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【インタビュー】七色の声を持つ歌い手・96猫「自分へのプレゼントに」新曲はぐでたまとのコラボ作 (2/2)




ただひたすら走らされる、そんなレースと人生をかけた世界観

──カップリングの『デスロード』は、『フィロソフィーエッグ』と対照的なエモーショナルなロックサウンドでしたね。同曲は96猫さんの持ち味となるクールで艶のある声を出されていると感じました。

96猫:そうですね。こちらは地声に近いですね。むしろ『フィロソフィーエッグ』との温度差が激しいです(笑)カッコいい楽曲で歌っていて気持ち良かったですね。


──『デスロード』の世界観はどのように感じられましたか?

96猫:元々『デスロード』は、ラフの段階で音源を聴かせて頂いていたんですけど、そのときに、人生をレースに例えているなって思ったんです。 人生って自分たちでスタートラインに立とうと思って立った訳じゃなくて、気付いたら立たされていた感じじゃないですか。勝手に始まって、それを誰かが見て応援をしてくれる訳でもなく、ゴールした所で何か金メダルがもらえる訳でもない。ゴールがない状態で、ただひたすら走らされる、そんなレースと人生をかけた世界観をすごく感じたので、作詞をお願いするときにもそれでも走り続ける、前向きな人生ソングとして書いてもらいたいってお願いしましたね。。



──作詞・作曲の松隈ケンタさんから楽曲をもらったとき、どんな感情が芽生えましたか?

96猫:思い描いてたのはまた違うレース。車で走っている感じがしたんですよ。ブレーキかけずにといった感じですね。


──デスロードの歌い方に関しましてもこだわった箇所を教えてください。

96猫:歌い方は結構今までとは違う感じで歌わせて頂きました。スタッカート気味に歌ったりもしましたね。ラップとかも取り入れたんですけど、今までやった事がなかったんですよ。Aメロとかを普通に伸ばして歌っていたんですけど、「もっと壁殴る感じ!」って松隈さんに言われていたので、力をいれたら「もう少し力抜いて!あんあんあんみたいな感じだよ!」とさらに言われて(笑)。なので、発音しているかしてないかの狭間ぐらいで歌ってみたら「そんな感じ、そんな感じ」と言われました。私も「え、こんな感じで歌うの?」ってなりましたね。そういう初めての歌い方をしました。


──ラップとかも初めてだったんですか?

96猫:はい。ラップも難しくて。ラップの動画をただただ見て勉強しようと思ったんですけど、なかなかうまくいかなくて。これどうしようかなーって思ったら、松隈さんに「もう恥ずかしさ捨てて訴えかける感じをイメージするといいよ」って言われたんですよ、そのおかげでなんとかそれっぽくなりました。でも自分でこの曲聴くと何か恥ずかしいんですけどね(笑)


──『デスロード』からお好きな歌詞のフレーズを教えてください。

96猫:どれだろうな~うーん。「負けないよずっと」ですかね。何かこの一文に全て詰まっているというか、散々文句を言ってきたけど「負けないよずっと」っていうフレーズによって、愚痴も不満もいっぱいあるけど、そんな事よりも俺はこの人生を生き抜いてやるから見とけよ!っていう感じがするんですよ。誰に向けてかわかんないんですけど、志というか、強い意志のようなものが見えます。


──このフレーズだけで、とても熱い想いが伝わります。

96猫:メンタルがズタボロなんでしょうけど、自分にも言い聞かせているし、人にも言い聞かせている感があります。

96猫っぽさを色づけていった

──最後に収録されている『ぐでたまテーマソング』は可愛らしい声とイケメンな声が混合されていますが、これは全て96猫さんが歌っていらっしゃるんでしょうか?

96猫:そうです。これは原曲が子供たちが歌っていたので、ちょっとあほっぽい鼻水垂らしているような子供をイメージしている声で最初に録って、それをなだめるお母さん風で録って、どこから出てきたのかわからない歌のお兄さん的な声を録って、そして鼻水垂らしている子の同級生2、3人の子をイメージして歌っていきました。


──やはり同曲でも想像で歌われているんですね。

96猫:はい。原曲が数人の子供が歌っていたんですが、それを丸々歌っていても原曲でいいいじゃんってなってしまうなと思ったので、そこにお母さん声やどこから出てきたのお兄さん的な方、そして96猫っぽさを色づけていったと思います。


──「やめてください!はしでつっつかないでください!」というフレーズがありますが、こちらはぐでたまになりきって歌われたんですか?

96猫:ここはちょっと笑いをとりにいったといいますか、実はぐでたまのイメージではないんですよ。食べられる全ての料理をイメージしました。「ああだりぃ あしたからがんばる」とかも人間をイメージしていますし。私自身がそうなんですけど、結構明日から人間なんですよ。「がんばったって どうせたべられるだけだし」は、ぐでちゃんの心情なんですけど、他の台詞は別の部分を想像しましたね。


──『ぐでたまテーマソング』からも好きなフレーズを教えてください。

96猫:やっぱり、「ああだりぃ あしたからがんばる」ですかね。あとは「すきにしていいから ほっといてほしい」が好きです。


──この部分は96猫さんが共感される心情が反映されているんですね。

96猫:そうですね(笑) 何をやっても上手くいかない時とかもあって、そういうときってしばらくほっといて欲しいってなるときもあるので、この二つは共感しますね。



──それでは、『フィロソフィーエッグ』は96猫さんにとってどんな一枚になりましたか?

96猫:いやもう、記念すべきぐでたまちゃんとのコラボ作の一枚ですね。思い出でもありますし、自分へのプレゼントになりました。この活動をやってきて良かったなって思える作品ですね。


──難しい質問になりますが、『フィロソフィーエッグ』を漢字一文字で表すとどんな
漢字があてはまりますか?

96猫:うーん、「愛」ですね!!

──最後にUtaTenの読者にメッセージをお願いします。

96猫:10代、20代の女性のユーザーが多いサイトさんなんですよね。ちょうど今青春時期で、男女的な青春もあると思います。やれる事は今の内にやっときんさい!(笑)悔いの残らぬよう楽しんで、謳歌して欲しいです。

TEXT:橋本美波

ツイッターフォロワー数、約100万人! 動画共有サイトで人気の女性シンガーが遂にデビュー! 色っぽい女性の声や、少年声など七色の歌声を持ち合わせており、その中性的な歌声がリスナーを惹きつけ、若い女性を中心に支持されている。 精力的に動画投稿と生放送を行っており、ニコニコ動画と···

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