矛盾を抱えて生きる大人たちの心をえぐるGLIM SPANKY衝撃のデビュー作

GLIM SPANKYはボーカルの松尾レミ、ギターの亀本寛貴からなるロックユニット。GLIM(灯火、かすかな光)とSPANK(平手打ち)という、対照的な言葉を組み合わせたグループ名だ。

「ジャニス・ジョップリンの再来」と呼ばれるボーカル松尾レミの、「10年に一人の歌声」と評されるハスキーボイスが最大の魅力である。「焦燥」は松尾レミが17歳の時に作られ、インディーズ時代から歌われ続けてきた曲だ。

懐かしさを感じる曲の出だし、疾走感あふれるサビのサウンド、そして世の中へ対して投げかけている松尾レミの歌詞が特徴である。



松尾レミが通っていた高校に地域の人を招いて行われた交流会で、大人たちから
「将来何になりたいのか?」と尋ねられ
「美術系の大学に通い、音楽活動をしたい!!!」

と答えた彼女に対して、周りから馬鹿にしたとも取れる嘲笑が漏れたことがキッカケで生まれた曲である。大人達に対して感じた怒りや、彼女自身が感じた悔しさ、悲しみなどが歌詞でも表現されている。

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矛盾を盾にした大人たちは
本当が何か嘘が何かって事を忘れてる
苦しい今に慣れた僕らは
真実がどこにもあるって事を知ってる

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大人たちは子供に対して

「夢を持て」、
「弱い者イジメはやめろ」、
「世の中にはお金以上に大事なことがある」

と綺麗事を並べる。
しかし、夢を持とうとする若者に

「そんな夢みたいなこと言ってるんじゃない」と苦言を呈する大人もいるし、職場やネット上などで弱い者イジメをする大人もいるし、お金に執着し続けながら生きる大人もいる。

これが現実だ。そんな大人たちへ向けた皮肉ともとれる強烈なメッセージがこのサビには詰まっている。
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矛盾を盾にした大人たちに
なると分かってても抵抗できないんだ
苦しい今になれた僕らは
真実がどこにもあるってことを知ってる


そして、注目したいのが大サビ部分である。

自分たちがなりたくないと思っていた、綺麗事を並べるだけのつまらない大人たちに知らず知らずの内に導かれてしまっている自分に気づく。そして、そんな人間にはなりたくないと葛藤する自分自身と闘うのである。

この曲のタイトルが示す通り、周りや自分自身に対しての焦燥感が歌詞と松尾レミの強烈な歌声から伝わってくる。この曲は、彼女が17歳の時の出来事からに生まれた心からの風刺ソングなのだ。

TEXT:井本佳孝

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