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安室奈美恵の初音ミクコラボ曲『B Who I Want 2 B feat.U hum sneak it』は何を歌っているのか

90年代から第一線で走り続けている安室奈美恵は、近年でも挑戦を続けています。安室奈美恵は、ついにボーカロイドとコラボしました。それがアルバム『_genic』収録曲『B Who I Want 2 B feat.U hum sneak it』。「feat.U hum sneak it」は奇妙な名前ですね。これを入れ替えると、hatsunemikU=初音ミクになります。タイトルに仕込まれた初音ミクとのコラボであるという仕掛け。

ボーカロイドとの初コラボ!


90年代から第一線で走り続けている安室奈美恵は、近年でも挑戦を続けています。

安室奈美恵は、ついにボーカロイドとコラボしました。それがアルバム『_genic』収録曲『B Who I Want 2 B feat.U hum sneak it』。「feat.U hum sneak it」は奇妙な名前ですね。これを入れ替えると、hatsunemikU=初音ミクになります。

タイトルに仕込まれた初音ミクとのコラボであるという仕掛け。

CGアニメで描かれたMVも可愛いですね。安室奈美恵が初音ミクと銃をうちあい、踊る様子が描かれています。安室奈美恵というキャラがたっているからこそ、生まれる世界です。

B Who I Want 2 B feat.U hum sneak it


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If you think I need you boy
You clearly made a big mistake
独りじゃいられないのはあなた
私だけのユリシスを求める
≪B Who I Want 2 B feat. U hum sneak it 歌詞より抜粋≫
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もし私があなたに気があると思っているなら、それは大きなまちがいという意味の出だしの英語歌詞。そして日本語で「私だけのユリシス求める」という歌詞が登場します。

ユリシスが表現しているものは何でしょう?ユリシスとは、もともとはギリシャ神話の英雄オデュッセウスのこと。オーストラリアの青い蝶にこのユリシスの名前がつけられています。

見ると幸せにあると言われているこの青い蝶。このことから、歌詞の上でのユリシスは「私だけの幸せ」を表していることが分かります。

この冒頭だけで、まわりの男に惑わされず、自分の幸せを求める歌だということが分かります。

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All my friends keep asking me, on the daily
All the boys in Tokyo Town, must be crazy
'Cause half those guys are chasing me
I'm like maybe cos they couldn't give me that
≪B Who I Want 2 B feat. U hum sneak it 歌詞より抜粋≫
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このあたりの英語の歌詞も同様。友達は毎日のように聞いてくる。東京の男はみんな頭がおかしい、と。なぜなら男達の半分は私を追いかけてくるから。私は適当にあしらう、彼らは私を騙せない。大体このような意味です。男達をあしらうという内容なんですね。

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I don't need, don't need anyone to be who I want to be,
I'm the only one
≪B Who I Want 2 B feat. U hum sneak it 歌詞より抜粋≫
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そしてポイントとなるのがこのフレーズ。このフレーズは安室と初音ミクが同時にユニゾンで歌唱。必要ない、私がなりたいと思う人になろうとする人は必要ない。私は私だけ。そう歌っています。

タイトルの『B Who I Want 2 B』がここで「be who I want to be」として登場しています。私がなりたいと思う人になる、というタイトルなんですね。

私は私だけ


「理想を仮想で夢見るモードのTokyo Pygmalion」ピグマリオンとは何でしょうか。

ピグマリオンとはギリシャ神話の登場人物。彫刻が得意なキプロス島の王の名前です。自分で制作した象牙の乙女像に恋したところ、アフロディテがこの像に生命を与えました。こうしてピグマリオンは、この像と結婚します。

このことから、ピグマリオンコンプレックスという言葉が生まれ、人形偏愛を指すようになりました。

東京ピグマリオンとは、東京で愛される理想を仮想世界で実現する人形、初音ミクを指しているんですね。また、東京という日本の中心地で、今なおポップアーティストとして活躍する、人形のようなスタイルを持つ安室奈美恵自身のことでもあります。

この曲は、私は私だけであるということ、オンリーワンの存在であり続けることを歌っている曲です。初音ミクが住む仮想の世界に安室奈美恵が入ることで、安室奈美恵自身の存在を際立たせているわけです。誰もが操り歌わせることができる人形である初音ミクと、誰も代わりがきかない安室奈美恵。

ただでさえ、何年もずっとハードに歌い踊り続けるというのは大変なこと。さらにライブで観客を動員し続けることは、なお困難なことです。安室奈美恵は、今回の様に様々な挑戦を続けて難題をクリアし、オンリーワンの存在になっているんですね。

TEXT 改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

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