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作った曲の数は言葉で伝えられなかった経験の数。謎に包まれているヤングブラックジャックEDテーマの焚吐が語る。【UtaTenインタビュー】

ヤングブラックジャックEDテーマを歌う謎に包まれたアーティスト『焚吐』にUtaTenがインタビューして参りました!



<焚吐について>
─では初めに、焚吐というお名前の由来を教えてください。

焚吐:僕が音楽を始めた理由っていうのが、自分の負の感情だとかを歌にぶつけるっていう面が大きくありました。「焚」っていう字には、自分の感情に近い負の感情を燃やし続けるっていう意味があって、「吐」はそれをこれからプロとして外に働きかけなければいけないという決心みたいなものも含めて、「焚吐」という字を当てました。


─デビューが決まった時のお気持ちは?

焚吐:音楽を初めて、事務所に入ってからも準備期間が長かったのでいよいよデビュー出来るんだなという気持ちでした。


─曲のストックが100曲以上あるということだったんですが、これはデビューを意識して作ってきたところもあるんですか?

焚吐:デビューというよりは、自分があまりコミュニケーションが得意ではなかったので、それを補うような形でずっと音楽を作ってきたので、今まで作った楽曲の数は自分が言葉で伝えられなかった経験の数なのかなって思います。


─オールカテゴライズがアニメの主題歌に決まった時の気持ちを教えてください。

焚吐:やっぱり不特定多数の方がアニメを見るということもありますし、原作もとても気になっていた作品なのでまさか自分が選ばれると思っていなくてとてもびっくりました。



─第1回の放送でオールカテゴライズへの反応がとてもよかったそうですけど、ご自身でもSNSを確認されたりはしましたか?

焚吐:周りの友達やスタッフの方から反応が良いってことをお聞きして、自分で反応を見てみました。とても嬉しかったです。


─その反応はそれからの自分の生活や曲作りに何か影響しましたか?

焚吐:そうですね、やっぱり自分の知らないところで誰かが自分の歌を聞いてくれているっていうすごく不思議な感覚の中から、形は見えないけど、この人たちの為にこれから歌を作っていかなきゃという気持ちは湧きました。


─小学校5年生の頃から作詞作曲をされていたそうですが、焚吐さんの曲作りの方法だとか一番大事にしているとこを教えてください

焚吐:一番は”わかりやすい”こと。
手順としては自分が一番伝えたいこと、相手にこういう部分がリンクするんじゃないかという大きなテーマを決めて、そこから歌詞とメロディを同時進行でそのテーマにリンク付けしていく感じで作っています。


─オーディションまでの音楽活動は?

焚吐:オーディションは以前もたくさん受けていましたし、中学校1年の頃から根強くブッキングしてくださる方がいて、ライブハウスだとかも定期的に出ていました。


─それは弾き語りで?

焚吐:そうですね、もうずっと。デビューするまでは弾き語りでずっとやってきたので。


─曲作りのルーツとなったアーティストさんとか、好きな楽曲があれば教えてください。

焚吐:中学生くらいの時に好んでフォークソングだとか歌謡曲だとかを聞いていたので一番根っこなのはそこなんじゃないかなとは思っています。
その中でもアコースティックだったらたまさんの「さよなら人類」だとか聞いていました。



─歌詞を書くときの言葉選びにそこからインスピレーションを得ていることってあると思いますか?

焚吐:そうですね、フォークソングとか歌謡曲って言葉をすごく大事にしているところがあると思うので、そこに感銘を受けて知らず知らずのうちに影響されている部分はあると思いますね。


─曲作りはどこで?

焚吐:テーマが浮かぶのは大体外なんですけど、改めて曲を作ろうと思う時は部屋にこもって作ります。


─デビューしてからの学校生活との両立はどうですか?

焚吐:周りから与えて頂くことと自分からやっていきたいことの折り合いをつけるのが今とても難しくて、これからも続けていきたいことは第一に楽曲制作。あと自分がやっていきたいと思っているのはパソコンで自分でアレンジをできるようになりたいっていうのが大きくて。あとは頂いたお話を全うしていかなければいけないので全部上手くいけるように頑張ります。


─卒業して音楽一本になって行った時の目標はそうすると編曲をできるようになること?

焚吐:大学でもずっと音楽を勉強しているんですけど、より一層音楽漬けの日々というか、中学高校の時も学校行くより家で音楽を作っていたかったので、それが叶う日も卒業すれば来るんじゃないかなと思っています。


─続いて楽曲についてお聞きしていきたいんですけど、アレンジャーのお二方についての編曲はいかがでしたか?

焚吐:一番初めに上がってきた時は、冗談抜きで自分の曲じゃないような気がして、あまりリクエストもしなかったんですけど言葉一節一節、弾き語りで録ったのでギターのコードのアタックの仕方だとかを汲み取ってくださって、自分が思い描いていた以上のものに広げていただきました。


─どういったリクエストをされたんですか??

焚吐:「オールカテゴライズ」に関しては、BPMも速いので疾走感があるもの。あと自分がやっていきたいことの指標になるものを作っていただきたかったので、ギターロックと注文しました。「子捨て山」に関してはカップリングということもあるので「オールカテゴライズ」とは一味違ったカラスヤサボウさんの得意とする電子音が入った音色をリクエストしました。


─焚吐さんの歌詞は普通では出てこないような言葉を使ったり言い回しをされていますが、そのような歌詞はどうやって頭の中に生まれてくるんですか?

焚吐:あまり背伸びはしないようにしています。これからたくさん本を読んでいろんな曲を聴いていくうちにどうしてもボキャブラリーは増えて、過去の楽曲とまた違った部分も出てくると思うんですけど、その時その時でしか出てこない言葉もあると思うので、背伸びをしないでありのままを吐き出すようにしています。


─歌詞を書く時に悩むことはないですか?

焚吐:一番悩むことといえば分かりやすく書けるかどうかということなので、今まで自分のためにずっと歌ってきたものを多くの人に聴いてもらうということで会話のように言葉をわかりやすく、曲全体を通して意味が繋がっているものを作りたいと思っています。


<オールカテゴライズについて>


─これは誰に向けて書いたっていう相手はいるんですか?

焚吐:この曲に関しては高校時代から構想を練っていて、その当時は一人というより全体に対してということだったんですけど、タイアップの話をいただいてからヤングブラックジャックの主人公と自分との中間点というか共通点を見つけるかということを心がけました。


─ではもともと構想としてあったものから歌詞を変えたりだとかの作業があったんですか?

焚吐:詩は割と変えていて、自分の納得いくものができたと思います。


<子捨て山について>

─このタイトルをつけた理由を教えてください

焚吐:自分の中では異色な楽曲だとは思うんですけど、迷っている時期にその迷いを自分の中で清算するために作った曲なので、あまり周りからの目を気にしない曲にしようと思ったし、他にうまく当てはまるタイトルも見つからなかったので「子捨て山」で落ち着きました。


─自分の曲の中ではちょっと異色だそうですけど、デビューシングルのカップリングにこの曲を選んだ理由は?

焚吐:「オールカテゴライズ」が自分がこれからやっていきたいものの指標として当たり前のように作れなきゃいけない楽曲だと思うんですけど、カップリングも名刺代わりになる曲なので一味違ったものというか、でも、根っこにあるものは「オールカテゴライズ」と変わらないというところも示すためにこの曲にしました。


─この曲中で同じ言葉を反復するフレーズがよく出てくるのでとても聞き手の耳に残りやすいと思うんですが、これはあえて意識してそういった歌詞にされたんですか?

焚吐:かなり意識しました。わかりやすいものにしなきゃいけないって使命感と、このままうやむやにしていたいっていう自分の中の葛藤みたいなのがあって、投げやりって言ったらおかしいですけど、相手に伝わりやすいっていったらこれなんじゃないかということで聞き手に投げつけた言葉で、自分の中では気に入っています。


─”伝わりやすさ”と”自分らしさ”のバランスについて

焚吐:僕の奥にあるものがすごくネガティブで、オールカテゴライズは底抜けにポジティブな曲を作ろうと思ったんですけどやっぱりどんなに意識しても滲み出てくる部分があって、回り道をして結果的にポジティブに落ち着いたという感じなので、これからも意識せずとも自分の色っていうのは出てくると思うので、先ほど言ったようにあまり背伸びはせずに行きたいです。


─今回の2曲の気に入っているフレーズを教えてください!

焚吐:「オールカテゴライズ」は1番のサビの、「満員電車の舌打ちにだってビートを合わせれば スタンディングオベーションにオールカテゴライズ」
これは自分が普段思っているけどなかなか言葉に出せなかったものがポッと思いついたので、とてもいいなと思います。
「子捨て山」は1番のBメロの、「優しい人じゃなく易しい人に成り下がる気分を味わう」。
自分がなりたいのは優しい人であるのに、この頃は周りが求めているものが簡易的な”易しい”なように思えて、そこに反骨心があったのでその時の気持ちがよく出ていると思います。


─それでは最後に、UtaTenをご覧の皆さんに一言お願いします。

焚吐:まだアーティストとして駆け出したばかりですけど、暖かく見守ってくだされば嬉しいです。
自分のありのままを歌ったものなので、聴いていただく時も、自分のありのままをさらけ出して聴いてほしいと思います。


─あと一つ、次の曲の予定というのは…

焚吐:デビュー曲だけでなく、それをどんどん越えていけるものを作っていきたいです。




INTERVIEW&TEXT:愛香

焚吐「オールカテゴライズ」リリース トーク&ミニライブ
日時:12月6日(日)18:00~
場所:HMV&BOOKS TOKYO
スペシャルゲスト:Neru http://nbcuni-music.com/neru/ 
*観覧無料のイベントです。
*HMV & BOOKS TOKYOでCDをご購入頂いた方にはイベント終了後に
焚吐本人からサイン入りポスターをお渡しさせて頂きます。

J-WAVE TOKYO REAL-EYES "LIVE SUPERNOVA"vol.109 出演決定
日時:12月16日(水)18:30開場 / 19:00開演
場所:TSUTAYA O-Nest
出演:焚吐 / told / ユビキタス
https://www.j-wave.co.jp/topics/1512_supernova109.htm#

1997 年 2 月 20 日生まれ 東京都出身。某有名芸術学部在学中。 小学4年生でギターに目覚め、1年後には自分で歌を作るようになりストックは100曲にのぼった。2012年、ビーイング主催「トレジャーハント~ビーイングオーディショ ン 2012 ~」において審査員特別賞を受賞。 デビュー曲「オールカテゴ···

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