Beyond the BLADE 歌詞 風鳴翼(水樹奈々) ふりがな付

罪つみ…滅めつ…狂きょう…獄ごく…絶ぜっ…刀とう
悪あく…行ぎょう…即そく…瞬しゅん…殺さつ

邪鬼じゃきの遠吠とおぼえの残ざん音おんが月下げっかに呻うめき狂くるう
今宵こよいの我わが牙きばの切きれ味あじに同情どうじょうする

其方そなたの戒名かいみょうに記しるす字じをどう掘ほるか?明示めいじせよ
断末魔だんまつまの辞世じせいの句くは 嗚呼ああ…是非ぜひもなし

所詮しょせんはケモノと変かわらぬのか? 錆さびに折おれゆくのか?
迷まよい惑まどい尽つきぬ日々ひびよ されど今いまは
外道げどうに哀あいの一閃いっせんを「悪あく、行ぎょう、即そく、瞬しゅん、殺さつ」

餓狼がろうの光ひかる牙きばは自みずからをも 壊こわし滅めっす諸刃もろはのよう
歯軋はぎしりながら血ちを噴ふく事ことも 知しりえて尚なおも喰くう

剣つるぎは剣つるぎとしか呼よべぬのか? 違ちがう、友ともは翼つばさと呼よぶ
…我わが名なは「夢ゆめを羽撃はばたく者もの」也なり


静しずかに瞳ひとみ閉とじ粛しゅく也なりて鞘さやに刃いのちを仕舞しまう
極意ごくいの真打しんうちに 死しも知しらず眠ねむりなさい

鬼子おにごと呼よばれても仕方しかたない残虐ざんぎゃくなる斬ざんでも
千切ちぎれやしない 運命さだめの鉄鎖てっさ また…背負せおって

過去かこは今いまを生うむ想おもい出でと 信しんじられずにいた
背せを押おす声こえ強つよく伝つたう 聞ききたかった
温ぬくもりが嗚呼ああ…涙なみだを「…弱よわさを今いまだけは」

今日きょうに折おれて死しんでも明日あしたにこそ 人ひとと在ありて歌うたうために
我われが歌うたう場所ばしょは戦場いくさばの地ちだけじゃないと知しれ

一番いちばん聴きいて欲ほしかった声こえ 届とどけ響ひびけ天地てんちを越こえ
…我わが命めいは「夢ゆめを防人さきもる事こと」也なり

罪つみ…滅めつ…狂きょう…獄ごく…絶ぜつ…刀とう
悪あく…行ぎょう…即そく…瞬しゅん…殺さつ

天上天下てんじょうてんが唯我独尊ゆいがどくそん 今いまの我われに
何なにも斬きれぬものはない「悪あく、行ぎょう、即そく、瞬しゅん、殺さつ」

餓狼がろうの光ひかる牙きばは自みずからをも 壊こわし滅ほろぼす諸刃もろはのよう
ただ生いきとし生いけるものならば 過去かこだって飛とび立たてる

剣つるぎは剣つるぎとしか呼よべぬのか? 違ちがう、友ともは翼つばさと呼よぶ
…我わが名なは「夢ゆめを羽撃はばたく者もの」也なり