女おんな一人ひとりの住すまいにしては
私わたしの部屋へやには色いろがない
薄うすいグレーの絨毯じゅうたんの上うえ
赤あかいお酒さけをこぼしてみよか
波紋はもんのように足許あしもとに
涙なみだのあとが広ひろがって
酔よえないよ 酔よえないよ
六畳ろくじょう一間ひとまの 面影おもかげ平野ひらの
私一人わたしひとりが眠ねむるにしては
大おおきなベットは邪魔じゃまなだけ
緑みどりに腰こしかけ背中せなかを丸まるめ
過すぎた月日つきひをひも解といている
足あしの踏ふみ場ばもないほどに
悲かなしみばかり散ちらかって
危あぶないよ 危あぶないよ
六畳ろくじょう一間ひとまの 面影おもかげ平野ひらの
最後さいごの夜よるに吹ふき荒あれてった
いさかいの後あとの割われガラス
修理しゅうりもせずに季節きせつがずれた
頬ほおに冷つめたいすきま風かぜ
虫むしの音ねさえも身みに染しみる
思おもい出でばかり群むらがって
切せつないよ 切せつないよ
六畳ろくじょう一間ひとまの 面影おもかげ平野ひらの
切せつないよ 切せつないよ
六畳ろくじょう一間ひとまの 面影おもかげ平野ひらの
女onna一人hitoriのno住suまいにしてはmainishiteha
私watashiのno部屋heyaにはniha色iroがないganai
薄usuいiグレgureーのno絨毯juutanのno上ue
赤akaいおio酒sakeをこぼしてみよかwokoboshitemiyoka
波紋hamonのようにnoyouni足許ashimotoにni
涙namidaのあとがnoatoga広hiroがってgatte
酔yoえないよenaiyo 酔yoえないよenaiyo
六畳rokujou一間hitomaのno 面影omokage平野hirano
私一人watashihitoriがga眠nemuるにしてはrunishiteha
大ooきなkinaベットbettoはha邪魔jamaなだけnadake
緑midoriにni腰koshiかけkake背中senakaをwo丸maruめme
過suぎたgita月日tsukihiをひもwohimo解toいているiteiru
足ashiのno踏fuみmi場baもないほどにmonaihodoni
悲kanaしみばかりshimibakari散chiらかってrakatte
危abuないよnaiyo 危abuないよnaiyo
六畳rokujou一間hitomaのno 面影omokage平野hirano
最後saigoのno夜yoruにni吹fuきki荒aれてったretetta
いさかいのisakaino後atoのno割waれreガラスgarasu
修理syuuriもせずにmosezuni季節kisetsuがずれたgazureta
頬hooにni冷tsumeたいすきまtaisukima風kaze
虫mushiのno音neさえもsaemo身miにni染shiみるmiru
思omoいi出deばかりbakari群muraがってgatte
切setsuないよnaiyo 切setsuないよnaiyo
六畳rokujou一間hitomaのno 面影omokage平野hirano
切setsuないよnaiyo 切setsuないよnaiyo
六畳rokujou一間hitomaのno 面影omokage平野hirano