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「もうずっと離れはしない」イエモンの絆を描いたあの曲の歌詞の意味

再結成後初となるオリジナルアルバム『9999』が発売され、今もなお高い人気を誇るTHE YELLOW MONKEY。90年代のバンドブームを沸かせ、今再び動き出した彼らは今何を思うのか。収録曲『Horizon』の歌詞から読み解いていく。

過去の自分と今の自分


2016年に再集結を発表し大きな話題となったTHE YELLOW MONKEY。彼らの楽曲は吉井和哉(Vo)が作詞・作曲を手がけるものが圧倒的に多いことで知られているが、今回この曲を生み出したのは菊地英昭(Gt)である。

ツアー中に実父を亡くすという辛い経験の後に書き上げられたこの歌の歌詞には、何が込められているのか。

Horizon


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ハローハローあの自分 ご機嫌はどう ?
真っ直ぐ西に延びる線路 オレンジの箱
ハローハロー今の自分 望み通りかい ?
目の上の何かなんて 人それぞれさ
だろう ?
≪Horizon 歌詞より抜粋≫
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この曲は全体を通して、過去の自分と今の自分を見つめる第三者的な目線で語り掛けるような口調が非常に印象的である。

人間生きていると、過去の自分を見つめ直すことはあっても、今の自分を見つめ直そうとすることはなかなか難しい。

今の自分は果たして過去の自分が理想とした形でいるだろうか。過去の自分が思い描いていた姿から、かけ離れてはいないだろうか。

そんなことを考えながらも、“結局自分の思いや感情とはその時の自分にしかわからないものだ、そういうものだ”と自分の中で渦巻く悩みや、迷いを納得させようとする葛藤が読み取れる。

彼らの大切な「アルバム」


この楽曲のサビには「アルバム」という言葉が2度登場する。

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アルバムの中の思い出はとても愛おしくて
アルバムの中の未来図はとても輝いて
≪Horizon 歌詞より抜粋≫
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アルバムと言えば、通常は思い出や記録などすでに終わったことを収めるものだが、彼の言う「アルバム」はおそらくそれだけではない。

共に一時代を築き、また共に道を歩むメンバー、今もなお生み出され続ける音楽、見守ってくれる彼らの家族、彼らを支えた多くのファン。

「あの自分」だけでなく、「今の自分」が関わり大切に思うすべての人や物がここに収められているのではないだろうか。そしてこの「アルバム」はこれからもきっと中身が増え続けいっぱいになっていく。

メンバーに向けて、家族に向けて、ファンに向けて、そして未来の自分へ向けて。様々な人へ向けられたと解釈を得ることのできる歌詞である。

そしてその解釈は書き手である菊地の思いとしてはきっとどれも本物なのだ。

そんな思いを惜しげなく音楽で表現してくれたのだと思うと、彼の大切な人にとって見たら最高にいじらしく、愛らしいだろう。

「Horizon」と表された未来


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カラフルなトンネルを抜けたら何があるのかな ?
外からなんて何もわからないさ
そうだろう ?
わからないさ
≪Horizon 歌詞より抜粋≫
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『Horizon』とは、英語で地平線、水平線の意である。そこに立って見ているだけでは、ただ天と地を半分に分けた線なのである。その先に何があるかはわからない。

しかし、突き進めば見えてくる景色がある。今立っている位置から、それが何かはまだわからない。

ただ、今この場所に立っている時にしか見られないものがある。同じ場所に立つ者にしか見えないものがある。前に進めば、その時新たに見えてくる景色がある。

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もう一度触れられるのなら
ずっと離れはしないさ
あの夏の夕立ぐらい泣いていいから
川のような道みたいに流してくれるだろう

外からなんて何もわからないさ
大丈夫僕ら君の味方だよ
そうさいつも君の味方だよ
≪Horizon 歌詞より抜粋≫
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一度は解散しバラバラになったTHE YELLOW MONKEY。様々な思いを巡らせながらも、彼らはまた一つになった。今は皆同じ場所に立ち、同じ景色を見つめている。

ファンの前で吉井が発した「もう絶対THE YELLOW MONKEYは解散しません」という宣言は、おそらくこの楽曲に込められた彼らの想いの一部なのだろう。

TEXT 島田たま子

吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二のラインナップで1989年12月から活動。 グラムロックをルーツに持つ独自のグラマラスなスタイルで人気を博し、1992年5月メジャーデビュー。 ライブの動員、CD売上ともに90年代の日本の音楽シーンを代表するロックバンドとなるも、2001年1月8日東京ド···

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