ここは御国おくにを何百なんびゃく里り
離はなれて遠とおき満州まんしゅうの
赤あかい夕日ゆうひに照てらされて
友ともは野末のずえの石いしの下した
思おもえば悲かなし昨日きのうまで
真先まっさき駆かけて突進とっしんし
敵てきを散々さんざんこらしたる
勇士ゆうしはここに眠ねむれるか
ああ戦いくさの最中さいちゅうに
隣となりに居おりしこの友ともの
にわかにはたと倒たおれしを
我われは思おもわず駆かけ寄よりて
軍律ぐんりつ厳きびしき中なかなれど
これを見捨みすてて置おかりょうか
確しっかりせよと抱だき起おこし
仮かり繃帯ほうたいも弾丸たまの中なか
折おりから起おこる突貫とっかんに
友ともは漸々ようよう顔かおあげて
御国おくにのためだかまわずに
遅おくれてくれなと目めに涙なみだ
後あとに心こころは残のこれども
残のこしちゃならぬこの身体からだ
それじゃ行いくよと別わかれたが
永ながの別わかれとなったのか
永ながの別わかれとなったのか
ここはkokoha御国okuniをwo何百nanbyaku里ri
離hanaれてrete遠tooきki満州mansyuuのno
赤akaいi夕日yuuhiにni照teらされてrasarete
友tomoはha野末nozueのno石ishiのno下shita
思omoえばeba悲kanaしshi昨日kinouまでmade
真先massaki駆kaけてkete突進tosshinしshi
敵tekiをwo散々sanzanこらしたるkorashitaru
勇士yuushiはここにhakokoni眠nemuれるかreruka
ああaa戦ikusaのno最中saichuuにni
隣tonariにni居oりしこのrishikono友tomoのno
にわかにはたとniwakanihatato倒taoれしをreshiwo
我wareはha思omoわずwazu駆kaけke寄yoりてrite
軍律gunritsu厳kibiしきshiki中nakaなれどnaredo
これをkorewo見捨misuててtete置oかりょうかkaryouka
確shikkaりせよとriseyoto抱daきki起okoしshi
仮kari繃帯houtaiもmo弾丸tamaのno中naka
折oriからkara起okoるru突貫tokkanにni
友tomoはha漸々youyou顔kaoあげてagete
御国okuniのためだかまわずにnotamedakamawazuni
遅okuれてくれなとretekurenato目meにni涙namida
後atoにni心kokoroはha残nokoれどもredomo
残nokoしちゃならぬこのshichanaranukono身体karada
それじゃsoreja行iくよとkuyoto別wakaれたがretaga
永nagaのno別wakaれとなったのかretonattanoka
永nagaのno別wakaれとなったのかretonattanoka