 相合あいあい傘がさも
きっと絵えになる 私わたしたち
「あなた…」いいわね こんな夜よる
春はるを呼よぶ呼よぶ 銀ぎんの雨あめ
名naなしnashi宿yadoなしnashi 甲斐性kaisyouなしとnashito
微笑waraいi流nagaせるseru ひとがhitoga好suきki
口kuchiのno悪waruさはsaha そのsono裏uraがえしgaeshi
赤akaいちょうちんichouchin 浮世ukiyo坂zaka
「あなたanata…」いいわねiiwane 寄yoりri道michiもmo
外sotoはにわかのhaniwakano 銀ginのno雨ame
人hitoのごnogo縁enはha つながるようにtsunagaruyouni
出来dekiているのねteirunone いつのitsuno世yoもmo
肩kataをwo並naraべてbete おo酒sakeにni酔yoってtte
口kuchiのno滑subeりもrimo うれしくてureshikute
いつかitsuka故郷kokyouのno あのano歌utaにni
雨ameもmo合aいのino手te 銀ginのno雨ame
使tsukaいi古furuしのshino おo店miseのno傘kasaをwo
借kaりてrite手teにしてnishite たわむれてtawamurete
そうよまだまだsouyomadamada 相合aiaいi傘gasaもmo
きっとkitto絵eになるninaru 私watashiたちtachi
「あなたanata…」いいわねiiwane こんなkonna夜yoru
春haruをwo呼yoぶbu呼yoぶbu 銀ginのno雨ame