甍いらかの波なみと 雲くもの波なみ
重かさなる波なみの 中空なかぞらを
橘たちばなかおる 朝風あさかぜに
高たかく泳およぐや 鯉こいのぼり
開ひらける広ひろき 其その口くちに
船ふねをも呑のまん 様さま見みえて
ゆたかに振ふるう 尾鰭おびれには
物ものに動どうぜぬ 姿すがたあり
百瀬ももせの滝たきを 登のぼりなば
忽たちまち竜りゅうに なりぬべき
わが身みに似によや 男子おのこごと
空そらに躍おどるや 鯉こいのぼり
甍irakaのno波namiとto 雲kumoのno波nami
重kasaなるnaru波namiのno 中空nakazoraをwo
橘tachibanaかおるkaoru 朝風asakazeにni
高takaくku泳oyoぐやguya 鯉koiのぼりnobori
開hiraけるkeru広hiroきki 其soのno口kuchiにni
船funeをもwomo呑noまんman 様sama見miえてete
ゆたかにyutakani振furuうu 尾鰭obireにはniha
物monoにni動douぜぬzenu 姿sugataありari
百瀬momoseのno滝takiをwo 登noboりなばrinaba
忽tachimaちchi竜ryuuにni なりぬべきnarinubeki
わがwaga身miにni似niよやyoya 男子onokogoとto
空soraにni躍odoるやruya 鯉koiのぼりnobori