湯上ゆあがり肌はだを 抱だくように
夜風よかぜが優やさしく 身みを包つつむ
あなたが来こない 長ながい夜よる
どうして朝あさを 待まちましょう
ひとり切せつない 湯ゆの宿やどの
空そらに浮うかんだ 宵待よいまち月づきよ
あなたを待まち侘わび 覗のぞく窓まど
虫むしの音ねばかりが 聞きこえます
その身みに何なにか あったのか
心こころで何なにか 決きめたのか
思おもいばかりが 巡めぐります
泣なけば朧おぼろな 宵待よいまち月づきよ
一いち夜やが過すぎて また一いち夜や
乱みだれる胸むねを 押おさえます
あなたはきっと 来きてくれる
わたしがえらんだ ひとだもの
心細こころぼそさを 逢あいたさを
どうか届とどけて 宵待よいまち月づきよ
湯上yuaがりgari肌hadaをwo 抱daくようにkuyouni
夜風yokazeがga優yasaしくshiku 身miをwo包tsutsuむmu
あなたがanataga来koないnai 長nagaいi夜yoru
どうしてdoushite朝asaをwo 待maちましょうchimasyou
ひとりhitori切setsuないnai 湯yuのno宿yadoのno
空soraにni浮uかんだkanda 宵待yoimaちchi月dukiよyo
あなたをanatawo待maちchi侘waびbi 覗nozoくku窓mado
虫mushiのno音neばかりがbakariga 聞kiこえますkoemasu
そのsono身miにni何naniかka あったのかattanoka
心kokoroでde何naniかka 決kiめたのかmetanoka
思omoいばかりがibakariga 巡meguりますrimasu
泣naけばkeba朧oboろなrona 宵待yoimaちchi月dukiよyo
一ichi夜yaがga過suぎてgite またmata一ichi夜ya
乱midaれるreru胸muneをwo 押oさえますsaemasu
あなたはきっとanatahakitto 来kiてくれるtekureru
わたしがえらんだwatashigaeranda ひとだものhitodamono
心細kokorobosoさをsawo 逢aいたさをitasawo
どうかdouka届todoけてkete 宵待yoimaちchi月dukiよyo