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V6「TAKE ME HIGHER」は「ウルトラマンティガ」を支えた立役者!?

『TAKE ME HIGHER』は、V6と常に歩みを共にしてきた1曲です。この曲は彼らがアクロバットをふんだんに盛り込んでいたデビュー当時からアダルトな雰囲気漂う現在に至るまで、その時々に合った最高の形でパフォーマンスされ続けてきました。メンバーにも愛され続けるこの曲の魅力を紐解いてみましょう。

V6初のタイアップは「ウルトラマンティガ」


1996年9月16日に発売されたV6の4thシングル『TAKE ME HIGHER』は、メンバーの長野博が主演を務めた『ウルトラマンティガ』のオープニングテーマとして人気を博しました。

歌詞の中にも『TIGA』の名前が盛り込まれており、まさに作品と一心同体となっている楽曲です。

放送当時、アニメ・特撮ソング歌手でないアーティストが特撮ドラマの主題歌を担当するのは非常に珍しく、ウルトラマンシリーズ史上初めてのことでした。

この曲をプロデュースしたのは、イタリア出身のユーロビートミュージシャン、デイヴ・ロジャース(本名:ジャンカルロ・ パスクイー二)です。彼は敏腕プロデューサーとしても活躍しており、日本国内のプロデュース作品には安室奈美恵の『太陽のSEASON』や『TRY ME』のほかに、MAXのアルバム『Maximum』などのヒット作が多数挙げられます。

彼とV6の関りは深く、デビュー曲『MUSIC FOR THE PEOPLE』をはじめ『MADE IN JAPAN』『BEAT YOUR HEART』など、彼らの初期の活動を彩る名曲を次々と世に送り出していきました。

また、V6に提供した楽曲をセルフカバーしており、1997年4月にリリースされたソロアルバム『TAKE ME HIGHER』に収録されています。

静けさの中に感じる強い覚悟


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静かに朝焼けが
大地をつつんでく
いつもと 変わらぬ
夜明け…
遥かに続いてく
繰り返しの中で
僕らは 瞬間を生きてる
≪TAKE ME HIGHER 歌詞より抜粋≫
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日が昇って1日が始まり、日が沈んで1日が終わる。

過去と現在、そして未来においても変わることなく続いているこの「繰り返し」に想いを馳せると気が遠くなります。

そんな時間の流れの中で、今というこの「瞬間」地に足をつけて生きている「僕ら」にフォーカスした歌詞は、壮大さと日常のギャップを同時に味わうことが出来るでしょう。

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みえない今日の風に
立ち向かってゆく
いつまでも守りたい
その微笑みを…
≪TAKE ME HIGHER 歌詞より抜粋≫
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「みえない今日の風」とは、前触れもなく出現する敵を指しているのでしょうか。

「みえない」という言葉が置かれていることによって、どんな敵が待っているのか、そして闘いの末どんな結果が待っているのか全く分からないという不安な状況が読み取れると思います。

それでも迷うことなく立ち向かおうとする意志には、とても勇気づけられるのではないでしょうか。

現代社会にも通じる深いメッセージが込められているように感じます。

「いつまでも守りたい その微笑みを」というパートは、ウルトラマンの主題歌らしいダイレクトな歌詞が綴られており、曲調もサビに向けてアクセルを踏み込んでいくような力強さが印象的です。

心の強さだけでなく優しさも伝わるフレーズではないでしょうか。

サビの英語詞に込められた想いとは


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Wanna take you
baby, take me higher
愛を抱きしめて いま
Gonna TIGA!
Take me, take me higher
勇気抱きしめて 強く
Wanna take you
baby, take me higher
きっと辿り着けるさ
Gonna TIGA!
Take me, take me higher
熱い鼓動を信じて…
≪TAKE ME HIGHER 歌詞より抜粋≫
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何度も繰り返される直球の歌詞と爽やかで覚えやすいメロディーは、初めてこの曲を聴いた人でも耳に残りやすいのではないでしょうか。

サビで登場する英語詞を訳してみましょう。

Wannaはwant to「~したい」の省略形なので「Wanna take you,baby,take me higher」は「あなたを連れていきたい、愛する人よ、もっと高く私を連れて行って」という意味になります。

つづくGonnaも同じくgoing toの省略形ですが、この部分に関しては文法的に意味が通らないことから、原曲にTIGAの名前を入れようとした際に音合わせで足された歌詞ではないかという説もあります。

したがって「Gonna TIGA!Take me,take me higher」は「さあティガ!さらなる高みへ私を連れて行って」と鼓舞するようなフレーズになっているのだと思います。



1つ言えるとすれば、Gonnaという言葉が持つカジュアルさと耳なじみの良さが、ティガへの親しみやすさを倍増させているように感じます。

通常、家族や友人、恋人など親しい間柄で使用されるのが一般的なこの言葉。ヒーローへの信頼感を生み出したこのフレーズはティガを応援する視聴者も覚えやすく、作品をより身近に感じられる効果があるのではないでしょうか。

タイトルにもなっている『TAKE ME HIGHER』は、この1フレーズで楽曲とドラマ作品の全てを物語っているように思います。

作中でも描かれていますが、人々の笑顔を守るたため、ティガと1体となってより高みを目指す主人公ダイゴの心情を表しているかのようです。

アクロバットで倍増した楽曲の魅力



V6と言えば、安定した歌唱力と抜群のダンス、そして華麗なアクロバットが大きな魅力です。

体操選手も驚くような高い難易度で構成されたアクロバットは、息の合った6人でしか生み出せない特別な武器だと言えるでしょう。

『TAKE ME HIGHER』の最後で披露されるメンバー全員でのバク転は迫力満点で、楽曲の持つ力強さをさらに後押ししたのではないでしょうか。

しかし完成までの道のりも決して楽ではありませんでした。



三宅健はその当時、バク転を売りにしていたアイドルがいなかったことからグループの強みにしたいと合宿所で布団をかき集め、夜な夜な練習したと後に語っています。

長野は『TAKE ME HIGHER』の振り付けにバク転が取り入れられた事をきっかけに特訓をはじめ、メンバーの助けも借りながら見事習得したそうです。

ただ、この頃のV6は怪我が多く、同曲を音楽番組で披露した際にも、長野がリハーサルで左手を骨折してしまうというハプニングに見舞われてしまいました。

しかし「何事もなかったかのようにやりますんで」という本人のコメント通り、片手側転など手に負担をかけない構成に変え、V6の臨機応変さとプロ根性を見せつけた印象的な回となりました。


TEXT kawer

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