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「二息歩行」10年越しに再び話題の前線へ!謎めいた歌詞が生みだす名曲の魅力とは

大人気ボカロP「DECO*27」のオリジナル曲『二息歩行』。謎めいた歌詞で歌われるこの楽曲が、10年の時を経て再びボカロ界を騒然とさせる事態が発生。今も昔もボカロファンを騒然とさせる『二息歩行』の魅力に迫ります。

大人気ボカロP「DECO*27」、3作目のミリオン楽曲「二息歩行」

▲【DECO*27】二息歩行【MV】

『二息歩行』は2009年8月に公開された、大人気ボカロP「DECO*27」によるオリジナルボカロ曲です。

DECO*27にとって3作品目となるミリオン達成楽曲でもあり、自身の代表曲ともなる楽曲です。

投稿当初は、ニコニコ動画のみでの公開でしたが、2011年12月にDECO*27が所属するレーベル「U/M/A/A Inc.」のYouTube公式チャンネルからYouTubeにても楽曲が公開。

2020年2月現在で200万回再生を越え、トリプルミリオンを達成したニコニコ動画版と共に大人気ECO*27の楽曲として、ボカロ史に名を残す大人気曲となっています。

さらに2019年には10年越しに続編となる楽曲が公開され、再びその名をボカロ界に轟かせる事となりました。

なぜ『二息歩行』は、ここまで多くの人々を騒然とさせる大人気楽曲になったのでしょうか。

今も昔も衰えぬ人気を生みだす、その理由について迫ります。

解読不能!? 謎めく歌詞が生みだす数々の考察。続く10年越しの物語


『二息歩行』は、2人の少年少女が出てくる物語となっています。

モノクロ調の色合いで描かれるMV内にも、黒髪の少年と白髪の少女と、互いに反した色合いをする2人の姿が描かれています。

アニメーションのMVは、楽曲の歌詞の内容に合わせたと思われる描写がいくつもあり、その世界観とそこに含まれた物語性に深みを与えるものとなっています。

しかし、それが逆に多くのファンから様々な考察を呼ぶ要因にもなっているのです。

その理由としては、映像と共に歌われる難解な歌詞の存在。


実は『二息歩行』は、DECO*27の楽曲の中でも、一番と言ってよい程にその意味を解読する事が難しいとされている楽曲なのです。

「抱きしめたいから二本足で歩く」「相対のチュー」「言葉はもう唾液で錆びついた」など謎めいた言葉並びで綴られる歌詞は、多くの視聴者にその歌詞から生み出される意味を、そしてMVで表現されるシーンから読み取れる物語を、深く考えさせてくるものとなっています。

さらにそんな歌詞の中には少年が大好きなはずの少女の事を傷つけてしまう、といった暗い光景の描写もあり、物語性の複雑さを増幅させてきています。

その歌詞を見た視聴者からは、「かっこよくていい」といった好感のある感想から「怖くもある」と言った畏怖を感じる感想まで、様々な感想が飛び交い、この歌詞の存在が『二息歩行』を聴いた者の心を一番に掴んでいるものである事が感じ取れます。

そして、その謎を更に深めてくる楽曲が公開されたのが2019年。

『二息歩行』、10年越しの続編となる楽曲『アンドロイドガール』です。

▲【DECO*27】アンドロイドガール【MV】

『二息歩行』を彷彿とさせる言葉並びの歌詞に、そのかつてのMVと繋がる面をいくつも見せるMVの映像展開、成長をした姿で現れた二息歩行の少年。

これが『二息歩行』から年月を経た続きを歌い出す物語である事は明確です。

10年越しに突然姿を現した名曲の続きに、多くのボカロファンが騒然とした事は言うまでもないでしょう。

新たな物語の展開の登場により、再び『二息歩行』はボカロ界の話題のトップに躍り出し、新たな考察が生みだされる事となったのです。

しかし、その明確な答えは未だ出る事はないまま。

『二息歩行』は、いくつもの考察を生みだす謎めいた名曲として、今も尚、人々の心を魅了し続けているのです。


様々な音楽の場で、精力的な活動を続けるボカロP「DECO*27」

画像引用元 (Amazon)

ボカロP「DECO*27」は、2008年から活動を開始したボカロPです。

使用ボカロは初音ミク、巡音ルカ、メグッポイド。1stアルバム『奏愛-soi-』にては、鏡音リンも使用しています。

活動初期に尋常ではないスピード投稿で楽曲を公開し続け、そのほとんどがヒット曲になるという驚きの名曲輩出力を持ってボカロ界を代表する人気ボカロPの一人となった。

デビュー翌年2009年には楽曲の投稿だけではなく、3枚のアルバムを3、4カ月おきにリリースするという驚きの連続リリースを行うなど留まり知らずの勢いで活動を見せ続け、2010年にはレーベル「U/M/A/A」にてメジャーデビューも果たすなど、驚異的な実力を持ったボカロPです。

画像引用元 (Amazon)

現在はボカロPとしての活動だけではなく、歌手「柴咲コウ」と結成したユニット「galaxias!」としての活動や、声優や人気歌い手達への楽曲提供といった作詞作曲家としての活動も行っています。

2020年1月17日には、遊園地『よみうりランド』で開催されるイベント『初音ミク×よみうりランド 出会い再び』のテーマソングとなる楽曲『ポジティブ・パレード』を公開。

翌月2月2日にはカラオケJOYSOUNDにて配信も行われるなど、2020年早々から勢力的な音楽活動が行われています。

様々な形での勢力的な音楽活動を行い続ける大人気ボカロP。それがDECO*27なのです。

「二息歩行」のオススメ歌ってみたを紹介!

『二息歩行』が生みだしたものは多くの考察ばかりではありません、様々な歌い手達による、多くの歌ってみた動画も生み出されました。

その中でも今回は、YouTubeで大人気となった、二大『二息歩行』歌ってみた動画を紹介します。

▲【赤飯】二息歩行【歌ってみた】

その歌声の幅から「七色の声」を持つとまで称された歌い手「赤飯」による歌ってみた動画です。

動画が公開された2015年段階で投稿動画総再生回数が1000万回を超えるなど、凄まじい人気を誇る男性歌い手であり、自身の歌声に納得がいかずに活動を休止していた時期があるなど、歌に対する情熱に溢れた歌い手でもあります。

MV、音楽共に赤飯用にアレンジされたもので制作されており、デスボコーラスといった原曲にはない要素も追加された、原曲とはまた違った激しいロックな『二息歩行』となっています。

圧倒的な歌唱力をもつ赤飯による、一味違った『二息歩行』の歌ってみた動画です。

▲【Gero】二息歩行【もう一度歌ってみた】

パンチのある歌声と熱いシャウトが特徴的な歌い手「Gero」による「もう一度歌ってみた」動画です。「もう一度」とつくところからわかるように、『二息歩行』の歌ってみた再チャレンジした歌ってみた動画となっています。

パンチのある歌声、かかるシャウトといったその特徴は今も昔も変わらずですが、長い年月越しの歌声には成長を感じる部分があり、以前よりも歌唱の迫力が増した歌ってみた動画となっています。

以前の歌ってみたは、ニコニコ動画にて公開がされていますので、聴き比べをしながらの視聴してみるのも楽しみ方の一つでしょう。
歌い手Geroの変化を感じる、迫力ある歌ってみた動画です。

小説版「二息歩行」発売中! 3つの物語の先で待つ、驚愕の物語



『二息歩行』は、楽曲公開から6年後の2015年にノベライズ化されました。

MVを担当した「akka」による新たなイラストを携えて展開される小説は、「近未来SF」「学園青春」「魔法ファンタジー」と、全く毛色の違う独立した3つの物語を詰め込んだ小説となっています。

しかし、ただの短編集というわけではなく、その3つの物語全てを読み終えた先に新たな物語展開が待ち受ける小説となっており、その展開の凄まじさに多くの『二息歩行』のファンを驚愕に陥れた作品となっています。

ただし「あくまでもこれは『二息歩行』から生まれる物語の一つの形」として書かれている事が明言もされており、ここに書かれている物語だけが正解というわけではない事が公式により告げられています。

様々な考察が生まれるのはきっと、そんな公式の考えが反映された楽曲である事もまた、一要因なのかもしれませんね。

公式が生みだした『二息歩行』の考察に、注目の物語です。


TEXT 勝哉エイミカ

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