夫婦めおとしぐれか あの夜よるの
雨あめが縁えにしの おまえとふたり
爪つめに火ひ灯ともす 暮くらしでも
添そえばぬくもり 温あたたかい
浮世うきよ七なな坂さか 手てをとりあって
越こえて迎むかえた いまは春はる
にごり川がわにも 愛あいがあり
鷺さぎもつがいで しあわせしてる
同おなじ歩巾ほはばで 歩あるけたら
それでいいのと 云いうおまえ
背せなにすがって 泣なく日ひもあった
思おもい出だすたび 愛いとおしい
時ときの流ながれと 人ひとの世よに
添そって歩あるける 夫婦めおとになれた
莫迦ばかを承知しょうちの まわり道みち
いつもおまえが 傍そばにいた
この手離てはなすな これから先さきも
夫婦めおとしぐれに 濡ぬれる春はる
夫婦meotoしぐれかshigureka あのano夜yoruのno
雨ameがga縁enishiのno おまえとふたりomaetofutari
爪tsumeにni火hi灯tomoすsu 暮kuらしでもrashidemo
添soえばぬくもりebanukumori 温atataかいkai
浮世ukiyo七nana坂saka 手teをとりあってwotoriatte
越koえてete迎mukaえたeta いまはimaha春haru
にごりnigori川gawaにもnimo 愛aiがありgaari
鷺sagiもつがいでmotsugaide しあわせしてるshiawaseshiteru
同onaじji歩巾hohabaでde 歩aruけたらketara
それでいいのとsoredeiinoto 云iうおまえuomae
背senaにすがってnisugatte 泣naくku日hiもあったmoatta
思omoいi出daすたびsutabi 愛itoおしいoshii
時tokiのno流nagaれとreto 人hitoのno世yoにni
添soってtte歩aruけるkeru 夫婦meotoになれたninareta
莫迦bakaをwo承知syouchiのno まわりmawari道michi
いつもおまえがitsumoomaega 傍sobaにいたniita
このkono手離tehanaすなsuna これからkorekara先sakiもmo
夫婦meotoしぐれにshigureni 濡nuれるreru春haru