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Your Friends、地元・新潟でゼロから作り上げた音楽フェス「秋の音2017」ついに開催! (2/2)


新人ミュージシャンにもチャンスを与える場に

同時に、新たな新人アーティストに「歌うチャンスを提供したい」ということで、オーディションを実施して若い世代のミュージシャンにも出演枠が与えられた。
特に印象的だったのは1日目のラストを飾る、主催者Your Friendsのステージにおいて、新人アーティストである琴音の弾き語りが1曲披露された。ギターの音と若いが感情豊かな琴音の歌声が、多くの観客が見守る夜のステージに響き渡った。



「ミュージシャンって一回の機会で、その後の音楽活動が変わっていくものだと思う。僕たちユアフレは他のミュージシャンをライバルとはあまり思ってなくて…ユアフレらしさって何かな?と考えた時、先輩後輩関係なく、その空間を共有しあえる仲間と音楽をすることだなあと。まだ光を浴びていない、新潟のミュージシャンにも手を差し伸べる。それも僕たちの仕事だな、と思っています。それが11年の音楽生活でわかったことでもあります」

TATSUは、自分たちのライブの中で「10年目あたりで、とても悩む時期があって…どんな歌を歌い、伝えていけばいいのか?うまく伝わらない、と悩む時期があった」と語っていた。自分たちの音楽の可能性を考えた時、一つの答えが「地元で音楽フェスを行う」という形だったのだろう。



新潟の音楽シーンに欠かせないイベントに成長させたい

「コンセプトにしていた『音楽×食×自然=愛』を皆さんに感じてもらい、少しでも新潟を好きになってもらえたら…と思います。普段に音楽ライブに触れる機会が少ない人たちにも、ミュージシャンの可能性を会場で感じてもらえたなら。来場数は、僕たちの予想をはるかに上回る1万2千人という結果でした。本当に感謝です」。ゼロから作り上げた音楽フェスは、雨もほぼ降らず盛況に終わった。もちろん、今年1回きりではなく来年以降も「秋の音」を地元に根付かせたいとのこと。

「今後は、もっともっと周知されるイベントにしていきたいですね。Your Friendsの活動で繋がった仲間と作り上げた、このイベントが新潟の音楽シーンに必要と思ってもらえるよう、来年も開催に向けて頑張りたいです」。TATSUはきっと準備でも疲れ切っているだろうに、他の出演者のライブや出店ブースなど、くまなく見て歩いていた。そしてラストには力いっぱい、自分たちの歌を届ける。そのパフォーマンスは、音楽は人の心と心を繋げるものだ、という原点に立ち返ることが出来た。

2日目のラスト、Your Friendsのライブが終わって出演者たちがステージに集結して、胴上げで主催者をねぎらう。二人の人柄も手伝ってか、どのアーティストのライブでも音楽を愛する人たちの仲間の絆を感じることができた。



デジタル配信やSNSなど、現在の音楽は一時代前とはかなり異なった伝わり方をしている。その時代の変化の中で、ミュージシャンたちは自分たちの想いを伝えるために様々な努力をしていると思うが、こういった温かい地元・地方ならではの「音楽を共有できる場所」を作り上げることも、音楽を伝えるひとつの大きな手段になりうると感じた。東京発信ではない、音楽の場所に「音を楽しむ」本来の姿を見たように思う。

帰り際に、来年の開催に向けてカンパをスタッフの皆さんが募っていた。少しばかりだが、その募金箱にお金を入れる。また温かい空間に戻って来れますように。

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