呼よび声ごえがした
社やしろを抜ぬける
結界けっかいを踏ふんで
垣根かきねを越こえる
真夏まなつが嘘うそのよな
雪化粧ゆきげしょうの庭にわ
あやかしの雪ゆき
鬼おににも見みえる
香かおりの木々きぎや
白白しらじら白しろ
膨ふくれ上あがって
声こえが聞きこえるんだ
ぎやまんのよう
透すき通とおって
『絹きぬ雪洞ぼんぼりの灯あかりが落おちつる
硫黄いおうの湯気ゆげが忍しのび込こむ
わたしの閨ねやまでいらっしゃいな
絹きぬ雪洞ぼんぼりの灯あかりが落おちつる』
灯あかりが、垣根かきねを越こえて来くる
結界けっかいを踏ふんだ
しては、ならぬこと
わたしはうたってる
うたうたびに
わたし
鳥とりになれた
灯あかりが、垣根かきねを越こえて来くる
結界けっかいを踏ふんだ
しては、ならぬこと
雪ゆきを踏ふみわける音おとが
少すこし怖こわい
少すこし、嬉うれしい
音おとがきこえるんだ
足音あしおとにあわせ
うたいましょう
『絹きぬ雪洞ぼんぼりの灯あかりが落おちつる
硫黄いおうの湯気ゆげが忍しのび込こむ
わたしの閨ねやまでいらっしゃいな
絹きぬ雪洞せつどうの灯あかりが落おちつる』
灯あかりが落おちつる
落日らくじつのよう
わたし、鳥とりになれた
切きり捨すてようか
連つれてゆこか
切きり捨すてようか
連つれてゆこか
切きり捨すてようか
連つれてゆこか
声こえが聞きこえるんだ
ぎやまんのよう
こっちにきや
呼yoびbi声goeがしたgashita
社yashiroをwo抜nuけるkeru
結界kekkaiをwo踏fuんでnde
垣根kakineをwo越koえるeru
真夏manatsuがga嘘usoのよなnoyona
雪化粧yukigesyouのno庭niwa
あやかしのayakashino雪yuki
鬼oniにもnimo見miえるeru
香kaoriのno木々kigiやya
白白shirajira白shiro
膨fukuれre上aがってgatte
声koeがga聞kiこえるんだkoerunda
ぎやまんのようgiyamannoyou
透suきki通tooってtte
『絹kinu雪洞bonboriのno灯akariがga落ochiつるtsuru
硫黄iouのno湯気yugeがga忍shinoびbi込koむmu
わたしのwatashino閨neyaまでいらっしゃいなmadeirassyaina
絹kinu雪洞bonboriのno灯akariがga落ochiつるtsuru』
灯akariがga、垣根kakineをwo越koえてete来kuるru
結界kekkaiをwo踏fuんだnda
してはshiteha、ならぬことnaranukoto
わたしはうたってるwatashihautatteru
うたうたびにutautabini
わたしwatashi
鳥toriになれたninareta
灯akariがga、垣根kakineをwo越koえてete来kuるru
結界kekkaiをwo踏fuんだnda
してはshiteha、ならぬことnaranukoto
雪yukiをwo踏fuみわけるmiwakeru音otoがga
少sukoしshi怖kowaいi
少sukoしshi、嬉ureしいshii
音otoがきこえるんだgakikoerunda
足音ashiotoにあわせniawase
うたいましょうutaimasyou
『絹kinu雪洞bonboriのno灯akariがga落ochiつるtsuru
硫黄iouのno湯気yugeがga忍shinoびbi込koむmu
わたしのwatashino閨neyaまでいらっしゃいなmadeirassyaina
絹kinu雪洞setsudouのno灯akariがga落ochiつるtsuru』
灯akariがga落ochiつるtsuru
落日rakujitsuのようnoyou
わたしwatashi、鳥toriになれたninareta
切kiりri捨suてようかteyouka
連tsuれてゆこかreteyukoka
切kiりri捨suてようかteyouka
連tsuれてゆこかreteyukoka
切kiりri捨suてようかteyouka
連tsuれてゆこかreteyukoka
声koeがga聞kiこえるんだkoerunda
ぎやまんのようgiyamannoyou
こっちにきやkotchinikiya