1. DaizyStripper 10周年を迎えて異例のメジャー移籍! 僕らの気持ちを語ったロングインタビュー

DaizyStripper 10周年を迎えて異例のメジャー移籍! 僕らの気持ちを語ったロングインタビュー

今年に入ってメジャー移籍をし、アルバムを引っ提げてツアー中のDaizyStripperに、曲に込めた想いからツアーファイナルへの気持ちを存分に語ってもらった。

2017年5月18日

Interview

袖山綾子


この記事の目次
  1. ・メジャー移籍は新たなるスタート
  2. ・守るべき帰る場所『HOME』
  3. ・収録曲、徹底解説!!
  4. ・思春期…そして歩んできた自分たちの道
  5. ・解放感と自由を求めて
  6. ・まゆの胸キュンソングVSなお節炸裂煽りナンバー
  7. ・悲しみからキボウへ導くDaizyStripperの王道
  8. ・初めての5人フルアルバムツアー~ファイナルへ向けて
  9. ・DaizyStripper 最新情報
  10. ・リリース情報
  11. ・ライブ情報
  12. ・DaizyStripper Profile

メジャー移籍は新たなるスタート



――まずは、2017年を迎えて早々にメジャー移籍発表…驚きました。

夕霧:ヴィジュアル系でメジャーデビューするっていうと、「変わっちゃうのね」とか「変わらないで下さい」って…少しネガティブに捉えられる風潮にある気がするんです。でも、メジャーデビューは昔から憧れてたことだし、僕らはポジティブに捉えています。一生インディーズバンドでいたいっていう方もいるとは思うけど、僕らはできるだけ多くの人にDaizyStripperの曲を届けたいし、大きな会場でライヴをするっていうことを夢見てやってきたバンドなので、10年という節目でメジャーデビューできるっていうことは本当にありがたいことだなと思っています。フレッシュな1~2年目のバンドを1から育てる方が、メジャーのレコード会社さんも育てやすいと思うんですよ。僕らは10年やってある程度フォームも決まってるから…もちろん僕らは全然1からやるつもりでいますけど、レコード会社さんからしたらやりづらい部分があるんじゃないかなと。10年でメジャーってだいぶ異例らしいですけど(笑)、そんな中僕らを拾って下さったビクターさんには本当に感謝しています。10周年を迎えましたけど、ここから再スタートのつもりで全力でやっていくだけです。今は楽しみという気持ちの方が大きいですね。

まゆ:10年、このインディーズシーンで、ずっとお世話になっているマネージメント事務所やメンバーとこのチームでいろいろできることはやってきましたけど、これまで関わってこなかった世界の方たちの違う目線からアイディアをもらえたら、この先もっとここから幅が広がっていくんじゃないかっていう思いがあります。今のDaizyStripperがこういうバンドだというのを理解した上で賛同して下さった会社があったというのは本当にありがたいですね。

Rei:新たな風を浴びに行くっていう感じですね。これまで10年自分たちでやってきた中で少なからず固定概念ってあるから、これから新たな発見があると思うので楽しみです。

風弥:バンドにとって頭脳がまたひとつ増える訳です。この10年、僕らが知らないうちに決めちゃってたことも少なからずあるから、1人でも多くの人がバンドに対してプランを出してくれるのはすごく心強いですね。メジャーデビューっていうのはやっぱり憧れることなので、本当に続けてて良かったなと思います。もちろんやってみないとどうなるかは分からないけど、この10年を境に新しい味方が増えたというのはすごく自信につながったし、またここからデイジーの新たなスタートだと思っています。

――この10年の間にもメジャー移籍へのオファーはあったでしょう?

夕霧:あったようななかったような…(笑)。きちんと自分たちの土台ができて自信が持てた今だから…というのはあるかもしれないです。もし1年目ぐらいでそういう話があってメジャーに行ってたら、10年も続いてなくてとっくに解散してたかもしれないですね。デイジーにとっては今がベストタイミングなのかなって思います。

――周囲の反応はいかがですか?

夕霧:ファンから「おめでとう!!」という声はたくさん届いてますし、バンド仲間からのお祝いの声が本当に多くて、それは単純に嬉しいですね。同期の2007年組のバンドさんとは一緒にツアーをしたりするんですけど、同期からの応援やお祝いの声は特に励みになります。

守るべき帰る場所『HOME』



――1月にリリースされた音源『HOME』は、4年振りとなる5人でのフルアルバムというファンにとって待望の作品ですが、どのような想いが込められていますか?

夕霧:本当に5人でのフルアルバムは久し振りで、10年やってきたDaizyStripperの集大成というか、10年の想いをアルバムにしたいねっていう話をメンバーでしていたんです。この『HOME』というタイトルは俺がつけたんですけど、“DaizyStripperって俺にとって何だろう?”って考えた時に、やっぱり帰る場所だなって改めて思ったんです。デイジーがなかったら俺は東京に住んでる理由がないし、もっと言ったら別に今生きている理由がない…それくらいデイジーが自分の人生の全てだなって。俺らにとって“HOME”だけど、いつも応援してくれているファンにとっても“HOME”になればいいなという願いを込めました。いつでも帰ってきたくなるような場所を俺たちが守っていくよ…っていう願いだったり、昔はデイジー好きだったけど結婚したり仕事とかでライヴに来られなくなって一度離れちゃったっていう人に「帰っておいで」っていう想いだったり、この家をみんなで大きくしていこうぜっていう意味も込めての『HOME』、そして『僕らの帰る場所』というタイトルで今ツアーをやっているんです。

――その想いが溢れているなと実感しました。デイジーらしさの中もちろん進化の部分はある。でも懐かしさというか安心感があるんですよね。昔から、ファンに寄り添ってくれるバンドだけど、このアルバムでより一層近くに来てくれた…って思いました。

Rei:『HOME』っていうタイトルが素敵ですよね。10年選手のバンドが『HOME』というアルバムを作ることができて、『僕らの帰る場所』というツアーをやれていること自体、素敵な環境だなと思います。『HOME』から感じる温かさって、今まで積み上げてきたものが声や楽器に宿ってるからこそだと思うから、1~2年目で『HOME』を作ってたら多分この感じにはならなかったでしょうね。

収録曲、徹底解説!!



――では、収録曲の解説をお願いします。まず『Welcome Back』、足音のみでドキドキさせる導入ですが、何故これを入れようと?

風弥:これは俺の足音なんです。夜中の3時頃、人の声や車の音とかがあまりない時間に、携帯を自分の足元に近づけながら歩いて録音して、ちょっと音色を変えたりしました。ナチュラルに聴こえるけど意外といろいろな音を混ぜてるんです。俺的には、家に帰って扉を開けたら待っててくれる人がいる…その温かさを音階ではない別のもので表現できないかなと。他に認識できる音が犬の鳴き声くらいで、無音の状態が多いんですけど、その無音の冷たい空気感の中で、扉を開けた時に家の中から流れてくる温かい空気を自分が浴びる瞬間を出したかったんです。声は入ってないけど「お帰り」っていう声が聞こえそうな雰囲気で、『HOME』という本の表紙=家の扉を開けるイメージですね。

――足音の静けさから一転、ダイナミックな『VICTORIA~氷の女王~』がガツンと飛び込んできますね。

風弥:これまで、ど頭からちょっとゴシックというかローチューニングで来るアルバムってなかったんです。それに、『HOME』というタイトルと温かさのあるジャケットからして、こういう感じで来ないっていう先入観があってからの『VICTORIA』だから、余計にダイナミックさを感じるかもしれないですね。曲順は夕霧が決めたので、いろいろヴィジョンがあったと思いますよ。

夕霧:厳密には2曲目ですけど、歌のある曲としては1曲目になるじゃないですか。やっぱりそこには勢いのある曲を置きたかったんですよ。『VICTORIA』以外の曲もいくつか1曲目に置いて自分でプレイリスト作ってみたんですけど、『VICTORIA』が一番、適度な距離感とスピード感がいいなと。デイジーのアルバムでこういうスピード感のある曲で始まるものはなくて、もっと明るくポップな感じが多かったんです。ダークな感じというのでは『SIRIUS』の『酸欠革命』という曲がそうでしたけど、あれはテンポが遅いのでだいぶ印象が違う立ち上がり。『VICTORIA』はデモの段階でも“これ1曲目だな”と思ったし、1曲目にはめた時に“やっぱりこれしかない!!”って強く感じましたね。『HOME』というアルバムだけど、こういうスタートもいいんじゃないかな。ひねくれた変化球過ぎる曲ではなく、デイジーらしさのあるストレートなかっこいい曲で、バイオリンも入っていてゴージャスでもあるので、フルコースの最初にまずはコレをお召し上がり下さいという、インパクトのある自慢の逸品のような感じです。

Rei:このアルバムの曲順そのままをライヴでやってもいいくらいだと思っているんです。ツアーでも『VICTORIA』を1曲目にやることが多いんですけど、この疾走感がライヴのスタートに本当に合いますね。

――『ARREST-HOME ver.-』は、オリジナルとの違い、どんなアレンジの構想があったんですか?

風弥:この曲は、2サビ後にドラムだけになり、ベースが増えギターが増えヴォーカルが増えて…とひとつずつ音が重なっていき、夕霧のブレイクが入る…というのをライヴでやっているんです。シングルで出した時はそういうのがなかったんですけど、リリースしてライヴで曲をやっていくうちに「ここブレイクがいいよね」ってやるようになって、これを音源で再現したいということで、今回のアルバムで実現したんです。まさにライヴで育っていった曲ですね。どの曲にも、ライヴをやったからできたブレイクだったり構成ってあると思うんですけど、その育った形で収録できたっていうのは嬉しいです。ミックスも違うのでシングルと聴き比べてもらうのも楽しいと思いますよ。

思春期…そして歩んできた自分たちの道



――『NAKAYUBI』は、かなり攻撃的な曲で、ここまでの3曲…『HOME』の温かさとは遠い気がしますが(笑)。

夕霧:家ってひとつ屋根の下の物語。人が生まれてから、思春期があり、結婚や上京だったりという生活の変化、親の死や自分の死まで様々なことがある。その屋根の下で起こるいろいろな物語のひとつだと思って頂ければなと…。『NAKAYUBI』は思春期をテーマにした曲で、中学2年生ぐらいの時、誰にでもある全てに反抗したくなるあの頃の気持ちが詰め込まれています。

まゆ:この曲を聴くと、その頃を思い出して「あぁ…」ってなりますよ(笑)

夕霧:まゆが「この曲、超いい!!」って共感してました(笑)

まゆ:中学生の頃、両親とケンカして自分の部屋のドアを蹴破ったこととか思い出して…(笑)。

一同:そんなことしたの(笑)!?

まゆ:今でも実家に、そのドアを外して立てかけてある(笑)。

夕霧:それを今回、サイン入りで読者プレゼントに(笑)!?

一同:(爆笑)

――普段のまゆさんにそんな攻撃的なイメージが全然ないから、ファンもビックリするんじゃない(笑)?

なお:仮の姿だから…騙されてます(笑)。完全にビジネスポンコツですよ(笑)。

一同:ビジネスポンコツ(爆笑)!!

まゆ:いやいや…(笑)、でもこの曲は、皆さんも闘争本能を掻き立てられると思いますよ。

夕霧:ちなみに、風弥さんは反抗期あったんですか(笑)?

風弥:ありましたね。俺、勉強が嫌いだったし、勉強よりもバンドやりたいのに、とにかく「勉強しろ!!」って言われて…「あぁ~っ!!」ってなってました。

夕霧:なおちゃんは?

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