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暗闇の世界で探し求める光とは? ACIDMAN 「FREE STAR」[しゅかしゅんYUNA Urock! 第62回]

大阪☆春夏秋冬・YUNAの連載歌詞コラム[しゅかしゅんYUNA Urock!]。9月のテーマ「月」のトリを飾るのは、ACIDMAN 「FREE STAR」です。

大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。

大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。

Urock! 62回目になりました。


いつの間にか9月が終わろうとしていますね。

今月はワンマンライブがあったり、他の仕事も少しずつ戻ってきたこともあってか色々バタバタしてました。

気持ちを入れ替えるような出来事があったりと、来年に向けての準備というか気持ちの整理なんかも出来て、いい時間を過ごせている、そんな気がします。

さて、そんな9月は『月』というテーマでお届けしてきましたが、今回の最終週はこんな曲を選曲してみました。

ACIDMAN 「FREE STAR」

「太陽系から外れてしまった地球は太陽がないために真っ暗で、そこでは商品として光が売られているという。そして消費される光を求めて生きていく、壮大なSFストーリーを描いた曲」

曲を書かれたメンバーの大木さんはそう紹介されていました。

そんな曲を聴いて私が解釈する世界は一体どこに存在しているのでしょうか?


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月光のない きれいな夜
小さな光を売る声
儚くて 美しくて
狂いそうに きれいな夜

太陽無くした千年前
まだ目が見えなかった頃
騙されて 可笑しくて
振り返れば手遅れで
≪FREE STAR 歌詞より抜粋≫
----------------

先週は鬼束ちひろさんの「月光」を紹介しました。しかし今回は月光が‟ない”と言い切る歌詞から始まる曲を。

同じワードながら、さまざまな視点からの光の灯し方に心躍らされたというのも、今回この曲を選んだ理由の一つです。

月光がないからこそより一層輝く街の明かり。

光を売る少女と輝く街の景色にスポットが当てられて、儚さと美しさが表されている情景はまるで御伽話のようですよね。マッチ売りの少女のような。

小さな光を売る声という歌詞も、狂いそうだと表現されている言葉もすごく好きなんですよね。

感情的になりすぎたり何かに感動した時に、狂いそうという表現になってしまうの、とても共感しますし。

2018年9月のワンマンライブで『美しく汚く狂う』というテーマを自分の中で決めた事があるんです。

美しさと汚さは真逆かもしれないけれど全部同じ生身の人間の中にあるもの、というのを表現したくてですね。

自分も普段から怒りだったり、自分への憎しみみたいなものを感じる時があるんですけど、まあそういうのって態度に出して良い事ないじゃないですか、、、。

ただライブという場所では、そういうものを体現しても受け取ってもらえてる気がするんですよね。

私はそんな場所に出会う事ができましたけど、この曲の中ではまだそういった場所に出会えずに、周りが見えていない状況なのかなぁと、捉えています。

振り返れば手遅れだった過去があったとしても、それに気づいた時点からはしっかり前へ前へときっと進めているんじゃないですかね。

イントロのギターの音を聞くだけで、一気に夜空へと引き込まれてプラネタリウムのような世界へと飛び込んだ気分になりますけど、その世界観に加えて、人々が光を求めて行進しているかのような景色にも見えるんです。

そうと思っているとこんな歌詞へと繋がってきました。

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あの星に向かう 船に乗り
あの光を探しに君は行く
≪FREE STAR 歌詞より抜粋≫
----------------

‟星に向かう船”というのは宇宙船か何かですかね。

結果的に大事なのは、光を得ることができたかどうかじゃなくて見つけるまでの心の光だと感じています。

何かを目標にしている時の人間ってすごくキラキラしてると思うんです。というか、人が頑張っている姿がめちゃくちゃ好きなんです。

リアルに近くで感じていたいですし。

ただ、世に出ている人のエッセイだとかどキュメンタリーは、リアルなようで意外と人の目を気にしていてなんだか綺麗で。

目の当たりにする世界はもっともっと残酷なはずなんです。

だけどその先で待っている光はもっと輝いていて。

波を描くような人生だからこそ闇や光があるとかではなく、みんながみんな持っている光であり星だと感じています。


----------------
Free star だんだん遠ざかる
Free star 世界を止めて
いつか見た流星を 追いかけてゆくように

Free star たった一秒で
Free star 世界は変わる
僅かに残された光を集めに行こう
≪FREE STAR 歌詞より抜粋≫
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‟たった一秒で世界は変わってしまうから、そうなる前にだんだん遠ざかる世界を止めて”という後ろから前にかかったような歌詞の連携がとても魅力的なサビですよね。

それに、Free starっていう印象的な言葉が何回も繰り返されているにも関わらず、その後の言葉が頭に残ってくるっていうのがすごいと思うんですよね。

何なんでしょうかね。メロディーとの兼ね合いなのか、人間の本能的なものなのか。

たとえ太陽系から外れた地球だとしても、目に見える景色は真っ暗だとしても、僅かな光が残り続けていると考えるその趣向がもう素敵ですよね。

----------------
少年はいつも集めていた
残り僅かな光を
一欠片 独りきり
笑い合えた日々を思い

月が点火した最後の夜
戦争なんて忘れそうな
ただきれいで 美しくて

あの未来を染めに君は行く
≪FREE STAR 歌詞より抜粋≫
----------------

私の中で1番では完全に少女を想像していましたが、ここにきて少年という単語が出てきました。

なんだか未来を知る少年が過去へとやってきて、未来を変えようとしている、そんな風に感じますよね。

笑い合えた日々を思い、沢山集めてきた光を一欠片も残さずに抱えては、独りで過去へやってきた。

月がまだ点火している最後の夜から、世界が変わってしまうその境界線に。

いやあ、これだけ世界には入り込んでみたものの、この曲の歌詞、本当に壮大ですごく難しいテーマではありますね!(笑)

みなさんはどう感じられてますか???


----------------
Free star 何億と響く
Free star 世界に寄せて
Free star 最後の夜は
聴かせて欲しい歌がある

あの星に向かう 船に乗り
あの光を探しに君は行く
≪FREE STAR 歌詞より抜粋≫
----------------

1番のサビとは違い2番のサビではFree starという存在自体にメッセージを投げかけているようにも思えます。

過去に預けたあの星たちに。
その世界で生きる何億人の人に響くように、世界に気持ちを寄せ合いながら輝いてくれ。

そうして歌を届けていくから、気持ちや足元が覚束ない夜にはこの歌を聴かせてあげて欲しい。

なんて。

誰の権利もなく、みんなが見つけられるFree star。

あの星というのが、太陽・地球・月以外の天体のことを指しているのか星座などを指しているのかは明確にされていないですが、シンプルに誰もが持つことの出来る夢や希望のことだと感じています。

私も小さな光を集め始めようと思います。無限の夢や目標、一緒に叶えていきましょう。

どうでしたでしょうか?

10月11日、大阪☆春夏秋冬も出演させていただく『大阪芸術文化フェス presents OSAKA GENKi PARK』にACIDMANさんも出演されるという事で、、、、そんな未来が待ち構えているだけで光を感じられます。

この曲を聴くことができるのかどうなのか。

めちゃくちゃ楽しみです。

今回も読んでいただきありがとうございました!

よかったらレビューも書いていってください(^_^)

最後に今月のテーマ『月』のPLAYLISTを。

[PLAYLIST]
鬼束ちひろ「月光
赤い公園「夜の公園
くるり「三日月
OKAMOTO’S「ハーフムーン
ACIDMAN「FREE STAR」
JUN SKY WALKAR(S)「すてきな夜空
奥田民生「月を超えろ
大阪☆春夏秋冬「太陽と月とピザ


ではまた。

You rock!!

しゅかしゅんINFO

【リリース】
■ニュー・アルバム『BRAVE SOULS』 CD発売中&配信中

【イベント】
●『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』
[日程] 2020年10/2(金)・10/3(土)・10/4(日)
[会場] フジテレビ湾岸スタジオ他
[時間] 会場により異なります。
▷タイムテーブル
[配信プラットホーム] TIF LIVE STREAM

[料金] 先行販売チケット
・単日券 5,900円
・3日間通し券 15,900円
・Tシャツ&特典付き3日間通し券 25,000円

▷楽天チケット
▷TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020


●ワンマン・ライブ『NOW REMIX -SSFW-』
[日程] 10/8(木)
[会場] 新宿BLAZE
[時間] 18:00開場 / 19:00開演

[料金]
・Sチケット(最前列) 5,000円
・A一般チケット 4,000円
(全席指定/入場時別途ドリンク代)

▷公式HP


●『大阪文化芸術FES presents OSAKA GENKi PARK』
[日程] 10/11(日) ※イベントは10/10、10/11の2日間開催
[会場] 大阪・万博記念公園
[時間] 開場 9:00 / 開演 11:00
※大阪☆春夏秋冬の出演は‟お祭り広場 GENKi STAGE”で11:30~予定です。

[料金]
・1DAYチケット 7,000円 (税込 / 万博記念公園入園料込 )
・親子チケット 14,000円 (2名分の公園入園料込み / シート付き)

▷公式HP


【TV】
●CS日テレ『カワイク大爛闘(だいらんとう)!バトルロアイドル Vol.2(仮)』
[放送日時]
▷CS日テレ:9/25(金)21:00~
▷Hulu:9/25日(金)23:30~
▷BS日テレ:10/8(木)23:00~
▷日本テレビ:10/15(木)25:29~


●読売テレビ『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』
エンディング・テーマとして「太陽と月とピザ」オンエア中
毎週土曜 11:55~
▷番組公式サイト


●BSフジ『ESPRIT JAPON』
8月エンディング・テーマとして「Brave Soul」オンエア中

[日本]
放送局:BSフジ/毎月第二金曜・第四金曜放送
8/14(金)24:00~24:30
8/28(金)24:00~24:30

[フランス]
放送局:J-ONE/毎月各週日曜放送
10/25(日)10:00~10:30 ※予定
11/8(日)10:00~10:30 ※予定

[ニュージーランド]
放送局:SAKURA TV/毎月各週土曜放送
9/19(土)20:00~20:30 ※予定
10/3(土)20:00~20:30 ※予定

[オーストラリア]
放送局:SAKURA TV/毎月各週土曜放送
9/19(土)18:00~18:30 ※予定
10/3(土)18:00~18:30 ※予定


【映画】
●大阪☆春夏秋冬出演『ホラーちゃんねる関西版』公開決定
[公開日] 10/24(土)~
[公開場所] 大阪・シアターセブン

▷特報
▷ホラーちゃんねるYouTube
▷ホラーちゃんねる Twitter
▷ホラーちゃんねる 公式サイト


【WEB】
●6/28に実施したオンライン単独ライブ「MABU~From LIVEHOUSE~」ライブ映像をYouTube公開中
▷動画はこちら

●ドキュメンタリー映像『【実録】浜松から大阪までガチ走行! ~Road to HARKAS~』3部作YouTube公開中
▷第1章動画
▷第2章動画
▷最終章

※アルバム『BRAVE SOULS』収録の新曲「Brave Soul」「太陽と月とピザ」のミュージックビデオ撮影のさらなる裏側をメンバーの後日インタビューと共に振り返るドキュメンタリー映像3部作!

●『しゅかしゅん SHOWROOM配信』
※週3回配信中
配信日:毎週月曜・水曜・土曜
時間:22:00~23:00の約1時間
場所:SHOWROOM 大阪☆春夏秋冬の咲き誇ルーム

●大阪☆春夏秋冬・配信リリース記念 #StayHome企画
「おうちでBRAVE SOULS」 公開中!
▷動画はこちら

●新曲「Brave Soul」ミュージックビデオ公開中
▷MVはこちら

●新曲「太陽と月とピザ」ドキュメンタリーミュージックビデオ公開中
▷MVはこちら

●YouTube『しゅかしゅんのバラエTV』
毎週火曜日20:00更新
▷YouTube Channel

この記事を書いた人


YUNA(ユウナ)
1999年5月26日生まれ(双子座 /A型/一人っ子)

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5人組ガールズ ダンス&ヴォーカルユニット! 圧巻の歌唱力と、4人の個性溢れるコーラス&ダンスワークで、ROCK・ファンク・POPS・バラードと幅広い音楽を、歌とダンスで表現する驚きのパフォーマンス。音源だけでは満足できない、本物の LIVEアーティスト。 ▷大阪☆春夏秋冬オフィシャルHP ▷大阪☆···

⼤⽊伸夫(Vo&G)、佐藤雅俊(B)、浦⼭⼀悟 (Dr)からなる“⽣命”“宇宙”をテーマに掲げ、“静”と“動”を⾏き来する幅広いサウンドで音楽の可能性を広げ続けるロックバンド。 2002年アルバム『創』でメジャーデビューを果たし、以降、数々のロックフェスの⼤トリを務める。2017年には結成20周年の集⼤···

この特集へのレビュー

男性

黄色いカラス

2020/10/01 14:14

ACIDMANの魅力といえばこの上ないくらい美しいギターリフ、リズム隊の軽快な音、大木さんの消えてしまいそうなくらい優しいのに力強い歌声、いのちや宇宙をテーマにした詩、そして大木さんのハットの中に広がる神秘(笑)

曲名の"FREE STAR" 直訳すると「自由な星」
多分だけど英語にはこういう表現はない。

人が見ている星はいつも止まって見えるし、他の星の重力によってある程度の距離に保たれている。
それでも実際に自由に動き回ってる星も中にはあるらしい。

流れ星ほどスピードが速くなくとも浮遊してる星を追いかけて、
光を見たい希望を忘れなければきっと生きていけるだろう。

そんな意味を持った曲なんだろうなぁ、、、と勝手に思う。

ACIDMAN、そして大木さんの世界観として「世界の始まりと終わり」について書かれた曲が多くて、
この曲だけで全て理解することは難しいだろうけど世界には入り込んでみないと見えない景色がありそうだね。

ハットの中はきっと小さな銀河系でもありそうなくらい大木さんの頭の中を覗けたら壮大な世界が広がっていそうだけど(笑)

男性

まーくん

2020/10/01 13:11

今年になってようやく『銀河鉄道の夜』を読み、自分にとってもの凄いインパクトを受けた作品からなのか、この歌詞も全て、カムパネルラが銀河鉄道に乗って最後の旅を、親友ジョバンニと共に過ごすその一瞬に見えてしまう。

死を受けいれ、世界を俯瞰し、残された時間で何かを掴み残す。そんな感じ

実際にGenki ParkでACIDMANが実際に演じるとこを見たらまた、この曲の解釈も変わってくるのかなーと楽しみにしてたりする

満天の星空の下で聴けたらいいなー

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