光の道 歌詞 野口五郎 ふりがな付

幾重いくえの時ときを 駆かけ抜ぬけながら
列車れっしゃがここに 帰かえって来くるように
あの日ひと同おなじ ホームに立たって
この街まちを出でた 朝あさの僕ぼくを見みてる
揺ゆれる想おもいを乗のせて 動うごき出だす窓まどの向むこう側そば
何なにかを伝つたえようと駆かけ寄より
手てを振ふる影かげが カーブの先さきに消きえてゆく

涙なみだ拭ふいた数かずだけ 変かわる明日あしたの方ほうへ
夢ゆめのレールを敷しき詰つめた あて無なき道みち
一人ひとり走はしり続つづけた 笑顔えがおなくさない様ように
戻もどれない空そらが恋こいしい日ひは
思おもい出だすあの声こえを どこまでも 遠とおく

絵葉書えはがきがわり 移うつろう風かぜに
音色ねいろを付つけて 描えがき続つづけた日々ひび
あなたに届とどくのなら 心こころの帳ちょうに沈しずめた
二に度たびとは 浮うかばぬ 悲かなしみにも
海うみより深ふかい愛あいを注そそぐ メロディーを

涙なみだ拭ふいた数かずだけ 変かわる明日あしたの方ほうへ
夢ゆめのレールを敷しき詰つめた あて無なき道みち
一人ひとり走はしり続つづけた 笑顔えがお無なくさない様ように
戻もどれない空そらが恋こいしい日ひは
思おもい出だす あの声こえを どこまでも

遠とおく空そらを渡わたる 群むれからはぐれそうな一いち羽わを
探さがして流ながれる 気流きりゅうの様ような温ぬくもりに包つつまれて
いつか小ちいさな街まちに 咲さいた一輪いつわの歌うた
万斛ばんこくの風かぜに吹ふかれた 時ときという光ひかりの道みち

涙なみだ拭ふいた数かずだけ 変かわる明日あしたの方ほうへ
今いまも導みちびく夢ゆめのレール 片方かたほうは
きっとあなたでした ずっとそばにいました
広ひろい背中せなかを見上みあげる様ような空そら
澄すみ渡わたる ありがとう いつまでも
遠とおく 愛あいを