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答えを求め続けてきたその先でNICOが叫ぶ声を聴く『18?』

6月5日に、NICO Touches the Wallsが発表した『18?』は、その赤裸々すぎるともいえる歌詞が波紋を呼んだ。「どうして夢を見るの?」と問いかけ続けるNICO Touches the Wallsが持つ「謎」を、歌詞を中心に考察した。

彼らが届けたい想いって?


NICO Touches the Wallsは、2019年6月5日に三年半ぶりのフルアルバム『QUIZMASTER』をリリースした。

そのリード曲である『18?』は、その歌詞や鮮烈なMVが印象的な楽曲である。あくまで「音楽」でのコミュニケーションでメッセージを訴え続けるNICO Touches the Wallsが、今『18?』を通して聴く者に届けたい想いとは。

NICO Touches the Wallsとは



NICO Touches the Walls、通称ニコは、2004年に光村龍哉(Vo.&Gt.)・古村大介(Gt.)・坂倉心悟(Ba.)・対馬祥太郎 (Dr.)で結成されたロックバンドだ。

NICO Touches the Wallsの楽曲は、光村(Vo.&Gt.)のパワフルでありながら時に繊細な歌声と古村(Gt.)の情緒的かつ技巧的なギターが生み出すメロディを、器のように包みこむ坂倉(Ba.)と対馬(Dr.)のリズム隊のグルーヴが、聴く者にとって未体験の幅を作り出している。

また、その歌詞についても、多くの楽曲の作詞を担当する光村(Vo.&Gt.)の剥き出しの感情をぶつけてくるようなものも多々ある。

「僕は、音楽を通さなければコミュニケーションをとることができない」と時々口にする光村が歌詞を書き、ニコが3年半ぶりにリリースしたフルアルバム『QUIZMASTER』のリード曲としてツアー中に発表された『18?』の歌詞は、その内容から大きな波紋を呼んだ。

「どうして夢を見るの?」と問いかけ続けるこの曲を、今NICO Touches the Wallsが歌う意味を、その歌詞を中心に考察していく。

「謎」は何世紀経っても「謎」のまま


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勝手なリズムでかしまし半端者 一か八かのフェイク
デタラメばっか言ってるだろう 笑ってなBaby

不安定な美学でたちまちシンガロング 袋だたきのフェイズ
オウム返しじゃキリないだろう 知らないことに用はないだろう

入念に全身伸ばして 感情駆け引きしないで
同じ顔で言わないで
どうして夢を見るの? 何世紀経ったって
未来はずっと謎の彼方
どうして夢を見るの? 何世紀経ったって
未だわかっちゃいない事だらけなのさ
≪18? 歌詞より抜粋≫
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「どうしたら伝わるのか?」「どうしたら分かり合えるのか?」

それは全ての表現者に共通する、根源に存在する疑問だろう。分からないから問いかけ続け、分からないから表現し続ける。それがどれだけ痛みを伴う行動か、それはもしかしたら、表現者自身にしか分からない事なのかもしれない。

でも『18?』の歌詞からは、その葛藤が、共感を求めるわけでもなく、ただ苦しいほどストレートな言葉で聴く者に突きつけられる。

「多くの人に共感される曲」は『いい曲』として世の中に流布されていく。しかし、表現者自身の中にある葛藤は決して綺麗なものではない。でも多くの人が理解してくれて、聴いてくれる。そんな言葉を自分の気持ちで紡ぎたい。

それが夢物語であることを知って、それでもなお「どうして夢を見るの?」と問いかけるのは、そこに答えがあるか分からないけれど、「歌うことでしかコミュニケーションをとることができない」人間が、歌い続けるために、手に血が滲むほど力強く手綱を握り続けてゆくのだという意図を感じる。

「人生は謎だらけ」だからこそ…


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勝手なリズムでかしまし半端者
(どうして夢を見るの? 諦められないんだ)
不安定な美学でたちまちシンガロング
(どうして夢を見るの? 信じてたいんだ)
本気の話がしてみたいんだ

何度も夢を見るよ 諦められないんだ
未来を愛で満たせたなら
何度も夢を見るよ 信じてたいんだ
未だわかっちゃいない事だらけだったって

何世紀経ったって 未来はずっと謎の彼方
どうして夢を見るの? 何世紀経ったって
未だわかっちゃいない事だらけなのさ
≪18? 歌詞より抜粋≫
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音楽はBGMではない。音楽はメッセージを伝えるものだ。これは私自身が常々思っている事なのだが、世間一般的に音楽の扱われ方は、一概にそうとは言えない。音楽を通して、「本気の話がしてみたい」と訴えかける『18?』は、そんな現代の音楽シーンに風穴を空ける一曲だ。

誰もが共感するような所謂「いい曲」ではなく、「諦められない夢」を泥臭く求め続ける、という姿勢をNICO Touches the Wallsが今改めて示したことには、大きな意味があるように感じる。「未だわかっちゃいない事だらけ」だからこそ、何が待っているか分からない未来を想像することができる。

タイトルにもなっている「18」という数字、これはメンバーがNICO Touches the Wallsを結成した年齢でもある。この曲は「あの頃からずっと抱き続けている謎」をこれからも歌い続けていくというNICO Touches the Wallsのバンドとしての明確な意思表示だ。

「人生は謎だらけ」という言葉を掲げてリリースされた『QUIZMASTER』というフルアルバム。NICO Touches the Wallsなりの「どうして夢を見るの?」という問いの答えは「謎のまま」だ。

謎のままであるからこそ、『18?』はこれからもNICO Touches the Wallsが無限の変化の可能性を秘めていることを暗に示唆する楽曲である。

TEXT DĀ

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