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MusicElement「台湾と日本」〜日台ユニットが目指す未来【インタビュー】 (1/4)

MusicElementは日本生まれの台湾人KinYa(きんや)と日本人UTA(ゆうた)で構成される日台ユニットで、渋谷を中心にライブ活動を続けている。トライリンガルのKinYaが主に楽曲と歌詞を担当していて、メロディに対して日本語も英語も心地よく馴染み、耳にスッと入ってくる。そして聴けば聴くほど日々の生活に馴染む、その温かさが大きな特長だ。
ライブではKinYaのパワフルなパフォーマンスとUTAのぬくもりある歌声のハーモニーが印象的で、仕事や人生に迷う人たちの心を日々支えている。彼らの集大成と言えるフルアルバム「Evergreen」と、台湾で撮影された新曲「L.I.S~Life Is Short」のPVを中心に、彼らの目指す未来についてインタビューした。

クラウドファンディングでファンと作り上げたPV「L.I.S~Life Is Short」

――はじめに、「L.I.S」という楽曲のPVは台湾でロケを行ったそうですが、台湾でPVを作ろうと考えた経緯を教えていただけますか。

UTA「楽曲制作担当のKinYaは日本生まれなのですが、両親ともに台湾人で、台湾にルーツがあるんですね。でも、そのことがMusicElementで音楽活動していく中でそれほど重要性があるとは思っていませんでした。でも、プロデューサーであるma2k(まつ)さんに『KinYaくんは台湾人であることをもっと前面に出してもいいと思う。みんなが持っていない個性はアーティストにとって価値があることだから』と言われたんです。確かに、KinYaはトライリンガルだから作る歌詞には英語も多いですし…日本だけでなくアジアという視点で発信していく方が今後、独自のことができるんじゃないか?と考えるようになりました。」

KinYa「ただ、台湾で何も活動せずに『日本と台湾の架け橋に』と言っても、もちろん説得力はなくて…そこで、少しずつ台湾との繋がりのきっかけを増やしていこうと考え、フルアルバムのジャケット撮影を台湾で行いました。そして、次に新曲のPVを作成しようと考えたんですね」

――PVを作る資金を、今回はクラウドファンディングという形で「ファンの皆さんと共に作っていく」という方法をとりました。

UTA「そうです。PVを海外で作るには資金が必要です。これもma2kさんの助言だったのですが、クラウドファンディングという方法があるよ、と。非常に迷いました。というのは、お金をファンの皆さんからいただくということは、大きな責任が伴います。果たして、その方法で資金が集まるのか?そして期待に沿えるものが作れるのか?…でも、僕たちの音楽活動は 『いつまでも続けられることではない』ということも知ってもらいたくて…みんなの力がないと実際、続けることはできません。現にやめていくアーティストも数多い…」

KinYa「きっと、ファンの皆さんは『辞めないだろう』と思っているでしょう?でもそんなことはない。僕たちの歌やライブは永遠に見られるものではないんです。だから、続けるために『次の一歩』を踏み出さなくてはいけなくて。まさに『L.I.S~Life Is Short』…人生は短い、という新曲によるPVがMusicElementの『次の一歩』だったわけです」

――実際にクラウドファンディングによって100万円以上の資金が集まりました。みなさんがMusicElementの音楽を愛しているんだな、と感じました。

UTA「支援してくれた人たちのコメントを読んでいると、本当に感動しました。でも同時に、みんなの想いが乗っかった大切なお金なんだ…と。これは裏切れない。どんなに台湾での撮影スケジュールがタイトでも、猛暑でしんどくても『みんながくれたお金なんだから!』とお互い言い聞かせて、踏ん張って撮影していました。まあほんとに、猛暑で過酷だったんですが(笑)撮影場所も、観光地なので人が多かったり苦労が多かったです。観光スポットの『象山』では、その岩に登るのに何分も並んだり…」

KinYa「サンダルで山登りはしちゃいけないよね(笑)でもみなさんにも撮影地をぜひ訪ねてもらいたいですね」

――フルアルバムのジャケット写真もそうですが、PVも台湾の景色がとても綺麗で、旅行に行ってみたいという気持ちになります。

KinYa「そういってもらえると嬉しいですね。PVには台湾の観光名所で素晴らしい場所がたくさん出てきます。台湾を知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。微力だけれど、台湾と日本を繋ぐ架け橋になっていきたいんです」


全編、台湾でロケが行われ、魅力的な台湾の景色をバックに歌われる「L.I.S~Life Is Short」…この歌には彼らの音楽活動に対する想いも表現されている。iTunes Store他にて配信中。

――MusicElementの楽曲は代表曲の「Brand-New Life」を始め、ファンの皆さんの「背中を押す」、支えになる応援曲が多かったと思います。新曲の「L.I.S~Life Is Short」は少し路線が違いますよね。

KinYa「この『L.I.S』は意識して、今までとは違う楽曲を作ろうと思いました。もちろん僕らの曲を『背中を押してくれる』『泣ける』曲だと言ってもらえるのは嬉しいのですが、今までの僕たちを卒業していかなくちゃいけなくて。毎回、求められたものを使命感に駆られて書き続ける、歌い続ける段階は一度終わって、新しいジャンルに挑戦していく必要があるんですね。次のステップに行き、もっと多くの人に僕たちの音楽を聴いてもらいたい。だから、この『L.I.S』はMusicElementのターニングポイントにしたかった」

――歌詞にもそれが表現されていますよね。

KinYa「そうですね。『曲げたがらないロイヤリティ 探し続けてるアイデンティティ 自己評価だけはやたら低め Stop thinking何を変えたい?実行してくだけ 目標=書き込んだままで終わりがち』っていう2番の歌詞あたりが…少し嫌味っぽい部分でもあるんですが、自分のいる狭い世界で、私ってなんだろう?と疑問を持ち、自己評価が低い人が多くて。自分もしかりなんだけど。もっと違う目線で物事を見てほしくて。今いる場所で悩んだりするだけじゃ、人生つまらなくて、変化はないんじゃないかな…と」

UTA「僕たちがみんなの協力を得てだけど、台湾に行ってPVを撮ったこと自体が一つの行動だから…それ自体が提示なのかな、と。PVの中でも、僕が最初は白いシャツを着ていて少し憂鬱そうなんだけど、台湾という新しい場所に触れて脱皮していく。そんなメッセージ性もPVに込めました」

次ページ : アルバムの中に一日の時間が流れている!?

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