みちのく小唄 歌詞 藤圭子 ふりがな付

恋こいのみちのく 青森あおもりは
情じょうひとすじ 津軽つがるっ娘こ
ほしきゃあげます 十八じゅうはちの
雪ゆきの肌はだより 純じゅんな恋こい

夢ゆめにみるのは 北上きたかみの
匂においやさしい 白百合しらゆりよ
誰だれがうたうか 知しらないが
岩手いわて 詩し国うたぐに 恋こいの国くに

雨あめがしんしん 降ふる夜よるは
こけし人形にんぎょうの 目めが濡ぬれる
聞きいてくれるな その訳わけは
秋田あきた生うまれは 深情ふかなさけ

愛あいの仙台せんだい 七夕たなばたの
夜よるは咲さきます 恋こい一ひとつ
二人ふたりあそんだ 松島まつしまの
夢ゆめもうれしい 一番町いちばんちょう

祭まつり花笠はながさ 山形やまがたは
米こめとしょうぎと 恋こいどころ
惚ほれてふられて 又また惚ほれりゃ
おばこ嬉うれしや 紅べにの花はな

須坂すざかばんだい 東山ひがしやま
愛あいの別わかれが 霧きりとなる
若わかい二人ふたりの 福島ふくしまは
忘わすれられない 恋こいばかり