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オリラブ平成の名曲。令和を生きるあなたにも響く「プライマル」

90年代に洋楽志向のスタイルで多くのファンを獲得した音楽ジャンル「渋谷系」を牽引した『ORIGINAL LOVE』。ジャジーな楽曲とボーカル田島貴男による男らしい歌詞で人気を博した彼ら。この記事では、数々の名曲の中から『プライマル』の歌詞の魅力に迫ります。

今なお色あせない、オトナなお洒落ラブソング「プライマル」


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夜明け過ぎの
二月の雪
きみの部屋を
見上げつづけた
≪プライマル 歌詞より抜粋≫
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こんな一節で始まるのが、オトナな純愛ラブソングであるORIGIAL LOVEの『プライマル』です。

90年代に「渋谷系」ムーブメントの第一人者として人気を博した彼ら。

お洒落なサウンドだけでなく、田島貴男による情景豊かな歌詞の世界もバンドの魅力のうちのひとつです。

『プライマル』では、ひとりの女性を思い続ける男性の一途で切ない心情が描かれています。

舞台は二月。モヤモヤとした感情を抱えながら雪が降る街に立っていることを感じさせるような、印象的な歌い出しです。

夜明け過ぎの朝日が空を照らしまた新しい1日が始まる、そんな時間帯。

それでも主人公の男性は、未だ昨夜の気持ちを心に留め続けています。

心象表現と共に象徴的に登場する「きみの部屋」。

そしてそれを寒い中で見上げることしかできない自分。

あたたかな温もりと、痛々しいほどの孤独との対比が切なく美しく、印象的です。

人間らしい、真っ直ぐな「愛してる」


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きみを愛してるよ
心の底から
愛はいのちよりも
前にあるから
≪プライマル 歌詞より抜粋≫
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サビの一節では真っ直ぐで純粋な「愛してる」の気持ちが綴られます。誰しもが経験したことのある、心の底からの恋愛感情。

どうしようもなく好きで、もどかしい気持ち。かつて数多くのラブソングに歌われてきた、とても普遍的な情熱と言えるでしょう。

田島貴男は自らの感性を持ってその感情を「愛はいのちよりも前にある」という、キャッチーなフレーズに昇華して見せました。

人間が持つとても原始的な欲求。それに基づく非常に人間らしい感情である「愛」。

胸がときめくようなこの世界観。特に男性のみなさんには深く刺さる歌詞なのではないでしょうか。

平成の名曲が、今なお心を揺さぶるワケ


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きみを愛してるよ
心の底から
愛はふたりのあとにも
残るから
≪プライマル 歌詞より抜粋≫
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繰り返される「きみを愛してる」のフレーズ。何度伝えても足りない、そんな溢れんばかりの愛情を感じてしまうリフレインの構成が秀逸です。

そしてこの一節では「愛はふたりのあとにも残る」と綴っています。

それほどまでに深く、大きな愛。愛する女性を前にした男性は、心に収まりきらないほどの感情を抱いてしまうものです。

心の中に踊る情熱、燃え盛る炎のように消えることのない愛。この歌詞に登場する男性は、愛のエネルギーに満ちています。

そしてそんな想いは、いつの時代も普遍的なもの。

平成を彩った名曲『プライマル』は、令和を生きるあなたの恋もきっと後押ししてくれるはず。

燃えたぎる純粋無垢な愛の気持ちを与え、「きみ」に想いを伝える手助けをしてくれる。

この曲は、オリジナルラブが贈るあなたへのプレゼントなのかもしれません。


TEXT ヨギ イチロウ

1987年 前身バンド「レッドカーテン」から「Original Love」に改名。88年 Original Loveと並行し、PIZZICATO FIVEに加入(90年まで)。 91年アルバム『LOVE! LOVE! & LOVE!』でデビュー。 代表作としてシングル『接吻』『プライマル』アルバム『風の歌を聴け』などがある。 近年はバンドでの表···

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