舞まいが終おわれば 出でてゆくあなた
二度にどと戻もどらぬひとになる
わたしひとりじゃ 寂さびしすぎるわ
ついてゆきます吉野山よしのやま
峰みねの白雪しらゆき踏ふみ分わけて
泣ないて別わかれた蔵王ざおう堂どう
都みやこ 離はなれて あなたはひとり
無事ぶじを祈いのって待まってます
静しずの温ぬくもり届とどいてますか
すがりつきたい こんな夜よるは
逢あいにゆきたい北上ほくじょうへ
添そえぬ運命うんめいが胸むね焦こがす
石いしの階段かいだん這はいずりながら
吐息といきを殺ころしてすすり泣なく
朱あかく火ひがつく鞍馬あんばの空そらに
袖そでを返かえして舞扇まいおうぎ
見みせてあげますもう一度いちど
鼓つつみ・今様いまよう・白拍子しらびょうし
舞maiがga終oわればwareba 出deてゆくあなたteyukuanata
二度nidoとto戻modoらぬひとになるranuhitoninaru
わたしひとりじゃwatashihitorija 寂sabiしすぎるわshisugiruwa
ついてゆきますtsuiteyukimasu吉野山yoshinoyama
峰mineのno白雪shirayuki踏fuみmi分waけてkete
泣naいてite別wakaれたreta蔵王zaou堂dou
都miyako 離hanaれてrete あなたはひとりanatahahitori
無事bujiをwo祈inoってtte待maってますttemasu
静shizuのno温nukuもりmori届todoいてますかitemasuka
すがりつきたいsugaritsukitai こんなkonna夜yoruはha
逢aいにゆきたいiniyukitai北上hokujouへhe
添soえぬenu運命unmeiがga胸mune焦koがすgasu
石ishiのno階段kaidan這haいずりながらizurinagara
吐息toikiをwo殺koroしてすすりshitesusuri泣naくku
朱akaくku火hiがつくgatsuku鞍馬anbaのno空soraにni
袖sodeをwo返kaeしてshite舞扇maiougi
見miせてあげますもうseteagemasumou一度ichido
鼓tsutsumi・今様imayou・白拍子shirabyoushi