月つきを迎むかえに出でかけませんか 部屋へやを抜ぬけておいでなさい
月つきは意外いがいと今いまの季節きせつにとても近ちかくに降おりてくる
何なにかが足元あしもとをすり抜ぬけて走はしる
生いき物ものが足元あしもとくすぐって逃にげる
見覚みおぼえがあるでしょう 自分じぶんの影かげだもの
寝巻ねまきと裸足はだしで丘おかの上うえに着つけば
先さきゆく影かげが くるり振ふり返かえるよ
月つきを迎むかえに出でかけませんか 部屋へやを抜ぬけておいでなさい
月つきを迎むかえに出でかけませんか 身体からだ抜ぬけておいでなさい
月つきの光ひかりは傷きずにしみない 虫むしの背中せなかも痛いたまない
月つきは山やまの縁へりを離はなれたときから
少すこしずつふやけて空そらいっぱいになる
さわってみたかった かじってみたかった
同おんなじ望のぞみで月つきを見上みあげるのは
隣となりの谷たにから来きた 小ちいさいカナヘビ
月つきを迎むかえに出でかけませんか 身体からだ抜ぬけておいでなさい
月tsukiをwo迎mukaえにeni出deかけませんかkakemasenka 部屋heyaをwo抜nuけておいでなさいketeoidenasai
月tsukiはha意外igaiとto今imaのno季節kisetsuにとてもnitotemo近chikaくにkuni降oりてくるritekuru
何naniかがkaga足元ashimotoをすりwosuri抜nuけてkete走hashiるru
生iきki物monoがga足元ashimotoくすぐってkusugutte逃niげるgeru
見覚mioboえがあるでしょうegaarudesyou 自分jibunのno影kageだものdamono
寝巻nemaきとkito裸足hadashiでde丘okaのno上ueにni着tsuけばkeba
先sakiゆくyuku影kageがga くるりkururi振fuりri返kaeるよruyo
月tsukiをwo迎mukaえにeni出deかけませんかkakemasenka 部屋heyaをwo抜nuけておいでなさいketeoidenasai
月tsukiをwo迎mukaえにeni出deかけませんかkakemasenka 身体karada抜nuけておいでなさいketeoidenasai
月tsukiのno光hikariはha傷kizuにしみないnishiminai 虫mushiのno背中senakaもmo痛itaまないmanai
月tsukiはha山yamaのno縁heriをwo離hanaれたときからretatokikara
少sukoしずつふやけてshizutsufuyakete空soraいっぱいになるippaininaru
さわってみたかったsawattemitakatta かじってみたかったkajittemitakatta
同oんなじnnaji望nozoみでmide月tsukiをwo見上miaげるのはgerunoha
隣tonariのno谷taniからkara来kiたta 小chiiさいsaiカナヘビkanahebi
月tsukiをwo迎mukaえにeni出deかけませんかkakemasenka 身体karada抜nuけておいでなさいketeoidenasai