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フレデリックが中毒なファンに送る「LIGHT」の歌詞に秘めたもの

フレデリックといえば、『オドループ』のような早い四つ打ちのダンスミュージックというイメージの強い。そんな中、異彩を放つ楽曲が『LIGHT』だ。この『LIGHT』をリリースしたタイミングや思惑があるのでは? 歌詞を中心に掘り下げていきたい。
TOP画像引用元 (Amazon)


■フレデリック「LIGHT」Music Video


フレデリックは、初年度MASH A&Rオーディションにて特別賞を受賞し、その独特なユーモア性や、リピートする歌詞とメロディーが特徴と言われているロックバンドだ。

彼らの音楽は『フレデリックっぽい』『中毒性がある』と称されることも多い。

2018年には、神戸ワールド記念ホールにて初のアリーナワンマンライブを開催し、話題となったフレデリックだが、フレデリックっぽくない楽曲にも名曲がある。

フレデリックっぽくない?『LIGHT』に迫る

フレデリックの楽曲には歌詞中に『夜』をモチーフにしたものが多数ある。

そんな中、2018年11月16日に配信リリースされ、2019年2月20日に発売された2ndアルバムフレデリズム2にも収録されている楽曲『LIGHT』のMVは、心地よいリズムとともに、『朝日』を眺める男性のバックショットから始まる。

メンバーの三原康司(Ba.&Cho.)が歌詞を手掛けたこの楽曲。

『世界中の、どこにでもある朝』を切り取ったそのシーンや、『オドループ』の弾けるリズム感とは少し異なるEDM調の曲感などが『LIGHT』の特徴だ。

『LIGHT』が照らすのは夜?それとも…


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あなたは正しい 表と裏を持ち合わせてるから
そんな見窄らしい 怒りの影は落とさずに
ヒカリ テラセ イマ
≪LIGHT 歌詞より抜粋≫
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ヒトは、色々な感情を持っていて、誰かを「好き」だと思う感情もあれば、反対に「嫌い」だと思う感情もある。

あなたは優しい人だから、きっとマイナスな自分自身の感情に囚われてしまうこともあるだろう。

でも、あなたが抱く『負の感情』も正しいものの一つだから、その感情にとらわれすぎないで。

ちなみに、歌詞に出てくる"ヒカリテラセイマ"とは、フレデリックの作詞・作曲を担当するメンバーである三原康司が生み出したフレーズだ。

ただここは、優しく語りかける愛情がこもった言葉であり「頑張って」という一般的なものとは違う。

あえていうならば、「だから、今しかないあなた自身の感情に目を向けてみて」なのであろう

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輝くほどに影はそばで深くなっていくんだから
決める選択肢 今しか描けないドラマに
ヒカリ テラセ イマ
≪LIGHT 歌詞より抜粋≫
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あなたが放つ光が強ければ強いほど、あなたの中の闇の部分は深く、暗く見えてしまうけれど、どうしたってそれは仕方のないことなんだ。

だったら今、光と闇のどちらに目を向けようか?

今、あなたが持つ光と闇は、今しかないのだから、闇にとらわれずに今を生きて欲しいと願って、僕は歌おう。

他でもない、『あなた』を照らす『LIGHT』

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Give it up for your light
To light
光を 姿を 夜の隙間に歌う歌を
光を 形を なぁ 君の暗闇をそっと照らして
≪LIGHT 歌詞より抜粋≫
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『今夜、あなたの光を讃えよう』

あなたが何かに思い悩んでいる夜に、僕が直接、あなたを照らしてあげることはできないけれど、

もしそんな夜に、あなたがこの曲を聴いてくれたら、きっとこの曲が、あなたの沈んだ心を照らしてくれるだろう。

例えば、何かに悩んでいて眠れない夜、我を忘れるほどの怒りに震えてしまう夜。
そんな夜は、きっと誰しもに訪れるものだろう。

『LIGHT』は、一人一人に訪れる『思い悩む夜』に、そっと光を当てて柔らかい羽を授けてくれる、そんな曲だ。

フレデリックが今、『LIGHT』を歌う意味

これはエゴにまみれたファン心理かもしれないが、『バンドが大きくなる』ということは、喜ばしいことである反面、

観客との距離が離れ、バンドと観客とのコミュニケーションが難しくなる、という点で、寂しさを覚える方という方も多いだろう。

特にフレデリックの楽曲は

『ユニークで中毒性がある』と、称されてきたことは先にも述べたが、その強いインパクトは、時に一番伝えたいメッセージを霞ませてしまうこともある。

そのメッセージを歌詞から紐解くことも含めて、フレデリックの音楽の楽しみ方ではあるのだが、

『近くにいないと、真意は伝わらないかもしれない』中には、そんな楽曲が存在するのも事実だ。

フレデリックは、来年の2月に横浜アリーナでのワンマンライブを控えている。
自身二度目のアリーナライブだ。

その飛躍のライブを前にして、世間のフレデリックのイメージとは少し離れた、この『LIGHT』という楽曲をリリースしたのは、バンドが大きくなったことによって、物理的に広がってしまった聴衆一人一人との距離を、バンド側から縮めてくれているように感じる。

バンドが大きくなって、観客が増えても「他でもない、あなたに向けて歌っているんだ」という柔らかい意思が、『LIGHT』の歌詞からはひしひしと感じ取ることができるだろう。

そして一人一人を照らす光が集まって、いずれ大きな光となり、最後には彼らなりの朝を連れてくる。

聴いた人を捉えて離さないという独自の『中毒性』を編み出したフレデリックは、さらなる舞台に向けて、新しい武器を手に入れた。

それは、どんな『中毒』よりも優しいけれど、やっぱり絶対に離してくれない、そんな『光』がフレデリックの新しい武器なのだ。


TEXT DĀ

神戸にて結成された三原健司(Vo./Gt.)、三原康司(Ba.)の双子の兄弟と、赤頭隆児(Gt.)、高橋武(Dr.)で編成される4人組バンド。 初年度MASH A&Rオーディションにて特別賞を受賞。独特なユーモア性、そして幅広い音楽的背景から生みだされる繰り返されるリズムと歌詞は中毒性が高く、”忘れさせてく···

この特集へのレビュー

女性

2019/07/13 22:56

フレデリックの良さが存分に引き出されてるなと感じました。
LIGHTを自分で聴いてた時には気付かなかった視点での記事に驚き、よりこの曲の素晴らしさを実感させられました!また曲を聴く時の視野が広がりました☺︎
DAさんの書く他の記事も楽しみにしています。

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